想像していなかった未来。
想像なんてしてなかった、
想像なんてできなかった、
わたしが30歳になるなんて。
30歳をこんなに贅沢に迎えるなんて、
『奇跡』なのかもしれない。
わたしに起こった想像していなかった未来。
約半年前の5月6日未明、
わたしはこの世から消えようとしていた。
ちゃんと準備をしていた。
どうやって消えるのがいいのか調べて、
もう着ることがないであろう冬服を捨てて、
ある程度の部屋の掃除をして、
壁に貼ってたすきなバンドマンたちから貰った
セトリの紙たちを全部剥がした。
それらはど