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双塔をもつ聖堂

 福岡県三井郡大刀洗町というところに、今村天主堂という教会堂があって、2018年に一度だけ訪ねたことがあります。

 教会建築で有名な鉄川與助氏の設計です。

 双塔の聖堂というのは珍しいですね。今村天主堂は大きいので、近くで見上げるととても迫力がありました。

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 訪問時、敷地内に簡易な待機所があって、信徒の方が対応してくださいました。中へ入って、見学してください。中では写真はご遠慮くださいね、と説明をしてくれました。

 このあたりにも潜伏キリシタンの人々が暮らしていて、大浦天主堂での信徒発見の2年ほどあとからその存在が明らかとなり、密かに連絡を取り合いながら信仰を続けたといわれています。

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西日本新聞『より高く美しくー鉄川与助とその時代-』(1991年4月) 

 この聖堂の竣工は1913年ということなので、100年を超えていて、2017年には国の重要文化財に指定されています。

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 長崎から車で2時間ほど、静かな田園地帯の中に建っています。訪問した帰りには、父の友人の店に立ち寄ってコーヒーを飲んで帰りました。
 もう一度ゆっくり訪問したいとおもいつつ、まだ果たせていません。

 上の新聞記事の写しは、平戸の田平教会の信徒のIMさんにいただいたもので、51回の連載記事です。鉄川與助氏が手がけた聖堂について、当時のエピソードを交えて書かれています。IMさんの祖父も、記事の中に登場しています。

 この時代の司牧に尽力された神父様方のことなんかも書いてみたいとおもうのですが、それはまた別の機会ということにします。

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片山 緑紗(かたやま つかさ)
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