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寒い季節で、暖かい部屋。今年読んだおすすめな本のまとめ

秋から冬になるにつれ静寂な世界に包まれていく。そんな中ゆっくりと読書したくなりませんか?
読書好きの僕が今年読んで良かった本を紹介します。


1.タンポポのあけくれ 片岡千歳


夫婦で営んだ高知の古本屋さんのお話。片岡千歳さんの人柄がたっぷりと染み込んだ文章からは、温度も匂いもなんだか伝わってきました。古本を愛するすべての人にぜひ読んで頂きたい一冊です。

2.帰れない山 パオロ・コニェッティ


ピエトロとブルーノそれぞれの生き方の違い、雄大で美しい山とは裏腹に暴力的な側面のある自然界の厳しさや淡々と流れる時間をリアルに感じ取れる文筆。山や自然が好きな人には特におすすめです。

3.極夜行 角幡唯介


太陽が一日中沈まない「白夜」とは反対に太陽が一日中上らない「極夜」の時期に冒険をする話です。体力的にも精神的にも極限状態の中、人間の心の弱さ、太陽とは何なのか。極寒のグリーンランドでの探検記。
壮絶な孤独感での心情がリアルに執筆されています。

4.針と糸 小川糸


小川糸さんのエッセイ集となっており、日本とベルリンの2拠点生活での想い、こういう風に考えて生活しているのかと気づきもありました。
人生を包み隠さずに綴った文章となっているので、どんなお方なのか知れる一冊となっています。


5.本屋で待つ 佐藤友則


広島県の山奥にある東城という町で本屋を営む店主のエッセイ。
不登校の学生や人とうまく関われない人たちの優しさに気づき、向き合っていく。どんな人でも大切に思う店主の人柄に感銘を受けました。

6.月とコーヒー 吉田篤弘


絵本の世界に迷い込んだのかな?と思わせてくれる物語。短編集だけど、読み終えると「この話とここの話は繋がっている」と気づきがあり、面白かった。就寝前でも読みやすい作品です。

いかがでしたでしょうか?
少しでも誰かが読みたくなってくれれば幸いです。



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