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読書から学ぶ子育て『パパが育休とってみたら妻子への愛が深まった話』

育児漫画は世に色々ありますが、パパが描いたものはあまり多くありません。そんな中から、3月に出版された「パパが育休とってみたら妻子への愛が深まった話」をご紹介します。

どんな本?

この本は、Twitterで子育て漫画を投稿しているパパ頭さん(@nonnyakonyako)の投稿に、描き下ろしを加えてまとめられたものです。

この本について私がおすすめしたいポイントをまとめると、次の通り。

  • 子育てするために育休を取得した話であること

  • 単に子ども達のおもしろ発言やエピソードの紹介じゃないこと

  • ふたりの子育てをしている中で起きるアクシデントがリアル

  • ににくん(お兄ちゃん)の優しさに心が洗われる

  • 父親(パパ頭さん)の気持ちが描かれている

  • パートナーへの愛とリスペクトを感じられる

印象に残るエピソード

読んでいて強く印象に残ったのは「ほっといてほしい」というエピソード。ににくんの優しさが溢れるエピソードが多い中で、ダントツに私の心に刺さりました。

最後のコマで悲しい気持ちを独りで消化しようとするににくん。そのににくんから見えないところでパパ頭さんが膝を抱えてうずくまっている描写に、自分の息子くんとの思い出が重なりました。

息子くんが2歳の頃、私は息子くんのおもちゃを踏んで転倒、怪我はしなかったもののおもちゃは壊れてしまいました。息子くんは壊れたおもちゃを見て目に涙を溜めながら「ぱぱがケガしなくてよかった…」と震える声で言って号泣…。
悲しみの感情と、それをぶつけない葛藤、相手を思いやる優しさを感じ、私も言葉につまりながら「ありがとう。壊しちゃってゴメンね」と言うのが精一杯でした。

子育てについて学べること

この本は、育休を取った方なら自分の育児を振り返って懐かしい気持ちになると思います。でも、できればこれから育休を考えている人にこそ手にとって貰えればと思います。

それは、育休を取得されたパパ頭さんの変化から、これから育休を取ったらどんな変化が自分に起こるのか?感じ取ってもらえることを期待できるからです。

そして、パートナーとの子育てがより良いものになればと思います。

おまけ)公務員としての兼業問題について

パパ頭さんは高校教諭として働いていたために、書籍化に当たっては公務員としての兼業問題にぶつかりました。その経緯や訴訟に踏み切るまでのご本人の葛藤については、こちらをご覧いただければと思います。

CALL4さんでのクラファンチャレンジ

本訴訟に関しては「教育公務員の兼業のあり方を問う訴訟」として、CALL4さんで支援を募集していました。(私も微力ながら応援させていただきました)
出版できているので、最終的には兼業が認められていますが、その経緯や結果にご興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

今回ご紹介した本

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