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「子育てしやすい」仕事ってなに?

こんにちは、クロモジ(@96kuromoji)です。
育児をしながら転職活動をしていると、よく「子育てとの両立がしやすい」という言葉を目にします。

私はこれまで3回転職していますが、選考中、いろんな会社から何度も「弊社は子育てしやすい環境です」と伝えられました。
でも、面接で詳細を伺うと、私の求めている「働きやすさ」とは少しずれているなと思うことも多いです。

今回は「子育てと両立しやすい」とは何なのかを書いてみます。


子育て未経験者の「働きやすい」は信用できる?

アラフォーにもなると、社会人経験も10年以上。これまでたくさんの企業を見てきました。
選考中はもちろん、取引先からも「うちは子育てと両立しやすい環境なんですよ〜」とおっしゃる方がたくさんいます。

ところで、「子育てしやすい」環境とは何なのでしょうか?
何をもって「子育てしやすい」といえるのでしょうか。

こんなことをいうと「子持ち様」と言われてしまいそうですが、子育て未経験者のいう「女性でも働きやすい」「子育てと両立しやすい」はほとんど信用できません。

同じ部署にいる育児中の方を見てどう思っているか、という自分目線で話してくれるとありがたいのですが、大体は「産休から復帰した人がいるから働きやすそうだよ」と、他人事のように語られるからです。

子育てと一言でいっても、

  • 子どもは何歳なのか

  • 家族などからのサポートはあるのか

  • 保育園・幼稚園・学校にはどの程度行く必要があるのか

  • 今後、産休などを取る予定があるのか

  • バリバリ働きたいのか、ペースを落としたいのか

などによって、求める条件は全然違います。
転職活動では、こういった条件をしっかりすり合わせしないをした方がお互いにメリットが大きいと思うのですが、求職者も企業も、まだまだすり合わせが十分にできていないことも多いのかなと思います。

「子育ての両立のしやすさ」は人それぞれ

社会人経験も10年をとっくに超え、母親としても10年近くが経ちました。

産休を取ったときには、それまで結果を出してきたことはなかったかのように、「産休取る人に高い評価はつけられない」と言われました。
仕事に復帰したときには、夫の協力があると伝えても、「お母さんが子どものそばにいるのは大事」と、任されるのは簡単な仕事ばかりでした。

そこからなんとか結果を出して、いわゆるバリキャリのような道を歩んでいくなか、小1の壁にぶつかり、転職をしたこともあります。
管理職も経験し、子どもが寝てから仕事をすることもありました。
周りから「ロールモデルにしたい」と言われて、プレッシャーも感じてきました。

  • 休みが気兼ねなく取れる会社

  • リモートワークができる会社

  • フレックス勤務で働ける会社

  • 管理職の女性がいる会社

ありがたいことに、私が子どもを産んだ頃よりも、働きやすい制度が揃う会社が増えてきました。
でも、子育てとの両立には、子どもを産んだ頃からずっと悩み続けています。

どんな働き方があれば、子育てがしやすいのか。
どんな働き方なら、子どもを大切にしながら、キャリアを守れるのか。

働く母になって10年近く経った今でも答えは出せないままです。

子育てしやすい=自分にとって働きやすい職場

子育てをしながら働いていて感じるのは、私にとっては制度よりも一緒に働く人が大事なんだろうな、ということです。
(もちろん、制度はあるに越したことはありません。)

子どもの有無に関わらず、一緒に働く人にポジティブに振る舞えているか。
誰かが大変な時に、支えられるような仕組みが整っているか。
誰かが成果を出した時に、素直に「おめでとう」と喜べるか。

子育てのしやすい職場って、子どもに関係なく、自分にとって働きやすそうな会社なんだと思います。

私にとってはそれが「一緒に働く人」
明るい人と一緒にいると、自分も明るくなれますし、
一生懸命な人と一緒にいると、自分も一生懸命になれるからです。

子育てとの両立を考えるとき、つい制度ばかりに目が入ってしまいますが、誰かにとっての働きやすさではなく、自分にとっての働きやすさを考えられるといいですね。

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