脳内お花畑

頭の中で罵倒される。
居もしない架空の誰か。
私の空想の中だけで顔があって身体があって声を発する何か。

頭の中で、罵倒されては言い返し、言い返しては腹が立ち。
毎日毎日、その繰り返し。
何もいないのに、何も起きてなんかいないのに。

多重人格だとか、そういうことではない。
ただ、頭の中がうるさいだけ。
たくさんのシチュエーションを勝手に作り出しては、勝手に傷ついている。

いつだって、頭の中が片付かない。
流行りのすぎた服を捨てたって、部屋の隅まで掃除したって、お気に入りのコレクションを整理したって、片付くのは私の物理的な空間だけだ。

頭の中はごちゃごちゃのゴミ屋敷。
ここで私は毎日、架空の人物に罵られる。
不衛生で悪臭の漂うゴミ屋敷。
怖い怖い。虫は苦手なんだ。

完全に、妄想だと解っている。
だが、自分でコントロールができないので困っている。
罵られ罵り返し、疲れてしまう。

本当は、よく分かっている。
私が私を罵っている。
架空の人物たちは、私の嫌な部分。
私が私を傷つける。

ならば私は、誰に助けを求めよう。
止まらない自傷行為。脳が心を傷つける。
痛くて痛くてたまらない。それでも私は傷つける。

心が痛い、頭が痛い、どうか今日こそ
私をいじめないでください。

どうかどうか穏やかにすごせますように。
傷が癒える時間が欲しい。

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