散歩日記 2024.10.13
連休を利用して名古屋に行く予定が、前日に美容院のイス(ブランケットとクッション付き)に5時間座っていたことにより、自律神経がバカになってしまい自室にいます。日曜日
この夏いっぱいをほとんど自室で過ごしきった、ひとりコロナ禍継続中のオタクには、叶いようがない夢でした。名古屋、遠。。。
名古屋旅行は姉と行くつもりだったので、中止に巻き込んだ形です。こんなこと(直前の体調不良により予定キャンセル)は私の日常では茶飯事なので、姉はもう諦め慣れていて、はいはい、という感じです。(血が繋がっていない人とはそうはいかないので、誰とも交流をしなくなった。)
姉は血の繋がりブーストがあるにしてもかなりのシスコンで、私からの外出の誘いは新幹線に乗る遠出だろうと断ることはなく、そんなに愛されているならこのようなドタキャンで愛想を尽かされることもないよな、と思いたいところですが、回を重ねるごとに諦めの色がより深く、暗くはなっている気がして、そんな気を感じ取った私も毎回ちゃんと落ち込んで、結局もう誰のことも誘わない方がいいなー…どうせ行けないもん と、誰も得をしない形に落ち着こうとするのでした。ドタキャンは本来回を重ねるものではないからです。
読みやすい文章は一文が短いとよく聞くのでいつもはそう心がけてみてるけれどかっこいい小説は大体一文がすごく長い。一つの句点にたどり着くまで相当長い道のりを読まされる難しい文章の方が、大人っぽく賢く見えるのはあれなんでなんですか。話違くないですか?
朝起きると、お 今日はなんか短歌とかよみたい気分 と思ったので、そのまま家を出てゴミ捨てに行ったところゴミ置き場のドアのノブの近く、ギリギリ穴に届かなかったゴルフボールみたいな儚い距離に、割り箸くらいのカマキリがいてヤバかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1728816527-XfQa7WM3KZOJjNCnuU4TSF18.jpg?width=1200)
ゴミ2袋を足元に置いてしばらくカマキリと向き合ってみましたが、(その間横の道をはつらつとしたカップルが2組くらい通り過ぎていき、日曜の朝って登場人物が多いし健康的すぎる、と思った。)カマキリはその体のデカさにしては頼りない後ろの足をフラフラ揺らすだけでどこにも行ってくれなかったので、ゴミをそのままにもう一つの目的を果たしに行きました。
それは家から一番近い距離のPUDOステーションで荷物を発送する、ただそれだけのことだったんだけど、一番近い距離って言っても徒歩だとそこそこの距離があるから私にとってはそれだけのことではなかったです。都内だけどビニールハウスの畑とかが全然ある道を日光を浴びながらつらつら歩いて、ときおり建物にうつる自分の姿勢があまりに悪すぎたので、途中からは宝塚を受験する少女くらい背筋を伸ばして光さす未来への道をただ、歩いた。
宝塚音楽学校の受験も終わるころ、私の住まいとは全然関係がない、知らない人が住んでいるレオパレスの前のPUDOステーションにたどり着いたので、私は荷物を発送するのに必要なQRコードのスクショを開いてその下に書いてある番号を画面に打ち込みました。最寄りのPUDOがよりによってQRコードを読み取る気がない雑魚PUDOのため手打ちが必要なのでした。家から一番近いのがこれなんだから仕方ない。1件済ませるたびに律儀にアンケートに回答し、パネルの操作性が最悪、ということを伝えてみるものの、この怒り×律儀、いかりちぎな行動はあまり意味がないんだろうね。だっていつまで経っても改善されないからね。
そのあとは郵便局に寄って記帳して、ファミマで野菜ジュースとかプリンとかビタミンのドリンクとか買って帰宅です。
ファミマでは店員の姉ちゃんがテーマパークくらいはりきった接客を繰り広げていて、レジに行くのかなり緊張した。ワンオペでもう振り切っちゃったのかもしれない。メッシュの派手髪でスカルプっぽいネイルをした、絵に描いたようなギャルだった。ああいうときに「ネイル可愛いですね」とかふと声をかけられたら、己の行動で、日曜の朝からひとさじの嬉しさを人に感じてもらうことができるのだろうか、とか考えながら歩いてみたけどそんなスマートなコミュニケーションはとうてい無理なのだった。そしてそういうの、人も別に求めてない。現実はTwitterじゃないんだから。
それでゴミ捨て場に戻ってくると、カマキリに負けて置き去りにされたゴミ袋がそのままぽつんぽつんとあって、ああ 帰り道カラスの鳴き声がしてたから、もし突かれてゴミが大散らばりになっていたら一人でしゃがんでつままないといけないんだな…と思っていた心配が杞憂に終わったことに安心。
したのも束の間、ゴミ袋の結び目のところにセブンのホットスナックの紙ごみがちょん、と乗せられていたのでした。知らない人がホカホカのななチキだか揚げ鶏だかコロッケだか最近始まったセブンの店内で揚げているドーナツだかを食べたあと、ここに便乗して捨て置いたんだ・・・。私がカマキリに負けたおかげであなたは手持ちのゴミをカバンにしまうことなくここに、捨てることが出来たんですよ。
人と人の人生って、繋がってるんですね・・・・・・
短歌は特によみませんでしたが、いい運動になりました。