北欧生活日記-人生で大切な一冊に出会った話-
昨夜、SHOWROOM 前田裕二社長の著書『人生の勝算』を読みながら、
自然と涙が出てきた。
そして、もう少し早くこの本に出会いたかったと思った。
本書には、以前勤めていた会社で尊敬していた上司が
何度も何度も、私たちがもう聞き飽きたと言いたくなるほどに
伝えてくれていた言葉もたくさん出てきた。
優秀な人は考え方や行動が似ていると、改めて感じた。
当時の私は、
“誰もが名前を知っている会社で働く自分”に満足していて、
恥ずかしながら努力の量も質も全然足りていなかった。
周りにはすごい人がたくさんいて、
私が頑張ったところで追いつかないからこのくらいでいいや、
とも思っていた。
「負け癖をつけるな」
入社してから上司が言ってくれていたのに、
私には負け癖がついた。
とはいえ、仕事ができない自分はすごく嫌だったし、
こんなはずじゃなかったのにとも思ったし、
モチベーションは下がる一方だった。
片腕でなんとかしがみついて、
振り落とされないように必死だったけど、
頑張ることの意味がわからなくなっていた。
やりたかった仕事に就いたことに満足してしまった私は、
前田社長の言葉を借りると、“コンパスを持っていなかった”。
そこから先のビジョンがなかったのだ。
そんな私が仕事を辞めなかったのは、
“誰もが名前を知っている会社で働く自分”も好きだったけど、
それ以上に、一緒に働く人たちが好きだったから。
そして、その人たちと何かを成し遂げる楽しさを感じることができたから。
あのときもっと頑張っていたら、
今私はどうしていたのだろうか。
タラレバの話ばかりになってしまうけど、
どうしても考えてしまう。
私は会社に後悔を残して辞めることになってしまった。
夫の海外赴任に帯同し、
海外生活は3ヶ月を過ぎた。
最近は、海外生活に慣れてきて余裕が出てきたのか、
日本で活躍している同僚や友だちの姿を見てか、
自分は何をしているんだろうと感じることが多くなった。
だけど、この本を読んで、
もう一度自分と向き合ってみよう、
と思うことができた。
次の私のコンパスが見つかったときは
後悔しないように、圧倒的なエネルギーでやり遂げたい。
そして、折れかけていた私を支えてくれた上司や同僚に
胸を張って自分が頑張っていることを伝えたい。
くじけそうになったときはまたこの本を読もう。
***
いつもと違う感じで少し恥ずかしい気持ちもあり、
また、読了後に感じたことをそのまま書いてしまったため
公開するか悩みましたが、
せっかくなのでそのまま出させていただきます。
読んでいただき、ありがとうございました!