早川義夫 の『この世で一番キレイなもの』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
佐久間正英プロデュース編!
(2023/05/14 このアルバムは佐久間さんプロデュースではないことがわかりました…!!勉強不足で大変失礼しました!佐久間さんプロデュースは次回作でした🙇🏽♀️)
今回は 早川義夫 の『この世で一番キレイなもの』を聴いてみた編お届けします。
飾らない純真な言葉で、淡々と、時に情熱的に歌いかけるラブソングたち。
美しいピアノ旋律と不器用な歌声が紡ぎ出すメロディに心震える一枚。
ぜひ、読んでみて聴いてみてください!
1.この世で一番キレイなもの
イントロのピアノの音で「この世で一番キレイなもの 」ってタイトルの答えが出ちゃってる…キレイだ…。ピアノと歌声だけの世界。1:00〜メロディが好き。どっしりと包容力のある歌声。深い。寄りかかるとどこまでも沈んでいく感じ。1:43〜ギターやパーカッションが入ってくる。歌詞が……泣。弱くて強くて、まっすぐな決意がある。4:50〜なんだか、走馬灯タイム。見える。はぁ……
2.君のために
一音目で悲しみがドバッってきた。ピアノの表現力が凄い。歌のコンビネーションで、より感情が伝わってくる。一生懸命な歌声が心を震わす。君を想う気持ちが純粋で眩しい。この曲をレコーディングするにあたってかなり録り直したとか。その時にプロデューサーの佐久間さんが「この歌好きだから、何度も聴けて嬉しい」ということ言ったらしい。男前すぎる。3:23〜ギターが鳴き出した…泣き出しちゃう。哀愁ドバドバ。ベースとドラムが入ってきて一気に雰囲気が締まった。格好良い。5:23〜サックス…!?良すぎる。切なさが天井知らず。どこまでも寂しい…どうしてくれるんだ…
3.君に会いたい
ダンディ…歌声に色気が溢れている。ギターがかなりノイジーでかなり格好良い。聴いていると恥ずかしくなっちゃうくらい君への愛がぶつけられている。ドラマチック。1:00〜声がガラガラで力強くてワイルド。愛。「君を狂わせたい」という危ない欲望。2:57〜サックスが登場すると感情が決壊する。
4.お前はひな菊
初っ端からグイグイくる。「オレ」という単語がめっちゃ出てくる。「お前が好きさ」と呼び方がいつの間にか「君」から「お前」になっていた。「お前の裸を汚したいのさ」…!?!?ダメだよ!!そんなこと言っちゃ…!!1:09〜早くもサックスが登場。歌声に力が入っている。終始めっちゃ熱く口説いている。私はどうしたら良いんだ…。
5.H
ジャジーでアダルティ。「少しエッチでかなりエッチで〜」って歌詞、なんだか素直すぎてもはや可愛らしい。1:21〜気づいたらBARに居る。みんな違ってみんなセクシー。
6.サルビアの花
上品なピアノの音色。この歌声の深みってどうやって生きて、歳を重ねてきたら出るのだろうか…凄い…説得力。情熱的。3:00〜サックスと歌声が伸び伸びと大熱唱バトルを繰り広げるの「ウォー!!」ってなる。終わり方はアッサリ。
7.雪
ピアノの音色が”この世で一番キレイなもの“すぎる。最期の時に聴きたい。ゆっくりと終わっていくような感じ。スローテンポの曲ほど、歌声が全身にじわじわじわ…って染み渡って効いてくる。ストリングスが美しい。フルートの音色が軽やかでふわふわな白い雪。なんてキレイな世界なんだろう。
8.桜
このイントロだけ聴いて、タイトルが「桜」だと知ったらビックリするだろうな。喪失感が凄い。でもメロディはどことなく日本らしい。桜のピンクさが無い。モノクロの桜。桜の季節だけでなく、四季を感じる歌詞。3:34〜よく耳を澄ますとイカついギターの音が後ろの方で鳴っていてクール!
9.赤色のワンピース
どんどん切なくなっていっている気がする。ピアノの寂しさ凄い。風景描写とか歌っている出来事が全部詳細に書かれていてリアル。生きて死ぬまでがある。「楽しい人生だったよと思えるように やりたいことやり残したことまだいっぱいあるから」←その通りすぎる。ここのメロディと盛り上がり、ピアノの力強い演奏、好き。
10.いつか
ずっと寂しい。寂しすぎる時はこのアルバムのジャケット写真の、ほっぺに当てている手の可愛いらしさを思い出して耐えている。どの曲もだけど「歌うこと」に対しての想いがとてつもなく強い。2:40〜今までで一番情熱的な演奏と歌声に圧倒される。自分を奮い立たせるような歌唱。歌詞も全部全部自分に向けた決意のようなものなんだろうけど、ついでに刺さってしまう。サックスとギターがずっと格好良い。「もっと身を削れ もっと捨てて行け もっと突き詰めろ もっと歌え」という歌詞良いな。
早川義夫(1947年12月15日- )は、日本のシンガーソングライターで、60年代後半に活躍したロックバンドの「ジャックス」のメンバーとして活動していた。解散した後はソロとして活動を継続。そこから徐々に音楽の仕事から離れ、1972年には早川書店を開店した。1994年リリースの本作で復帰するまでの23年間は音楽活動を休止していた。
それにしてもアルバムジャケット、良いな、可愛らしいな。
指の曲がり具合がとても良いです。CDを持つ写真を撮る時、母に「もうちょっとこう!」って色々指導してもらいながら撮りました。
似たようなサングラスを持っていなかったのが悔やまれます。
そして!「この世で一番キレイなもの 」という答えが一曲目でもう鳴っていて流石でした。
歌声はどんどん情熱的に、ストレートな言葉選びになっていく歌詞に、凄く照れました。勝手に…
ラブソングは良いですね…
ディスクレビューnoteでは取り上げてこなかったような音楽な気がしていて、とても新鮮でした!
プロデューサーの佐久間さんと早川さんは盟友で、お二人でライブを開催したこともあるみたいで…!
「佐久間さんの演奏は、自己を主張するのではなく、常に僕の歌を生かしてくれた」と早川さんが朝日新聞のインタビューで語っていて、なんて素敵な関係性だろうって胸が熱くなりました。
引き続き、佐久間正英プロデュース編!
次回は エレファントカシマシ の『ココロに花を』を聴いてみた編をお届けする予定です。
最後まで読んでくださり、有難うございました。