52日間の恋
※全文:5,251文字
いつもと比べてかなり長いので暇な方だけ読んでくださると嬉しいです。
こんにちは。
愛溢れる(?)noteを公開してからわずか3日でしたが、昨日で恋人とお別れをしました。
1回会って話し合った方がいいんじゃないかとも思ったけれど、電話ですら要領を得ない返答ばかりだったので、もう会う余地もなかったんだと割り切っています。
会った方がじっくり顔を見て時間をかけて話せたとは思いますが、仕方がないです。
相手が悪いと言いたいわけではありません。
あまり良くない気はしますが、LINEで話し合って別れることになりました。
1晩泣いて、今日も午前中はうわの空で気を抜くと涙が出てきてしまい、昼にトイレの音姫の音に紛らわせてこっそり泣いて。
そこでぴたりと落ち着いたので、今回付き合ってからお別れするまで、そして特にお別れのあとの心の動きを自己分析しようと思ってこのnoteを書くことにしました。
この恋を始めたのも終えたのも相手でした。
申し遅れましたが、私は17歳で、上位の私立大学を目指している文系の受験生です。
相手は1学年下なので、受験生ではありませんでした。
出会いはSNSで、隣の県に住んでいたため遠距離恋愛でした。
最初に好きって伝えられた8月の頭頃。大学受験の大きな勝負どころともいえる夏休み真っ只中だった私は、当然複雑な気持ちでした。
ただ、なかなか煮え切らない話し方しかしない相手を私が誘導して告白させたような節もあったので気持ちに応えないのも不誠実だなと思い、受験が終わるまで半年も待たせるのも長すぎるということで、数日間悩みに悩んだ上でとりあえず付き合ってみることにしました。
元々他人を信用し、ちゃんと好きって言えるようになるまでに途方もない時間がかかるタイプでした。
それが今回は悪い方向に作用してしまったのですが、これまでもそこそこ仲良くしてきたのできっとあとから好きなところも見つかるだろうと思っていたのです。
別れた理由はなかなか会えないから冷めた、だそうです。
はっきりとものを言わないタイプだったので本当は私という人間そのものに冷めたっていうのも少なからずあると思っています。
そうとでも思わないと、理由が私にもどうしようもなさすぎてあまりにももどかしくて悔しいから。そして冷め始めた時期的に説明がつかないところがあるからです。
相手も私が受験生なのは当然知っていましたし、上位大学の一般入試なので(しかも付き合った当時は国立志望でした)あと数ヶ月はあまり会うことも電話もできないとも伝え、それでもいいのかとお互い確認して合意の上で付き合いました。
それについて聞いたら、最初はそれで良かったんだと。
仕方ないことなんでしょうかね。
頭ではわかっているつもりでも実際やってみないとわからないことだらけですから。
私は受験が終わってからが本番だと思っていました。
9月に1度会ったけれど、そこから先は受験が終わるまでは会えても月に1度、数時間ぐらいだろうなと。
私はこの期間を、やっぱりどんなに相手のことが好きでも恋より人生の方が大事なので、辛抱の期間だと思っていました。思うように会えないからこそ余計に愛は深まっていきました。
ところが相手はただこの数ヶ月待つことしかできないからか、冷めていってしまったみたいです。
盛大なすれ違いでした。
最初は100%追われる恋だったはずなのに、いつの間にか逆転していたようです。
最初は私にそこまで熱量がなく、受験もあってずっと迷いながらの恋だった上に、恋人らしいことはそこまで求めない割と淡白な恋だったので(前に書いたような熱さと暖かさの話です)、私がお別れする時に泣かされる側になるなんて思ってもみなかったことでした。
でも泣くのが本当に下手な私がこんなに涙を流したということは、それだけ好きになれたってことなんだなって思っています。
なんでこんなに泣けるぐらいつらかったのか。
相手の言ったことに嘘がないこと、言い訳ではないことを前提としてお話します。
(やっぱりどこか核心に辿り着けないような話し方だったので注釈をつけさせていただきます。ごめんなさい)
好き度が逆転していたこと。
冷められた主な理由が私にもどうしようもない、私にとってもいちばんネックになっていたことだったこと。
この2つが主だと思います。
