9/23 なにもない部屋
朝8時、白米が宙に舞った。
比喩でも誇張でも何でもない。
文字通り、皿から10センチ浮いたあと
そのすべてが床へ墜落した。
訳あって、昨晩から近所のビジネスホテルに
宿泊している。明日の朝にはチェックアウトして
自宅へ戻る予定だ。これでもかというほど
早起きして家に帰ろうと思う。
昨日は、必要な連絡だけ済ませたあと
眠りにつく寸前まで恋人が電話を繋いでくれて
なんとか過ごすことができたけれど、
今日は目が覚めた瞬間から
つねに背後にある不安と落ち着かない気持ちで
無駄に洗