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ジェラートは秋冬がおいしい

 ジェラートの話。イタリア発祥のこの冷たいデザートを専門にする店も随分増えてきたとおもう。都心などの有名な店に出かけてみたいとおもいつつ、私の住む隣町にもおいしい店があって、たまに出かけていく。

 ジェラートって、アイスクリームに比べるとやわらかい。専用のヘラを使って、ツノが立つように盛りつけたものにスプーンを入れると。スッと掬える。口に含むと滑らかで空気をふくんでおり、明らかにアイスクリームとは違っていて、またソフトクリームとも違う。
 つまり緩い食べ物で、気温が高いとどんどん溶けてしまう。カップを持つ手から伝わる温度でも溶ける。だから気が焦って、春夏は味わう時間が短いということになってしまう。

 ジェラートは秋冬がおいしい。

 外の気温が低いと、ジェラートがおいしい状態が長いため好きなペースで食べられる。溶ける速さを気にせずに「次のひと口はここらへん食べよう」とか相盛りのときなんか「この混じり合ったところをこのくらいの配分で」などと落ち着いて楽しむことができる。

 私は、夏だから(暑いから)冷たいものでもなんて言ってジェラートは選ばない。秋冬がいい。この季節は、くだものなんかもおいしくなってくるし、チョコレート周辺も賑やかになってくる大好きな季節。

 これから春、夏に向かう今の季節は、ちょっとだけさみしい。

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誕生日に友人から贈られたジェラート。宮崎県のOttOOttO(オットーオットー)というナポリピッツァとイタリアンジェラートのお店のもの。おいしい!


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片山 緑紗(かたやま つかさ)
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