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勿忘日記-2022/4/9(土)-

高3幕開け、温かく




高3になって出欠などの評価がより厳しくなった

私は高2の2学期にかなり溜め込んでしまったので担任であるK先生に確認しに行った
親にもそれはずっと隠しているのに…


私「今までの欠席とかって親もわかる?」

担任「わかると思うけど…」

私「え、どうしよう」「ずっと黙ってんねんけど」

担任「えー、それは知らんで笑笑」「でもあん時俺が連絡してたから何も知りませんなわけじゃないやろ?」

私「そうやけどあんなにあるとは思われてないと思う」

友「そんなサボってたん?www」

私「そんな感じ」

この時にK先生は私の出欠を確認しながらボソッと
「いやこいつはサボったりはせーへんやろ」と呟いてくれていた

びっくりした
先生は確かに気乗りしない時は保健室に頼っていいと言ってくれたりしていた
けれど先生は厳しいからよく遅刻してきた子に棘のある言葉を掛けたりしているし皆勤賞の子をよく褒めている
だから優しさでサボりだとか甘えだとか言わないでいてくれてるんだと思っていた
本当は甘えてるとかサボっていると思われてるんだと思って怯えていた

だからその友達の発言をさらりと否定してもらえたことが嬉しくて仕方なかった

因みに友達には自分のそういう部分は隠しているのでサボりと言われて知らないんだ良かったと安心した
そして先生もまたきっと私が弱さを隠していることを察してくれていて、全て体調不良と言ってくれていた

これは最近友人達から聞いた話だが私が朝いない時、先生に「水和は?休み?」と聞くと「知らないわからない」といつも言われたそうだ
その上でまず保健室に来てないか?と連絡してくださっていたから私が自分の弱さを隠そうとしていることはずっと前から気付かれていたのかもしれない
隠すことを咎めないでいてくれているのも有難いことだと思っている


担任「でもあん時だけやろ?一気に溜まったけど3学期はいいひんかった朝なかったやん」

私 頷く

友達がさっきの発言に少し訝しげな顔をしていることに気付いて私は「三学期は頑張っててんで?」と笑って食い気味に言ってみせた

友達が笑って「去年はクラス違ったから知らんて」と言った
「ほんまやん」と返しながら学校に来ることなんてみんな当たり前に頑張ってる事を思い出して「頑張ってはないな」と付け足して笑った

するとK先生は「知ってるよ、頑張ってた」と言ってくれた

やっぱりびっくりした
当たり前のことが出来ただけなのに
あれを頑張ってるって呼んでいいんだ
そう言ってくれるんだ


そして続けて「あん時だけやねんから2学期は体調崩して保健室行く日もあったけど今は大丈夫って言えば良くない?」と言われた

本当にその通り
なのにそれすらも言えないのはどうしてだろうか
私は返答に困った

担任「何か怒られたりすんの?」

そうでは無い と思う
休むな!と言われる訳ではないだろう
でも何故かそういう弱さがあってはいけないような気がする。見せられない

なんだか表現が難しくて困ってしまった

友達が「親って変なとこ過干渉よな」と笑う
彼女もまた進路等で親に思うことがあるようだ

「親ってそんなもんちゃう?」と先生に言われる
自分も親なのにそう言う先生に私も友達も少し笑った
そしてそう言う先生に少しだけでも自分のことを話せたら素敵かもしれないと思えた
そんな自分に何よりもびっくりした


高3幕開け
進路は相変わらず決まらず
未来は相変わらず恐ろしい


それでもほんの少しだけ大丈夫な気がした春の一日

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