嬉しいことが続いたから、ちょっとひと休み。
こんばんは。haruです。
最近、嬉しいことがあったり、楽しみなことがたくさん出来ていたりしてとても満ち足りた感覚を得ることが出来ています。
正直、今年の運全部使い果たしちゃったかもと怖くなるほどです。
なので一旦自分のペースに戻せるようセーブをかけていました。
ここで舞い上がりすぎないというのが、私が学んできたことの中でも重要なポイントだからです。
元気が出る度にその元気をすべて使い果たしては沈む。
その波に支配されてきたので、今度は私がそれをコントロール出来るよう修行中です。言い換えれば元気の貯金とでもいったところでしょうか。
ですがやっぱり嬉しかったことは事実なので、舞い上がりたい自分を抑制したくない自分もいます。なので、そんな嬉しかったことの記録だけしておこうと思います。
もう二度とないチャンスが巡ってきた日
趣味の映画のお話
私は趣味で、よく映画を観ます。
観ないときはほんとに観ないのですが、一度観出すと1日に2本以上観る日もあります。今日も日中はシリーズものを4作通して一気に観ました。
何故そんなに映画が好きになったのか。それは、1996年公開の「スワロウテイル」という映画がきっかけです。歌手のCharaさんを主演に起用したことでも有名な作品で、名前だけは聞いたことあるという方も多いのではないでしょうか。
この映画に出会ってから、私の映画人生が始まりました。いや、それだけでなく、映画blogを始めたり、文章を書くということを始めるきっかけにもなったので、人生そのものを変えてくれたと言っても過言ではないかもしれません。とにかく、私にとてつもなく影響を与えてくれた作品なのです。
そんな映画を撮影された監督こそ、岩井俊二さん。
私は好きになったものはとことん知りたくて調べまくるタイプで、この方の撮られている作品をたくさん見漁りました。「リリイ・シュシュのすべて」や「花とアリス」も岩井さんの作品です。この方の制作する作品は、ハッピーエンドと言えるものは少ないですが、何故かどれも惹かれるものがあるのです。
岩井監督作品への愛はこちらで語ってます↓
良ければ遊びに来てください。
円都市場
そんな岩井さんが昨年、新作映画「キリエのうた」を制作・公開されました。アイナ・ジ・エンドさんが初主演をつとめた映画として話題になりましたね。
その公開記念として、ギャラリー「OFS TOKYO」で今まで制作した映画に使用された小物の展覧や、グッズ販売を行うPOP UP SHOPを開かれています。
私の住んでいる地域からは約2時間ほどかかりますが、撮影背景や絵コンテ、小物などを観られる機会なんて滅多にないことなのでどうしても行きたくて、パートナーの補助のもと、足を運びました。
心臓止まるかと思った
ギャラリーに足を踏み入れたときからどきどきが止まらなかった私。
台本はこんななんだとか、これは映画のあのシーンで使われていた小物だとか、興奮してきょろきょろしたり内心大声で叫び出したい気持ちでいっぱいでした。
しかし私の大声で叫びたい気持ちはすぐに吹っ飛ぶことになりました。
なんと、岩井さんご本人様が遊びに来てらっしゃったのです…。
もう頭が真っ白になってしまって、プチパニック状態です。
たしかにこないだ誕生日だった日にギャラリーに来てたことは知ってたけど…こんなに頻繁に来るものなの?ていうかあれ本物?監督に愛を伝えたい、どうしたらいい?ああぁ…みたいな。(笑)
とりあえず、岩井さんが帰る前に急いで声を掛けなくては。
買うと決めていたものを手に取り、レジに向かいました。
しかしレジのすぐ隣のカウンターには岩井さんがいます。その事実だけでガチガチになってしまい、そちらを見ることすら出来ない状態でした。
テキパキとお会計を済ませてくれた店員さんに「サインはどれにしてもらいましょうか?」と当たり前のように問われ、またパニック。「Oh…」みたいな声が出たのだけ覚えています。
そんなパニック状態のまま、その時がやって来ました。
なんと声を掛けていいか分からずに「あの…サインを…」としか声を発することが出来なかった私にも、岩井さんは優しく対応してくださいました。
喋ってみると意外と、どこにでもいそうなおじさん(無礼をお許しください)。本当に気さくな方で、「今日はどちらから?」と声を掛けてくださったり、私が持っていたカメラについて触れてくれたりと、ほんわりした時間を過ごすことが出来ました。
そしてサインのみならず写真まで。本当に優しかったなあ…。
書いていてまだ興奮している自分に笑ってしまいます。
対応して頂いた店員さんからも「シフトたくさん入ってるんですけど、私もお会いするのは初めてなんですよ。ラッキーですね。」と声をかけて頂いて、「そんなに頻繁には来ないんだ」という冷静な気持ちと、「ああやっぱり本物なんだ」という事実とで、その後ずっとふわふわ。地に足つくどころか足に羽生えちゃってます。
しばらくして岩井さんがお帰りになるまで、じっくり展覧会を堪能したあと、私も帰路につきました。
今年の運、まだ残ってて…
写真を撮って頂いたあとに「スワロウテイルに出会ってから人生変わりました。今後の作品も楽しみにしています。」とだけ伝えたのが、私の精一杯でした。
初詣で引いてきたおみくじがまだ有効なのであれば、もしかして待人って岩井さんだった?とか思ってしまって、今年の運これで全部使い切った?もう下がるだけ?と恐怖です。
でも、今までリスペクトし続けてきた人に会えるチャンスってこんなにも思いがけないタイミングなんですね。どこに落ちてるか分からない。
今回岩井さんにお会い出来たことを思えば、運なんて全部使い切っててもいいかもしれないです。(欲を言えばちょっとだけ残ってて欲しい気もする)
そして帰りの電車でぼんやりと私はこんなことを考えていました。
「ああ…いつかキアヌ・リーブスに会ったときに愛を伝えられるように英語勉強しておかなきゃ…」