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死刑執行まで残りわずか。記憶を消して再度読みたい本。 「13階段」

犯行時の前後の記憶を失っている死刑囚。
覚えているのは「階段を上がっていた」のみ。
処刑までのタイムリミットは残り3ヶ月。
冤罪を晴らすべく、刑務官と仮釈放中の成年が証拠を探すが、いつ死刑が執行されてもおかしくない極限の状況。
やがて仮釈放中の成年と事件の意外な共通点が浮かび上がる。


何年か前に図書館で見つけて、タイトルに惹かれ借りて読んだ本。
大袈裟でもなく読む手が止まりませんでした。
特にどんでん返しが好きな方、ハラハラドキドキしたい方にはおすすめです。

「正体」の小説を読んでいて、この本が思い浮かびました。

いつ死刑が執行されてもおかしくない状況で、証拠がなかなか見つからない。
早く、早くと私も焦りながら読んでいた記憶があります。

以下ネタバレ(正体のネタバレも含みます)
  ↓









「正体」と同じ冤罪でも、この本は救われる本。
無事に証拠を見つけ出し、死刑をギリギリで回避出来たときはホッとしました。

でも南郷(刑務官)が事件解決のために必死になりすぎて、襲いかかってきた相手を殺してしまい、殺人罪の罪で捕まったのは納得できなかった。

南郷のその後が書かれていないけど、正当防衛も考慮して罪が少しでも軽くなればいいと思う。


真犯人は純一(仮釈放中の成年)が誤って殺してしまった相手の父親だったけど、でも殺してしまった相手は、純一が学生の時に付き合ってた恋人をレイプした人。

のちに南郷に手紙で本当は殺意があったことと、殺した事に後悔はないことが書かれてあり、純一の気持ちを考えたらそうだろうなと。

でも被害者の父親からしたら、息子を殺した憎き相手で。
この父親が息子のレイプ事件を知ってるのかまでは描写されてなかったけど、知ってたとしても純一を死刑にする為に同じことをしたんだろうなと思う。

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