規格外 ~オーガニック直売所 タネト~
雲仙市千々石町にある「オーガニック直売所 タネト」に先日はじめて行ってきました。オーガニックの野菜(に限りませんが)を、住まいの近所で探すのは容易ではありません。あったとしても、種類は限られていて、大変高値です。たたき売りみたいな、オーガニックではない野菜たちがスーパーマーケット等でしなびていくのを見るのも、胸がいたい。何が善で何が悪かというのは、何に限らずむずかしい問題だとおもいます。
書き出しがこんな風ですが、今回は、器を見たいというきもちがいちばん大きかったのです。店内で、ざらっとした手触りの焼締めの器をみていたら、店主の方がいろいろと教えてくれました。
松村英治さんという方の器です。触れると、しっとりしています。
「うちで扱っているのは、松村英治さんの作品の中で廃棄する予定だったものなんです。松村さんにお願いして、うちで引き取らせてもらった器たちです。ほとんどが一点ものです。食堂では、規格外の野菜を使った料理を、規格外の器に盛りつけてお出ししています。」
他にも、使い勝手の良さや、器に合うお料理なんかも丁寧にお話してくれました。贈り物用と別に、自分で使うために小さなお皿を2枚買いました。チョコレートを載せて食べたいなと思ったんです。
「規格外」という言葉が頭に残りました。自分自身と重なったんです。規格外でも、いいんだ!と言ってもらえているような気がしたんです。ちょっと、図々しいでしょうか。
もし、お近くの方がいたら行ってみてください。タネト。ぴちぴちのお野菜や、うつくしい器たち、いろんな表情のこけし、県産品、古書(ちぢわ書店)などなど…。私もまた、行きたいとおもっています。
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