映画『シン・仮面ライダー』の感想
『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース』最終作
『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『シン・ウルトラマン』と続く『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース』の最終作。
監督は庵野秀明。『シン・ゴジラ』公開の2016年から2023年までずっと関わってる作品の公開が続いてるのかと思うとすごい働いているな、、この方は、、
3月公開で一番話題になった作品はこの作品。
それくらい監督の知名度と共に周りの期待値が高い作品『シン・仮面ライダー』
令和の実写、CGハイブリットアクションシーン
庵野監督って『キューティーハニー』を監督したときに実写でのアクションやってるんだよね。そのときは如実にアニメの文法を実写にはめ込んだ作り方してたんだけど、今回のは一味違う、、
仮面ライダーのアクションを踏襲しながらも、今の時代にアップグレードした新しいアクションシーンが見れた!
もうここにつきるんじゃないだろうか、、仮面ライダーの当時のカッコよさの美学を持ちながら、そこに今の技術で再構築してる感じがガンガンにつたわってくる。殴るシーンが蹴るシーンが、ジャンプするシーンが生生しくもかっこいい!CGも多用してると思うけど、実写の良さを引き立たせるようにつかっている作り。
サイクロン号にまたがって、人間の姿からヘルメットが仮面に変形していくシーンめちゃめちゃよかったなぁ
あとはハチオーグとのチャンバラシーンが、上手い具合に実写とCGハイブリッドでよかった!羽を広げて飛び掛かり、軌跡を描きながら高速でアクションバトル!
展開がめっちゃ速い
『シン・ウルトラマン』見てた時も感じてたのだけど、展開がめちゃめちゃ早い、、どんどん次の舞台と敵に移ってくので、、そんな早くていいのか、、もっとゆっくり心情とか拾うシーン合った方がよくない?
主人公の本郷毅がどんな人物なのかわからないままにどんどん進行していってしまう。本郷、、もっと喋ってくれ、、お前、何考えてんだよ、、
どちらかというと緑川ルリ子の映画
ヒロインの緑川ルリ子の方が感情の変化が顕著で、冒頭の「私は誰も信じない」から徐々に主人公へ信頼を寄せていく。
「もっと近くにいて」と弱さを見せるシーンでぐっと人間味が増してくる。
ショッカーの幹部である友人を追い詰めながらも倒し切れない姿。憎んでいた父親への愛情。袂を分けてしまった兄への思いなどシーンが進むごとにルリ子の周りの人との関係性が物語となっていく
この話、実は本郷毅よりも緑川ルリ子の映画なんじゃないだろうか?
なので、こっちにピント合わせて映画見た方が見やすい気がする。
4/14(金)19時半からNHKでドキュメンタリーの再放送やるよ
もう『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のドキュメンタリーの時も思ったんだけど、本編よりドキュメンタリーの方が見ごたえあって、、
庵野秀明監督をみてることで映画を「作る」っていう「狂気」の部分を垣間見てしまい、、そこに食らいつこうとする人々の奮闘含めて面白いんだよなぁ。
外から見てるから言える話で、、この現場に入ったら耐えれる気がしない、、背筋ひゅんってなります、、
ドキュメンタリーみてから映画見に行くと予備知識あって見やすいかも。
見たからネタバレみたいのはそんなにないし、むしろ「え?このシーン本編で使われてなくない、、」という驚きも楽しめそう。オススメです!
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