おいしいシフォンケーキ
今日はシフォンケーキのお話です。
シフォンケーキ。以前はあまり興味がなく、自分で購入したり、選んだりすることはありませんでした。数年前までは、シフォンケーキを専門で扱っているお店も身近にはなかったとおもいます。ケーキ屋さんで、クリームで覆われたものだったり、カフェのメニューで見るくらい。最近は、生クリームをサンドした専門店や、小さい家庭的な工房などをよく見かけるようになりました。
他のケーキに目を奪われて、シフォンケーキは目に入りませんでした。
そんな日々でしたが、ある日 いつもお世話になっている方から、手作りのものを丸ごと(ホールで)いただきました。
ひとりでこんなに食べられないと思って、家族に分けることにしました。まずは切り分けます。箱を開けたら高さのある、しっかりとした焼き色のケーキが出てきました。いい香りです。ちょっとどきどきしながら(つぶれたらどうしよう)包丁を入れていくと、すうぅっときれいにカットできました。しっかりした生地だけど、ふわふわなのが伝わってきます。
切り分けたものをラップで包んで、家族に分けました。帰宅してから、自分用に残していたものをひと切れ食べます。
…おいしい。
シフォンケーキって、こんなにおいしいものだったんだー!って、びっくりしました。もしかしたら初めて食べたシフォンケーキだったかもしれません。しっかりめの焼き色から香ばしい香りがします。生地はしっとりとして、かつふわっふわです。甘すぎず、生地のおいしさを堪能できます。
ケーキを作っているのは、TKさんの奥様です。七釜のたまごを使って、お菓子やパンを作るのが得意だそうで、シフォンケーキの他にもマドレーヌや、ひきのいいパン、アイシングしたクッキーなんかも作ります。私があんまり「おいしい!世界でいちばん!」としつこいからか(お恥ずかしい)、毎年誕生日になると、必ずプレゼントしてくれるようになりました。もう本当にうれしい。
写真は、いちばん最近のものです。今年はアイシングクッキーのデコレーション付きでした。生地には外海地区の特産品としている「ゆうこう」という柑橘のママレードを使ってあります。地元の人たちは、ゆうこうで胡椒を作ったり、お正月のナマコや野菜を食べるときの酢味噌に使うと聞きました。
シフォンケーキが好きになったけど、他所で買って食べてみても、TKさんチのシフォンケーキと比べてしまいます。まったくの別物と感じます。メレンゲの泡立てまで全部、手作業なんだそうです。
尊いお菓子。世界でいちばんといって、いいと思います。