sho kubota

フリーランスでアニメーションの制作をしています。 NHKの子供向けのアニメ、CM、MV、を主に制作。手書きタッチの柔らかいテイストが得意。 http://kubota.x0.com/html/index.php https://twitter.com/botta_

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映画『アリスとテレスのまぼろし工場』を見た感想

岡田磨里監督作品の最新作監督は「さよならの朝に約束の花をかざろう」で監督デビューした岡田磨里監督。 脚本家としてとても有名な方で「あの日見た花を僕たちはまだ知らない」や「心が叫びたがってるんだ」など多数の作品を担当。後にも先にも脚本家からアニメ監督やってる方ってこの方だけではないだろうか? 知り合いと話していて、よく岡田磨里さんの作品がでていて、その形容詞が「心をざらつかせる」だったのが印象に残っていて見にいった。 ネタばれしないで話せる気がしないので、ここからもうネタバ

    • 「いたちのめがね」制作の話

      Frenz2023という上映会用に作品をつくってました。 いやぁ楽しかった!クリエイターの異種格闘技戦のような場所でここでしかみれない作品があるのがFrenzという上映会。 出品作品が全部新作のみという縛りがあるので、作家さんの新作をみながら観客からダイレクトにリアクションが返ってくるという ライブ×エンタメ空間。 この熱気が他の上映会だと出せないんだよなぁ、、 映像作品作ってる人は100人以上に確実に見てもらえるし、感想も直接言ってもらえるのでおススメ。 作り終えて

      • 映画『オオカミの家』の感想文

        悪夢を映像化した稀有な作品「ミッドサマー」のアリアスター監督が絶賛したアニメーション。 第68回ベルリン国際映画祭 カリガリ映画賞 第42回アヌシー国際アニメーション映画祭 審査員賞 この映画は1シーン1カットのストップモーションアニメ。これだけでも特異な作品なのだけど、実際の家の壁に絵を描いて、部屋の家具を使いながら実寸大の人形を動かして物語が進行していく。 アニメーションっていわば作り物なのだけれど、実写の部屋の中でアニメーションが展開することで現実と夢の堺に展開する

        • 映画『怪物』を見た感想

          今年見た映画の中で一番ダメージ食らった作品。 監督は「万引き家族」の是枝佑和。脚本が「花束みたいな恋をした」の坂元裕二。音楽が坂本龍一とビックネームが揃う作品。 学校という中で起こった事件にたいして複数視点で描かれる。 視点がかわるごとに描かれていた内容の側面が浮き上がり、見え方が180度変わる。 視点の変化は大きく3回、シングルマザーの母親、早織(安藤サクラ)、学校の先生、保利(永山瑛太)、事件の渦中にいる少年2人。湊と依里 事件の真相はなんなのか?怪物は誰なのか? と

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        • 映像制作
          1本
        • 映画感想文
          9本
        • 黒猫MV制作日誌
          24本

        記事

          映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を見た感想

          言わずと知れた世界一有名なゲームの主人公が映画になった作品。 映像制作は「SING」や「ミニオンズ」を制作したイルミネーションが担当。 海外での日本ゲームを題材にした作品はいくつもあって 有名なのだとミラジョボビッチが主演した「バイオハザード」 近年だと「名探偵ピカチュウ」や「ソニック・ザ・ムービー」などなど そんなにここに惹かれないのは、、解釈違いが結構あるのが大きいのだけど それを吹き飛ばすトレーラーがアップされて公開前から盛り上がっていた。 「このクッパ!まじクッパ

          映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を見た感想

          映画『TAR』を見た感想

          見たいと思ったきっかけは、「天才」クリエイターとその周りの人物の軋轢からなるヒューマンドラマだったこと。 正直、重そうな内容と2時間30分を超える尺に見に行くことをためらっていた、、でもオーケストラの音楽がながれる映画で劇場にみにいかないってのはないなぁと劇場へ 主演のケイト・ブランシェットがとにかくすごい「ケイト・ブランシェットがすごいんです!」 見に行こうか迷ってるときに知り合いに言われたセリフ。「そんなこと言われるとハードルあがるなぁ、、」と思って見に行ったらケイト・

          映画『TAR』を見た感想

          映画『シン・仮面ライダー』の感想

          『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース』最終作『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『シン・ウルトラマン』と続く『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース』の最終作。 監督は庵野秀明。『シン・ゴジラ』公開の2016年から2023年までずっと関わってる作品の公開が続いてるのかと思うとすごい働いているな、、この方は、、 3月公開で一番話題になった作品はこの作品。 それくらい監督の知名度と共に周りの期待値が高い作品『シン・仮面ライダー』 令和の実写、CGハイブリットア

          映画『シン・仮面ライダー』の感想

          映画『長靴をはいた猫と9つの命』の感想

          ドリームワークスアニメーションの新作長編アニメ。『シュレック』にでてきたキャラ、長靴をはいた猫によるスピンオフ作品。 Twitterにてアクション動画の宣伝を見て興味を持った。 何せアクションがカッコいい!コマ落としする表現はスパイダーバースでもみたことがあるけど、それ以上のものがみれちゃうかも?! という期待を胸に劇場へ向かった。 冒頭開始からアクションの連続!いやぁー心掴まれる!主人公の圧倒的な強さを見せての隙間を空けず、3連戦!!! 特に、巨人との戦闘は屋根伝いに走

