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『タントラ』とか『タントリック』ってやらしい事ですか?

いいえ、違います。タントラは5000年以上前に起源を持つ精神科学です。アーユルヴェーダ、ヨガ、タントラは、解放への進歩を促すために古代のリシ(予言者)によって開発された神聖な三位一体のシステムです。

アーユルヴェーダは身体を浄化し、タントラは心を浄化し、ヨガは精神を浄化します。一般的なヒンドゥー教寺院の建設もタントラの象徴に従っていますし、日本の神道や東洋の宗教にも大きく影響しています。

「タントラ」という言葉は、「タットヴァ」と「マントラ」という 2 つの単語の組み合わせから派生しています。「タットヴァ」は宇宙の原理の科学を意味し、「マントラ」は神秘的な音と振動の科学を指します。

したがって、タントラは、精神的な優位性を獲得するための宇宙科学の応用です。別の意味では、タントラは知識の光が広められる経典も意味します。しかし、インドの精神研究の最も遅れている分野だといわれています。

日本の神道では、御神体の男根を崇拝し多産や豊穣を祈願する風習があります。これはインドのそれと同じですが、悲しいかな西洋人にはなかなか理解できない世界観でもあります。

故に、タントラ実践を経験した西洋人はその一部分だけを抜き出し、おかしなセクシャリティの行為に突き進んでしまっています。研究が進まないのもこういう経緯があるからでしょう。

インドの聖典には基本的に「アガマ」と「ニガマ」の 2 つの流派があります。アガマは啓示であり、ニガマは伝統です。タントラはアガマであるため、「srutishakhavisesah」と呼ばれ、ヴェーダの一派です。

ヴェーダでは、地球含めて全ての物質は宇宙の一部だと考えられています。タントラでは、この宇宙のエネルギーを取り込む実践として様々な方法が示されています。タントラ、それはとても奥の深い古代の啓示です。

当サロンでは、このタントラをアーユルヴェーダ施術に取り入れています。シロダーラの代替として、タントラを頭と顔のマッサージに施します。具体的な施術方法としては、ひとつのストリームが滑らかで

ゆっくり、ゆったりとしたストロークが特徴です。受者が解放的になれるよう施術者はマントラを心の中で念じながら施術を行います。その時、受者は深い瞑想状態に入ります。「あっ寝ちゃった」がこれです。


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