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一生を助ける人の心を知る技術

僕自身が、若い時に身につければよかったなと感じるスキルは「コミュニケーション」です。
振り返ってみても、コミュニケーション力が世界を開いていったであろう、と感じています。おしゃべりはできていましたが、コミュニケーションができていなかったんですよね。

僕自身がいつもお伝えしている『ドッジボール的なしゃべり』を、若い時はしていました。たとえば、僕は言いたいことを伝えるけれど、相手が言いたいことは聞かない、という感じです。今思うと本当に反省がいっぱいです。

今だからわかりますが、大きなチャンスがたくさんありましたけれど、それを自分で踏みにじってきたと思っています。
それはコミュニケーション能力がなかったからです。もっと確信をついた言い方でいうと相手の心の中、相手の頭の中を読む能力がなかった、が正しいでしょうね。

僕はコミュニケーションをしているつもりでも、それがドッジボールになっていた。だから相手は僕の言葉があたると痛かった。僕の思う方向にはコミュニケーションが進んでいませんでした。もっと言うのであれば、僕が望むものを僕は手にすることができなかった、ということが多々ありました。

もちろんマーケティング的なところ、人の心理を動かしながらお金をつかんでいくことを勉強していましたし、実際にやったこともあります。ですから、自分では「人の心を操る、人心をリードしていくことを自分はできるんだ」と、若気の至りで自信満々だったところもあったんです。だからこそ、ものすごくひどいことになっていきました。
(小説『マネーマッド』に詳しくは書いています。)

出典:AC写真

相手の頭の中、心の中をおもんばかる技術というものを、もっと早くに知っていたら……もっとピンポイントでいうと、エニアグラムを知っておきたかったですね。
エニアグラムは、人をタイプ別にあてはめていくもので、そういったものに拒絶反応をしめす方もいらっしゃると思います。僕もまったくそうでした。

大切なことは「人はそれぞれ違うんだ」ということ。僕はエニアグラムを学び、それをエニアプロファイルとして開発することで学んできました。
エニアプロファイルは僕が商標登録もっている言葉です)。

それまでの僕は、相手は性格の違いはあるとしても、僕と同じだと思っていたんですね。僕はよくしゃべる方だとすると、よくしゃべらない人は引っ込み思案なだけであって、頑張ればしゃべれるに違いない、と。自分の意見は表明しなければダメだ、という固定観念がありました。

それがエニアプロファイルによって、人前で発表をする、人前で意見を言うことに関して、ものすごく苦手感を持つタイプの人もいるんだということがわかったのです。
すべての人が僕と同じものをもっていて、根本は同じだと信じていたので、
相手に価値観を押しつけて流れていってしまった話や、たもとをわかつことになった人々も少なくないんですよ。

これを知っていれば、あの人ともつながっていることができただろうし、
あのチャンスも手にすることができたなと思います。

もちろん、エニアグラムでなくとも、相手の心の中を読んでいく、相手のことをおもんばかる技術であれば、学ぶことで、一生を助けていくと思っています。皆さまもぜひ、取り組んでみてください。

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