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Harmonia の『Musik Von Harmonia』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

ジャーマンプログレシリーズ!

今回は Harmonia の『Musik Von Harmonia』を聴いてみた編をお届けします。

人間的な遊び心と機械的に反復される電子音。

Neu!らしいハンマービートと、Cluster的アンビエントサウンドが融合したエレクトロポップな一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.Watussi

昔のゲーム機みたいな音がジワジワと近づいてくる。ノイジー気味。ポップでミニマル。1:34〜この反復フレーズが一生続く感じがしてくるけど、後ろの方で曖昧に漂っているメロディは微かに変化している。…気がする。2:55〜3種類くらいのフレーズが混濁し始めた。相変わらず繰り返している。4:20〜高音の「ヒョコッ」みたいな音がお気に入り。お気に入りだった「ヒョコッ」音が警報みたいになっちゃった…。だんだんと宇宙。フェードアウト。

2.Sehr Kosmisch

心臓の音…?深く広く響いている。神聖な感じ。ヒリつくような緊張感。浮遊感もある。無の空間にも感じられるけど、確かに音が漂っている…不思議な感覚。こういうアンビエントサウンドは元Clusterのメンバー2人いることが影響しているのかな。4:00〜アッなんか危ない。音に飲み込まれそうになる。遠くの方からビートと鳥の鳴き声…?いや、鳥の鳴き声風電子音。8:23〜宇宙空間に鳴り響くピアノの音。悟り開いちゃう。10:06〜冒頭のように鼓動らしき音に戻って終わる。綺麗な構成…!

3.Sonnenschein

祭りだ。儀式だ。不気味な祝祭。パーカッションがよく効いてて面白い。0:55〜激しい。一つ一つの音の存在感、アピールが強い。2:14〜ビートがめちゃくちゃ強くなってきた。ドデカ動物の足音みたい。かなり興奮している。3:00〜ジャングルみある。鳥の鳴き声風電子音、度々ナイス演出をしてくれる。

4.Dino

とても爽やかで愉快。突然のことに驚いている。ジャングルを抜けるとこんな陽気なんだ。どこか懐かしさがある電子音。繰り返されているフレーズが、いつの間にか、なんだか少し違うフレーズになって繰り返されている時、アハ体験だな。執拗なこのビート感(ハンマービートというやつ)にはNeu!(元メンバー1人居る)っぽさが宿っている。

5.Ohrwurm

とても邪悪。突然のことに驚いている(2回目)。地獄みたい。曲順の情緒がおかしくて好き。音の鳴り方、響き方、得体の知れなさに恐怖を覚える。弦楽器なのか…? 2:30〜深夜なのか、朝なのか、みたいな時間帯に猫同士の不穏な喧嘩を見た時の気持ちになる。3:10〜恐怖度が高い。お化け屋敷のBGMに採用されてもおかしくない音がずっと鳴っている。タイトル気になって調べたらドイツ語で「頭にこびりついて離れない曲」だった。なんか…それすらも怖い。

6.Ahoi!

変則的で不気味なピアノの音。エレキっぽいギターの音も居る。2:40〜気候が暖かめになってきた。音のへたり方が暖かさを出している気がする。3:25〜新入りのフレーズが勢いよく近づいてくる。すぐ乗っ取った。光に満ちている。電子音なのか人によるコーラスなのか、もはやわからないが神々しい。

7.Veterano

耳が気持ち良い。反復反復反復。機械的で冷たい。ビートがバサバサしている。2:11〜少しずつのズレが、とても気持ちの良い絡まり方をしていく。機械的とユニーク、ポップのバランスが絶妙。

8.Hausmusik

音が縦横無尽に転がっていく。どこまでが計算されているのかわからない(全て計算されているのだろうけど…)。1:23〜ウァアア…記憶が歪む音が鳴っている。展開の切り替えが大胆なのに自然で、どうなってるの…!?不穏で不規則なメロディ。ずっと先が読めない。どんどん遠ざかって、手の届かないところへ行き、終わっていく。



このジャケットのアートワークはメンバーのDieter Moebiusによってデザインされたもの。

Harmoniaは1973年に結成されたドイツのバンド。メンバーは元Neu!のMichael Rother (G)、元ClusterのHans-Joachim Roedelius(主にオルガン)、元ClusterのDieter Moebius(主にシンセサイザー)の3人。
本作は、1974年にBrain Records(←和訳で表示されたページで“脳”だったから「脳からリリース!?」ってビックリした)からリリースされた1stアルバム。

メンバーの元々所属していたグループの特色が混ざりあって新たな音楽の形が生まれるって格好良いな〜

あのBrian EnoもHarmoniaのことを「世界で最も重要なロックバンド」と言ったのだとか…!

前回取り上げたKlaus Schulzeもですが、トランス感覚溢れる作品は聴いていて本当に気持ちが良い。

レビューするために手も動かし、頭も耳も研ぎ澄ませてるから冷静だし、理性はあるけどずっと上の空みたいな…意識が違う方向にあるみたいな…

エレクトロニックで反復する音楽、悟りを開きそうになるので、何かアイデアを思い浮かべる必要がある時に聴けばアイデアが降りてきそう。

活用していこうかな〜!

アンビエントミュージックにも実は興味があるので、いずれ深く聴いてみたいなと思っています!

引き続きジャーマンプログレシリーズ!

次回は Tangerine Dream の『Phaedra』を聴いてみた編をお届けする予定です。

最後まで読んでくださり、有難うございました。


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内山 結愛
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