丹
何度やったって、私は私の心に、
嘘はつけなかった。
でも、それが、とても嬉しかった。
とても、痛いくらいに。
身が張り裂けそうなほどに、嬉しかった。
身体の奥から叫ぶ光が、閃光が、線光が。
身悶えるほどに。
まだ言葉にならない、心のままに。
どの道を通ったとしても
必ず、真心に帰り着くのだということが。
ああ、もういいのだ。
何もかも。
大丈夫なんだ。
ああ、よかったぁ。
どんなにあがいても
幸せになるしかないのだから
さあ、かえろう。
おかえりなさい。
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