上にも書いた通り、受験は私は辛抱の期間、相手は冷める期間と、ものすごい大きなすれ違いが発生していました。
やっぱり受験生当事者の私もつらいけど、待つ側の方がつらいのでしょうか。
待つ側の方が、というよりは別のつらさでしょうね。
だってなんでもできる時期なのに何もできないから。もったいないと思ったのかもしれないです。
ただでさえ勉強がつらくて恋人ぐらいしか縋れる人がいなかった私(ただしほとんど会えない)と、自分は何もないのにただひたすら半年待ち続けることになる相手と。
私は他人をなかなか信用できない分一旦信用してしまうとものすごく依存してしまうので、大きな依存先がひとつ無くなることが怖かったんだと思います。
特に相手が冷めてきたという1~2週間前なんて、私はやっとその頃に相手をちゃんと信用して好きだって自覚できるようになったのに。
相手も手放すのが怖いとは言っていたけれどそれがどういう意味なのかは分かりません。ただそれでも数ヶ月もどかしい思いをするのには耐えられなかったのでしょう。
ギブアンドテイクが全く成り立っていなかったせいで、やっぱり受験生同士か非受験生同士じゃないと難しいんだなと気付かされました。
私だって会いたくないから会ってないわけではなかったし、むしろ会いたいのに会えないもどかしさをずっと感じていたからこそ、毎日来るLINEや電話をあてにして頑張っていました。
でも相手はただ待つだけ、ただなかなか会えない期間が続くだけ。それはたしかに嫌になるかもしれません。
それにしたってこうなることがわかっていたのに好きだからだけで乗り切ろうとしていた相手も相手な気はしますが。
今こうして精神も落ち着いてきて文字にしているからこそこんな相手の立場に立った考えも書けているけれど、別れてすぐの時は突然すぎて頭がパニックになり、ひたすら悔しかったです。
被害者ぶってはいけないのはわかっていますが、これでも大丈夫なんだってやっと時間をかけて信用してきたのにある種裏切りのようなものを感じてしまい、余計に人間不信が加速しています。
やっぱり人間の気持ちなんて変わるものだし、信用しちゃいけませんね。
期待したのが悪かったと理解しています。
100%絶対にこの関係が最低でも受験が終わるまでは続くと思ってはいけませんでした。
それが受験生の恋愛の唯一と言ってもいいメリットのはずなんですけどね。進展はしないけれど後退もしない。
でもそれは受験生同士だからこその話だったみたいです。
頭ではわかっていても大学受験が高校受験と比べてどれほど大変か、実感としての理解は経験していない相手にはできるはずがなかったので、こればかりは仕方がなかったと思うことにしています。
特に付き合い始めは夏休みだったので、付き合うかどうかみたいな時のLINEから別れ話のLINEまで、たぶん半分以上は塾で返していました。
そのため今はまだ塾に行くのは怖いです。
付き合う前にものすごく悩んだり、もし別れたらみたいな話を電話でされた翌日にあれはどういうことなのかと考えたり、そうやって勉強に身が入らなかった思い出はあそこに詰まっているので。
受験生ならではという感じですが、他でもなく塾に思い出を置いてきているというのが今後勉強する時に思い出して苦しくなったらどうしようという不安要素になっています。
とりあえず今日は行くのをやめました。
さっきから何度か悔しいという言葉を使っていますが、私は自分が泣くのは悲しい時よりも悔しい時だというのは知っています。
自分でも驚くほど涙が出たので、やっぱりこの受験生であるというのはどうしようもないことだというもどかしさが大きいんだと思います。
あとは自分が引き止めきれなかったせいで大事な存在を失った喪失感。
友達も受験生だから、みんな1人で頑張らなきゃいけない。誰にもすがれない。どうやって残り4ヶ月半生きていこう、という不安がものすごく大きかったです。
付き合ってちょうど1ヶ月ぐらいの時、水族館に行ってお揃いのマスコットを買いました。
前の記事でも書いたのですが、会えないのがつらくてもそのマスコットを握りしめてきたので、今はマスコットどうしようかなと思っています。
私はぬいぐるみとかタオルとか、気に入ったものにものすごく執着する癖が17歳になっても抜けません。
