シェア
とーふ
2024年7月14日 13:29
自惚れていた。叶いそうで叶わなかった恋。叶うはずだったのにが正しいだろう。そうやって小学生の時の恋愛の失敗を夜に思い出しては涙するのが日課になっていた。中学生にもなって未だに初恋の相手を忘れられずにいた自分がいたことにまだ気付けていなかった。ここで初恋の相手をSさんと仮定しよう。 小学生五年生の始業式の時、僕は同じクラスのSさんを好きになった。Sさんは僕より少し背が高く、足が速くて、