rit. craft chocolate and coffee リタルダンド-焼菓子とチョコバー2種-
広島といえば尾道のウシオショコラトルともうひとつ、こちらのチョコレート工房が気になっていました。「rit.」(ritardando)というのは音楽における速度をあらわす語のひとつ、テンポを次第に落としてゆくという意味を持っています。
昨年12月の訪問時に、時間をつくれそうだったので店舗まで行くことにしました。こちらのショップで有名なのは7インチレコード、カセットテープ、ピアノの鍵盤を模したユニークなモールドです。ただ、たくさん食べ比べたかったのと、持ち運びのことを考えてタブレットは小さなミニバーを選びました。それから、焼菓子。今日は記事も追いついていないし、焼菓子とチョコレート2種をいっぺんに書いていきます。
カカオニブブラウニー
くるみの香りがよくて、トッピングのカカオニブは香ばしくコクがあります。カカオニブにありがちな酸味はなくて、かりかりとしておいしい。バニラの甘みとリッチなバター感。
アーモンドチュイル
薄くぱりっと焼かれたアーモンドがかりかり、さくさくとして、香ばしい。網がけのチョコレートが食感に華を添えていておいしい。
チョコチップクッキー
生地と大きめチョコチップのバランスがよくて、サイズが大きい(手のひらくらい)わりに最後まで飽きさせない。
タンザニア ココアカミリ 70%
乾いた木の清涼な香り、仄かにベチバーのようなどこかエキゾチックな香りがしたと感じました。でもこれは部屋に残る精油の香りかも、とちょっと自信がありません。
味わいは、酸味を伴った黒糖の深い甘み、しばらくするとしっかり甘い柑橘系の風味。せとかやデコポンといったイメージです。終盤にはモッツァレラチーズ。
タンザニア ココアカミリ 54%
焚き火を消した後のような、スモーキーな香り。深く、湿り気を帯びています。風味の進行は70%のものと似ているながら、あらわれ方としてはキャラメリゼカシューナッツ、ボンタンアメ、スモークチーズといったふう。
焼菓子は訪問後すぐ、ミニバーは先日ちょっとしたところでこの「リタルダンド」という言葉を複数回耳にしたすぐあと、記念(?)に食べてみました。
ずうっと前、子どものころにピアノの教室に通っていました。そのときにピアノの演奏だけでなく楽譜を読むことや書くことまで教わったはずなのに、いまの私のからだの中にはどこにも見当たりません。つまりもう楽譜は読めない。鍵盤もたたけない。自分のことながらげそっとします(ためいき)。
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