読書記録 │ ぶたぶた図書館/矢崎存美
ぶたぶた図書館 / 矢崎存美
ぶたぶたシリーズ、初めての読了。
私は、連続短編集が大好きなのですが、
その話をした時、務めている書店の尊敬している元店員さん(めちゃくちゃ読書家の方)が、オススメしてくださった中の1冊。
何冊か勧めてくださったのですが、読メのレビューの良さやAmazon評価の良さより、なにより「ぶたぶたシリーズ」って言葉の響きが好きで。笑
「図書館から見ても楽しめると思うよ」とのことでしたので、買ってしまいました。
さて、そんな話は置いといて、
本の感想文をなるべくネタバレなしで…
内容としては、
・図書館でのイベントを企画してそれを実現させるために奔走する話
・弟さんを不慮の事故でなくして弟さんのことを何も知らないことに気付き探し始める話
・娘と上手く関われないことを悩むお母さんの話
の3本立ての、連続短編集でした。
読む前までは、ファンタジーものなのかな?と思ってました。
が、ぶたぶたさんという、最大のファンタジー要素がありつつも、それぞれ悩みを抱えた3人の主人公の話はリアルで。しかも、クスッと笑えるし、ホロっと感動もする。つまりめちゃくちゃ面白い。
1番好きなのは最後の短編「何も知らない」です。
私自身に子供がいるわけじゃないけど、1番感情移入してしまった。そして、いい感じにぶたぶたさんが絡んでくるのも好き。
書店員らしく、どんなお客様に勧めるか。。
・読み終わったらホッコリする本を読みたい方
・連続短編集が好きな方
・ちょっとだけファンタジー要素あるのが許せる方
30作以上出てるシリーズ物なだけあって、面白かったです。ぶたぶたシリーズを読んでらっしゃる、ほかの書店員さんも図書館からハマったみたいなので、最初に読むのにおすすめかもしれません。
あと、テーマが図書館なだけあって、名著がちょこちょこ出てきます。あとがきにも解説があり、そたらも読んでみたいなと思いました。絵本はほぼ持ってたので、読み返してしまいました。笑
そして、ぶたぶたさん何者なの〜!!!?
と思うくらいハマってしまいました。そのくらい良かったです。
実は、気になって仕方がなく、1作目であり、原点である「ぶたぶた」をもう既に買ってきたので、今読んでる本が終わったらを読もうと思います。笑