赤ん坊か幼児みたいですよね。お恥ずかしい限りです。でもモノは人間と違って裏切らないから仕方ないのです。
だから別れてこのマスコットを悲しい思い出の象徴にするのだけは嫌だった。思い出があることを抜きにしてもめちゃくちゃかわいいので。
一旦、つらくていつも学校に持って行くリュックサックからは外してしまったのですが、モノに罪はないし、こうやって言葉にするだけでかなり落ち着いてきたのでまた家に帰ったら付け直そうかなと思います。
相手も鞄につけたから今度会う時につけて行くね、と言っていたのですが。
元々出会ったきっかけである共通の好きなアイドルグループに私が冷めてきたので(受験で忙しいからというだけかもしれないけれど)もうライブ等の現場で会うことも二度とないと思います。見たかったな。
別れたら私のことは早く忘れてと散々言ってきたけれど、こんな形で終わってしまうならやっぱりついててほしいなとか思ってしまう。
冬はお互いの誕生日とその間にクリスマスもあって、クリスマスの3日前から試験は始まるけれど1回ぐらいどこかで会いたいなって思っていたし、ずっとそういう話はしていた。
というか、それぐらいずっと先の未来の話をよくしていたんです。
それもあったので余計に、本当にこれからだって、今は辛抱の時だって思っていた矢先でこうなってしまって、ただ我慢しただけで終わってしまったので不完全燃焼すぎて未練ばかりです。
それも悔しさの原因のひとつだと思います。
頑張ったのに報われなかったという感情と近いものがあると思います。
もし志望校に落ちてもう1回この気持ち味わったりしたら嫌だな。
ものすごくプラスに捉えるなら、せっかく別れて勉強と恋の両立というのを考えず勉強だけに熱を注げるようになったんだから受からないと、ぐらいには思えるようになっています。
神様はきっとそのために私たちを一旦引き離したのだと。
だってもし落ちたら、どうせ落ちるならたくさん会っておけばよかったって、そうしたらこうやってお互い悲しむ必要もなかったのにって思ってしまうから。
二度悲しみたくはないです。
むしろあの時別れておいてよかったって、どっちも中途半端にならなくてよかったって思えるように頑張ります。
特に相手が喧嘩を売っても絶対に買わないタイプなので穏便に、一応友達に戻るという形で終わっています。
応援するとは言ってくれたので、会えないぐらい頑張るってこういうことなんだよと見せつけてやるぐらいの気持ちでいます。
塾に行くのを諦め、とにかく1人になると落ち着かないと思いとある繁華街に来て、親戚がくれたスタバの700円ドリンク引き換え券を使い、席でこれを書いています。でもそういえばこの街も2人で来たな。
とにかくよく来る街で、思い出はそれだけではないのでそこまで悲しい気持ちにはなりませんでしたが、失恋ソングが流れて少し泣きそうです。
"時間のみが解決手段なら
いつかはどうでも良くなるかな"
♪missing you/富岡愛
もう既に気持ち的には立ち直ってきていますが、まだまだどうでもいいはずないです。
君が自信をくれた。君がいたからかわいくなるモチベも上がった。それもなくなっちゃった。
ただ今はとにかく時間がない。1日でも早く切り替えて頑張るしかない。そこで見てろよ、やってやんよ。
でも今まで本当にありがとうね。
恋をするということ。他人を信じ、愛するということ。誰かのことをずっと想い続けるということ。誰かのために生きるということ。たった1人との関係が切れるのがこんなに悲しいんだということ。
全部教えてくれたのはあなたでした。
15歳で終わるはずだった私の人生の、存在しなかったはずの道を、たった2ヶ月足らずだったけれど一緒に歩いてくれてありがとう。
普段1000~1500字に収まるnoteが今回は5000字を超えています。
たったひと夏の恋で原稿用紙13枚分書けるぐらい、私の愛って本当は重かったんだ。
愛情表現は下手くそなのに気持ちは重すぎる私の未練しかない乱文をここまで読んでくださった方、もしいればありがとうございます。
お互いこの先もっと良い出会いがあることを祈って。
52日間の闘い、これにて終焉。
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