結婚生活1ヵ月目
今回は気持ちの面の変化を中心に✍️
・新姓で呼ばれることが増え、馴染んできた。
最近、国会でも「夫婦別姓制度」が議論されるようになったり、敢えて事実婚を選ぶ夫婦も増えてきた。彼との結婚が見えてきたとき、こういった議論の背景は結婚前に知る必要があると思った。
それで、仕事や資格の勉強と並行して、図書館で何冊か夫婦別姓の本を借りたり、内閣府のHPを通じて資料を読んだりした。
こういった本を読んで分かったことは、「敢えて」事実婚を選び、維持し、関係各所に理解を得るのはとても大変だということ。
また、彼との関係性について、周囲の人に変な憶測や誤解をされるのは全く本意ではないなと思い、敢えてこういう選択はしないという結論に至った。
届け出に行く日、旧姓じゃなくなるのはとても淋しかった。
でも、結婚して、区役所や医療機関で新姓で呼ばれるたび、
「あれっ、結構いいかも…」
そんな風に思い始めている。
私はこの変化が密かに嬉しく、ちょっとした成長のように感じている。
・新卒の頃の同期であるTちゃんと会ってきた。
猛暑の中、遅めの時間に待ち合わせをして、Tちゃんと会ってきた。
コロナ禍を含めたこの数年間のこと、結婚したこと、結婚に際して周囲を含めいろいろな変化があったこと、昇進(!)したこと、会社の先輩方や他の同期の近況など、いろいろな話をしてくれた。
背筋が冷えるような話も中にはあった。大人って、いろいろあるな…。
Tちゃんは以前と変わらず明るくて、楽しませてくれるのだけど、同世代の友人に会ったのが数年ぶりだったので、その明るいテンションについていくのにちょっと苦労した。笑
今後再就職したときに、フルタイムでずーっと働き続けているこのエネルギーに、愚鈍な私はついていけるのだろうか?…正直、とても考えさせられた。
やりたいことと、やらなきゃいけないこと、今のうちに整理しておかないと。
翌週にはご自宅にお邪魔して、ホームパーティーを開いてくれた。
夫婦ともにフルタイムで働きながら結婚してそのまま仕事を続ける、というのは私の憧れだったんだけど、会社での立場や責任も重くなっていく中で、結婚式やお金の管理を始めとした細々としたことを1つずつ整理する→調べる、という時間が2人とも到底持てず、その結果家庭の舵取りをする人がいなくて、お互い苦労しているようだ。
どれだけ仕事に恵まれ、お金があったとしても、こういう生活は私には難しいと感じた。
私はというと、この1年は結婚を見据えてのファイナンシャルプランナーの資格取得や、習い事、図書館通い、通院や身体のメンテナンスなど贅沢な時間を過ごすことが出来た。
停滞していたように感じていた時間は無駄ではなかったんだ。
転勤に帯同することの複雑な気持ちが、Tちゃんと再会したことで少しずつ癒えてきた気がした。
どうかこの友情が、ずっと続きますように。
・伊藤ゲンさんの個展に行ってきた。
夫が夏休みを利用して帰省したので、束の間のひとり暮らし生活を手に入れた。
それで、朝ご飯を多めに食べて、西武池袋本店にやってきた。
目的は、伊藤ゲンさんの個展を見に行くこと。
Podcastを通じてこの方の作品を知るようになって、一度見に行きたいなーと思っていた。ほぼこれ目的でわざわざ池袋に来た。
誰の真似でもない、こういった飾らない日常風景を切り取った作品が、私はとても好きだ。
ゲンさんはセブンイレブンとヤマザキパンが好きらしく、セブンイレブンとヤマザキパンの絵がたくさんあった。
会場にはゲンさんご本人が在廊されていて、気さくに話しかけてくれた。
平日で人も少なくて、思いがけず作品一つひとつの解説をしていただいた。
今まで書道関連の作品展はいくつか行ったことがあるんだけど、ご本人が在廊されているのは初めてのことで、直接お話できたことにとても感動した。
「セブンイレブンとヤマザキパンがお好きなんですね」と言ったら、「よく気付きましたね」とニッコリ笑ってくれた。
以前からこういう作品をずーっと描き続けているのだと思っていたけど、コロナ禍で描き始めたんですよとの事。時間ができて、何か出来ることを考えてのことだったらしい。
私もコロナ禍は自分に何が出来るか内省しまくってたので、その時期がこうして形になっているのを見ると、なんだかじーんとせずにはいられなかった。
🍉🍉🍉
Tちゃんとの再会や、ゲンさんの個展を通じて、これからのことを焦る気持ちが、少しずつ和らいできた。
一方で、通勤時間帯の地下鉄に乗っていると、20代前半の辛かった時期を思い出す。
それで、帰宅しながら「今度は8割の力で出来ることをやろう」という自分を許す気持ちにも気付くことができた。
まずは夫との今の心地良い関係を大切にしたい。
それと、都内での買い物がルミネ、マルイで止まっていた自分にとって、西武池袋はとても居心地が良かった。また池袋に行くことがあったら立ち寄ろう。
1人の時間で自分の気持ちを整理したり、変化を受け止めたり、とてもリフレッシュできた1週間だった。
おしまい
読んでいただきありがとうございます🥰