『左様なら』を観た。
Amazonプライムで何気なく関連動画を見ていた際に、たまたま出会った。
この出会いは、何かを意味しているのかもしれない。この映画に出てくる女子高生たちは、わたしの周りに確実に居たし、わたしの記憶が映像化されたのかとすら思えるほど、身近に感じられる映画だった。こんなにもひとつの映画の中に、「共感」「共鳴」できてしまうシーンがあるなんて想像もしていなかった。
イラストレーター「ごめん」さん、2019年に出会っているはずなのに、映画化されていたのは知らず…。イラストにも心が奪われてしまうが、繊細な筆致で切り取られた“切ない瞬間”の描写と共に残してくれている言葉たちが、とても美しくて儚い。
もう二度と経験したくないと思う、
あの高校時代を生々しく感じられました。
ごめんさん原作…最高だ…。
あの漫画がこんな物語として出来上がるなんて。
昨日までは普通に話してたのに、
次の日「おはよう」にも返事してくれない。
すぐ話題が移り変わっていく生活。
ひとの”死”ですらも、そう。
気を遣いすぎてしまうのもそれ相応の理由があるし、
気を遣わせてる周りのせいでもあるよって。
班分けの雰囲気、本当に嫌い。嫌いだった。
前半だけでもう崩れそうなくらい、痛くて刺さった。
「女子っていろいろ大変だね」って
当時嫌になるほど聞いたけど、あれは何なん?同情??
女子高生は男が絡むと本当に面倒だし、
本人がいないとこでなら何でも言えちゃう魔法なのか?ってくらいに、気付いたらひたすら悪口大会になる。ここまでリアルなの、めちゃくちゃこわい。
グループ内でだけ嫌われて、ハブかれて、一人ぼっちになって。でも、一人ぼっちでも全員に嫌われてはいない。なんなら味方になってくれるひともいる。いるけど、やっぱり気まずくて、気を遣われすぎて惨めな思いをする。仲のいい先生もいたけど、先生に頼っているとさらに嫌われる。(面倒)
この映画内ではきっかけが明白だけど、現実は身に覚えのないこと、自分では気付かぬうちに何かをしてしまっている場合もあって、さらに厄介。
学校に居場所を見つけられなくなって、ライブハウスを居場所にしたのはわたしです。
宗教みたいな音楽集団(シロセ塾)に出会って、そこで知ったワードストアと彩-xi-さんとOrangeDaysのおかげで高校時代に死ななくて済んだ。
心の休まる場所を探すのは大切だし、
なにかを続けることも生きることもやっぱり難しい。
ん?これはわたしの話か?という錯覚。
特別なことかと思って過ごしてたけど
ありきたりな日常だったのかもしれない。
少しだけ、救われた気がする。