しばらく心の奥底で眠っていた、満たされない承認欲求が久しぶりに顔を出した。 最近はODもリスカもしないし、メンヘラ仲間と傷を舐め合うみたいなこともめっきりしなくなった。ここ数年でなんだかずいぶん大人になってしまったような気がする。 それは心が健康になったんじゃなくて、この世界を諦めたような。自分を諦めたような。なんだか最近はそんな気持ち。 学生の頃にアパートで見た綺麗な朝焼けはもう見られないし、やりたいこともなくただ不安で、だけど好きな人の煙草の匂いは心地よかったあの時にも
当たり前。 死んだ奴ら、どいつもこいつも死ぬまで生きていた。 毎日辛いし消えたい死にたい。 でもそれって死にたいっていうより、辛いこと全部無くなれ!って意味。 嫌なこと辛いこと苦しいこと、 全部全部なくなって、毎日好きなもの食べて、好きなように過ごして、どこも痛くなくて苦しくなくて、夜はちゃんと眠れて、ちゃんと朝が来る。 そういう生活がしたい。 でも無理だから、それが出来ないから、それを考えることさえ苦しいから、だから「死にたい」。 私の死にたいはそんな意味。 本当に
頭の中で罵倒される。 居もしない架空の誰か。 私の空想の中だけで顔があって身体があって声を発する何か。 頭の中で、罵倒されては言い返し、言い返しては腹が立ち。 毎日毎日、その繰り返し。 何もいないのに、何も起きてなんかいないのに。 多重人格だとか、そういうことではない。 ただ、頭の中がうるさいだけ。 たくさんのシチュエーションを勝手に作り出しては、勝手に傷ついている。 いつだって、頭の中が片付かない。 流行りのすぎた服を捨てたって、部屋の隅まで掃除したって、お気に入りの
十代って不思議だ。 自分が他人とは違った人間で、みんな楽しそうなのに自分だけが辛い気持ちを抱えていて、誰にも理解されないこの世でいちばん可哀想な人間だと思っていた。 馬鹿馬鹿しい話だが、本気でそう信じて疑わなかった。 「可哀想で孤独で異質な自分」に陶酔していた。 ひょっとしたら、割と多くの人が通る道かもしれない。 今になって考えると絶対にそんな訳はないのだけれど、未成熟な思考回路と不安定な情緒しか持ち合わせていなかったから、そうやって自我を保っていたのだと思う。 何も
私は、心から安心出来る場所が欲しかった。 いつ、どこにいても、心から安らげることなどなかった。 人生で初めて、「守られている」と感じたのは、中学生の頃入院した精神病棟のベッドだった。 学校に行かなくていい。誰にも責められない。 何もしなくていい。何も考えなくていい。 部屋には余計な物も無い。電子機器が持ち込めないので余計な情報も無い。薄ピンク色のカーテンと木目調のベッドと机。持ち込んだ数冊の文庫本。 私が初めて心から感じた安らぎは、そんな場所にあった。 現実と切り離さ
低気圧が嫌いだ。 頭が痛くて、吐き気がして、身体がだるい。 その上、過去の嫌な記憶がいつもに増して鮮明に蘇ってくる。 動悸がして眠れずに、今日も朝を迎えた。 低気圧が嫌いだ。 あいつは希死念慮を連れてくる。 何も辛いことなどないでしょう?悲しいことなどないでしょう? 今日だって、どこにも行かずに何もせずに眠っていていいはずなのに。 それでも死にたい。 「死にたい」から逃れられない。 けれど、実行に移すこともできない。 「死にたい」訳ではないのか。それなら、この感情は一体
目が死んでる。薬の飲みすぎ。 今日もやりすぎた。明日こそは外に出ないと。 でも玄関の前に誰か立っている気がする。外に出たら殺される気がする。 物音が怖い。光が怖い。暗闇も怖い。 昼間は遮光カーテンを閉めて、夜は電気をつけっぱなし。外に出られない。怖い。何も買いに行けないから、今日も飲み物だけ。 誰かが見てる。人の顔が見える。 怖くて仕方ない。盗聴されてる。でも一体何のために? 現実逃避のために、手首を切る。腕を切る。太もももついでに少し。薬を飲む。効きが悪ければ鼻からい
常に愛されたいと願っている。無条件の愛に満たされたくて仕方がない。 厄介なことに、私のこの欲求には底が無い。これまでの人生で、私を愛してくれる人が誰ひとりいなかったとか、そういう訳ではないのに。 「愛情」という、曖昧で形の無いものに振り回され一喜一憂し、満たされることの無い飢えと癒されることの無い渇きに苦しんでいる。 私にとって「愛されること」は、「自分の価値を実感すること」だった。家族、友人、恋人…。自分以外の誰かの言動に、自分自身の価値を見出す。私は私の存在価値が分から
いつものように眠れないので、ふと思い出したことをここに書いてみようと考えついた。 あくまで私の、少し昔のお話。 始まりは中学生だった。「リストカット」という言葉は知っていたし、それが一体どのような行為かもなんとなく分かっていた。けれど、痛いことが大の苦手だった私は、そんなことをしてみようと思ったことはなかった。 しかしその頃、体調不良で学校にあまり行けなくなっていた私は、どんどん気持ちが沈んでいった。周囲の目も気になるし、何か言われているかもしれないし。ちょうど精神科にも