就活をやめて、note編集部に入った私が今年一年で感じた、noteの好きなところ
今年の春、ピースオブケイクのnote編集部で働きはじめてから、あっという間に9ヶ月が経とうとしています。
大学卒業後、私は就職をせずに社会人となりました。自分のやりたいことと人生の選択のタイミングがあわなかったこと、自分に合った選び方ができなかったこと、理由はさまざまですが、とにかく新卒1年目のきっぷを切ることが、私が選べるような選択肢のひとつではありませんでした。
今回は、就職をせずにnote編集部で働きはじめた私が、この一年内側に携わってみて感じた、noteの好きなところをご紹介したいと思います。
noteを紹介してくれた水野さん
大学4年生のおわりのころ、当時noteの法人ディレクターであった水野さんに、note編集部のアシスタントアルバイトの存在を教えていただいたことがきっかけでした。
私もnoteを使っていてnoteのカルチャーに共感しており、note社のコンテンツ愛や雰囲気にも惹かれ、入社を決めました(ここで落ちていたらシーシャ屋の店員になってた)。
「就職しないんです」とへらへら話す私を気にかけてくださり、水野さん持ち前の肯定スタンスで、私のやりたいことや悩みを聞いてくださったのです(どちらが仕事をしているのか…)。
選択肢も限られた大学卒業前に、note編集部のアシスタントとして、晴れて社会人生活がスタートしました。紹介してくださった水野さんには本当に感謝しかありません。
noteの好きなところ
そんな経緯で入社することになったnote社。クリエイターであった自分が思っていた以上に、内側に入れば入るほど、コンテンツへの「好き」を感じる瞬間がたくさんありました。
まずは、書きたくなるところ。
noteには、ハッシュタグで共通のテーマを募集する、コンテスト企画やお題企画があります。共通のテーマでnoteをかいてもらおうと、創作を誘惑しています(悪い顔)。
コラボコンテストでは、自分の推しのアーティストについて語る、「#いまから推しのアーティスト語らせて」(※募集は終了しています)では、好きなバンドや歌手について思う存分愛を語れるという、神企画。
同じアーティストに対してもさまざまなファンの角度があったり、音楽の表現できない部分をていねいに言葉にしている方のnoteを拝見して、私もいちファンとして、その表現力に心がゆさぶられました。
他にも、はじめての一人暮らしや上京の思い出を語る、「#はじめて借りたあの部屋」。私も大学2年生から1年半ほど一人暮らしをしていたので、当時の生活のできなさや親への感謝などが込み上げ、「じぶんで生活」をしてきた方々のストーリーが強く胸に刺さりました。
こういった他のクリエイターの作品を読むこと自体、なんだか「note書きてえ~~!」と思ってしまうような誘惑が、noteにはところどころ見受けられます。私もよくそれになります。
ハッシュタグ企画は、なかなか自分発信がしにくいテーマでも共通のタグがあることで「よっしゃあ書いたるぞ!」となるのが、やっぱり好きなところです。
使い方が自由なnote
noteの好きなところ、使い方が自由なところ。
創作のプラットフォームであるnoteは、使い方はクリエイターしだいで無限に可能性がある場所だと、日々実感しています。
たとえば、ブランドに対する想いや、リリースの背景(ストーリー)を語れるところ。他のSNSでは文字数に制限があったり、ブランドの価値を表明するにはHPの記載だと情報が雑多になってしまいます。
ストーリーテリングのひとつとして、noteという場所を選んでくれているのをみると、この場所を選んでくれてありがとうという気持ちになります。
私はとくに、「偏愛note」が好きなのですが、何かというと、ただひたすらに自分の好きなものやことをひたすらに語っているやつです。誰が求めたわけでもなく、好きが込み上げて発信できるようなパワーを発散できるのは、デザインやカラーが偏っていないnoteならではの魅力だと思います。
また、「ストーリー」や「好き」以外にも、企業のカルチャーなどを発信して採用に繋げている法人や、芸能人の結婚報告(!)までnoteで発信されたりと、雰囲気の縛りにとらわれず、使い手が自由に創作していける余白がnoteの良さだと思っています。
クリエイターに直接とどくnote
noteには、スキをしたりTwitterでシェアしたりする他に、クリエイターに直接支援ができる「サポート機能」があります。
いいなと感じたnoteや、応援したいと思ったクリエイターに対し、100円から自由にサポートすることができます。Webメディアでいうと、その記事を書いたライターさんや編集者さんにそのまま「よかったです!」と親指ひとつで愛を送れてしまうようなもの。
noteアカウントを開設しているアイドルや芸能人の方もいるので、憧れの方や推しに対して直接愛を届けられるのです。事務所介入もおそれず愛をさけべます。技術の進化!