          映画『長靴をはいた猫と9つの命』の感想

          映画『BLUE GIANT』を見た感想

          原作の漫画がとにかく熱い!この作品は漫画の原作がとてつもなく熱い、、 「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」 現実で、このセリフを言い続けられる人はいるだろうか? 大抵の人が壁にあたり夢を諦めてしまう。 この作品の主人公は、言い続けられる努力をし続け、演奏をし続け、逆境でも歩みをやめない、愚直なまでに真っすぐな男。 そんな青年がJAZZに魅せられ、世界中で演奏を続けていくお話。 ストーリーも熱いけど、演奏シーンも熱い。音が聞こえてくるような迫力。 聞いてる人が心動かされ

          映画『BLUE GIANT』を見た感想

          映画『かがみの孤城』を見た感想(ネタバレあり)

          映画『かがみの孤城』の感想。 大人になることってなんだろう?って悩んでいる、悩んだことのある人におすすめしたい作品。 僕がこの作品を見たいと思ったきっかけは、制作スタジオのA1picturesが以前、似たテーマで『心が叫びがたがってるんだ』を制作。 同じく、監督の原恵一さんも以前の監督作『カラフル』で自殺をした中学生を主人公に扱ってたこと。 上記の作品、2つとも難しいテーマをファンタジーとリアルの中間地点、アニメーションで描くところが面白かった!そしてアニメーションでしか

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          映画を見に行くことを続けるための感想文

          映画のシーンに感動し、見終わった感想を言い合う時間が好きだった。 「あのシーンみた!?マジ最高でさぁ」なんて、好きなシーンを聞かれなくても自分から言うほどには、前のめりで友人と話していた。 『ブレードランナー』の世界感にしびれ 『2001年宇宙の旅』のコンピューターの感情に涙し 『スティング』のラストのどんでん返しに膝をうった 僕の仕事は主に子供むけのアニメーション、最近だと広告アニメーションの制作。もう、この仕事をし始めて10年以上。 映像作品が好きだから続けてる。

          映画を見に行くことを続けるための感想文

          制作日誌㉔制作後記

          作品公開しまして以下のURLにて全篇公開してますー 長かったぜ、、で、今回でラストなので振り返りできたらと 長いから興味あるとこだけみてくれたらば 制作終わった感想botta こんなに長くかかるとおもってなかった。 お待たせしてしまった高水さんに申し訳ないなぁと。自主制作、久しぶりで完成してよかったというのと、今回エバンスさんに入ってもらって色々勉強にもなった。自分と全く意見や考え方が違うという意味でも エバンス 1+1が2だったなって感想。ラリーをしてく中でもっとい

          制作日誌㉔制作後記

          制作日誌㉓特殊カット

          この制作日誌も24回で終わりなので次回でおしまいです もともと24回分でまとめようとおもってたのでラスト1回は制作後記の予定 15秒MVが一昨日で5本出し切ったので、来週末にはMV公開予定です。ちなみに背景が3カットと修正が4カット、現時点で残ってます、、 今回、特殊カットの紹介です。 猫が窓明かりを見つめてるシーンでカメラが寄っていって、目を閉じると、そのあとの回想シーンに入るくだり。過去の回想に入る前に導入として特殊な効果を入れたいなぁと 昔、子供の頃にやった遊びで

          制作日誌㉓特殊カット

          制作日誌㉒15秒MV②

          元々の企画が、MV制作においての宣伝用だった気がするのだけど、1本つくって以降、全く作ってなかった、、 高水さんからもメールでMVの公開に合わせてこちらも楽しみにしていますというメールがきていて作らないとなぁと(スケジュールが甘くて申し訳ないです、、) イラストレーターの森野さんが高水さんのライブやCDのジャケット用に書き下ろしたイラストを動かそうという企画。ループで尺稼いで、バックに音楽ながせば、ちょっとした短いMVになるんじゃないという形。15秒MVについては詳しく書

          制作日誌㉒15秒MV②

          制作日誌㉑サビパートブラッシュアップ

          3月末に展示がおわり、MVのお披露目をしていました。その後、MVを一般公開する前のブラッシュアップ期間が必要となり、しかし、、 4月〜5月まで仕事がお互い忙しく、、仕事している以外の記憶がほぼない。それでも週一の定例をする中でサビパートのブラッシュアップが終わったのでその過程をまとめてみようと 猫目線で狭い路地を抜けて、空間が開けた街の全景を横PAN。猫がカットINして、はけてくカット。1カット15秒なのでまぁ尺が長い、、  3月末の展示のあと、お互いにどうすればよくな

          制作日誌㉑サビパートブラッシュアップ

          制作日誌⑳展示終了ともう少し続く話

          MVの全カットをつなぎ27日のライブにて公開させていただきました。見終わった後の観客の方に感想ももらえたりできたのでよかった。仕事でリアルタイムで感想をもらうことはほとんどないので貴重な経験でしたー 即興ライブで流れた西内さんのアニメーションはかわいらしく、即興で高水さんがつけるウクレレの音もとても合ってました! トークショーが飛沫対策のため、難しくなったと急遽、連絡があったので、残念ながらなしに(特に話したい事がないので、助かった、、) ギャラリーがとても素敵な所で、

          制作日誌⑳展示終了ともう少し続く話