鴨鍋の思い出と白菜
「冬は白菜と菊菜を欠かさないこと」が鍋好きの父がいる我が家での掟らしい。実家に帰ってから毎週の生協の発注を担当している私が母からそう言われ、とにかく涼しくなってきたな。と思ってからは毎週白菜を頼むことにしている。つまり白菜はいつも冷蔵庫に入っている。ついで、最近は、生協で冷凍の鴨鍋セットを頼むことも多い。そこで鴨と言えば、ネギを背負ってくるものなのだか、生憎、その時にネギが冷蔵庫に豊富にあるとは限らない。白菜はいつも豊富にしている。ここで、私は一計を案じた。白菜もネギみたいにきろう!鴨鍋を初めて食べた時はまだ祖母の家のこたつでみんなで鍋を囲むような気分があった時だった。祖母が「鴨にはネギや」と言いながら五徳の上におろした鍋には綺麗に細く切られたネギが手先の器用な祖母の技術によって美しく浮べられていた。この驚きと感動の景色は今も鮮明に残っている。その綺麗に浮かべられたネギを巻いて食べるのだが、最高に美味しかった。ということで、ネギも1本くらいはあるのだが、到底足りないような急に鴨鍋が食べたくなる最近は白菜も、大根葉も小松菜もとにかく冷蔵庫で弱ってきている目に入った葉野菜を長さ5センチほどにし、それを細く刻んでネギのように鍋いっぱいに浮かべることにしている。これが美味しい!白菜もすすむ!先日久々に従来通りの白菜の切り方で鍋に入れてみたところ、母と私の意見としては「白菜を細く切る方がたくさん食べれる気がするね」と長年の白菜の切り方に新しい方向性が見えてきた。
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