著名な方に限らず、ひとりひとりの創作に、手間がかけられています。読んで何かを感じたり、考えたり、応援したり、心が動いた瞬間に、「スキ」というハートのボタンひとつではなく、それを享受した価値への対価を考える視点をもつことは大切です。
人、もの、時間、すべての価値を考え、お金以上にさまざまな価値が循環する世界をnoteのシステムで生み出せたら、やさしい世界が広がるんじゃないかな。
大好きなnote編集部
「noteの好きなところ」を!と書き始めたこちらのnoteですが、私がここまで仕事を続けられたのは、他でもないnote編集部のみなさんのおかげです。
個人の多様性を尊重し(各々の個性が強すぎるからかもしれないが)、適度な距離感でフラットに接せられるメンバーたちの温度感が私はとても好きです。
社員のみなさんが入社エントリや区切れのタイミングで、ふりかえりnoteを発信しているなか、私はピ社の一員と言える自信がなかったのもあり、ここまで外向けに発信できずにいました(普段はマジでしょーもない雑記を書いています)。
それでも、クリエイターのみなさんや社員の方から良い反応をもらえると、お互いに褒め合えるカルチャーとか、オタク気質ではない私に一生懸命推しの良さを布教しようとしてくれるとことか、落ち込むよりカイゼンにむけて前を向くところとか、ありがたいなあと思う環境ばかりで、思い返すとnote編集部ありきのこの一年だったからこそ、今発信することができました。
あまり自分のことを発信するのは得意ではないし、綺麗事も言いたくないタチですが…互いの人生を応援しあえるメンバーのいるnote編集部で働けて、とても幸せです。
やめそうな勢いで書いてしまいましたが、2020年もまだまだいます。noteの好きを見つけながら、創作の場所に携わっていきたいです。
さいごに
これはおまけでおこがましい追伸なのですが、いま就職を悩んでいる学生や、将来に漠然とした不安を抱えている同世代にちょっとだけ私の話を。
私は大学4年生の夏に就職をやめ(あきらめ?)、とりあえずがむしゃらに人に会いに行ったりビジネスに関する情報を集めたりしました。残りの学生生活にリミットを感じていたのもあり、苦手だとわかっていたものにとりあえずチャレンジして即挫折したり、向いてないものに対峙して、自身の発達障害をこじらせ自意識にかられたりと、とてもしんどい時間を過ごしたりしました。
一時期は仕事も減らし、のんびりしたり、将来について考えるのをやめたりもしました(それでかなり気楽になりました)が、それでも、自分の信念はあきらめられず、大人にたよって話を聞いてもらったり、自分の考えを人に話すことをやめませんでした。
当時をふりかえると恥ずかしい記憶ばかりですが、当時のもがきは自分にとって必要な時間だったと思います。
上手くいかないことがあったり社会に対して絶望しても、卑屈にならないこと、そして、だれもが自分の咲くべき場所をもっていて、合う合わないがあり、休みながら自らの手で選んでいいこと。
まだまだ私も身軽になりたいこの頃ですが、焦らずも急ぎながら自ら選んでゆく生き方をしてきたいです。
社会に出ると、多少のことはお金で解決できたり、折り合いをつけたりできて、学生の頃より身軽になれます。その中で、自分が大切にしたいものを忘れずに生きていくことや、環境を選んでゆくことが、じぶんを生きるための選択でそれの連続なのだと、ここに来て改めて感じました。
「なんとかなるよ」とか、「仕方がないよ」という言葉に納得できない私なので、はじめて書き残してみます。
お仕事のお話はまたこんど。まだまだやることはあるけれど、私は好きと感じられるコンテンツに触れられるこの世界を、これからも見つづけたいです。