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【専門分野です!】好印象を作るための大原則とポイント
「好印象はつくれる」ことでお伝えしていきます。僕はサブリミナル心理学や、無意識介入型のコミュニケーションを専門にお伝えしています。この中で一番最初にやることは、相手に好印象をもってもらうということ。もうちょっとエグい言い方をすると、相手に好印象を植えこむことをまず第一にお伝えしています。
なぜかというと、人は好印象をもった人としかつながろうとしないからです。これはセールスやチームビルディングなど、さまざまなところでお話をしていますが、相手に「何を語るか」という前に、その人にとって「なんかこの人はいい人だな」という好印象をもたれないと、そこから先の話が進んでいかないんですよ。
これはイメージしていただくと、すごくわかると思います。セールスの例がわかりやすいので、たとえてみようと思うのですが、あなたがもうすでに「これいいかもな」「これほしいな」と思っている商品があったとしましょう。
これはちょっとリアルに思い浮かべてみてください。「これほしい」とか「こんなのあったらいいな」と思っていたもの。それで「よし、これで! えいや!」と思って、話を聞いてみようとお店に行った。あるいはセールスの人が自分を訪ねてきて、自分の目の前に来た。
その人が好印象じゃなかったら、もっというんだったら「なんとなくこの人話しにくいな」とか「なんか気が合わないな」「ウマが合わないな」と思ったとしましょう。「思った」のではなく、「感じた」ですね。頭で考えなくても、そんなのわかるじゃないですか。「なんかちょっとこの人苦手」。その人から、その商品やサービスを買おうと思いますか? これは思いませんよね。
では、どうしたら好印象をつくれるのかということですが、それはもう大原則です。人は自分のことを好きな人を好きになる。プラス、人は自分に興味をもってくれる人のことを好きになる。ということなんですね。
だから、目の前の人がいかに自分に興味をもって話を聞いてくれるか。あるいは、自分を好きになってくれるか。それによって、その人に好印象をもたれるかどうかを決めてしまうということなんです。
初めて会った人には、こちらからアピールをする必要があるので、どうしても話しちゃいますよね。「僕はこうこうこうで」とか「こういう興味があって、ここに来たんです」「あなたにこれ使ってほしいんです。こんないいことがあります」といっぱいこちらから話してしまうと思うんですね。
今の話の中で「僕はこうこうこうで、あなたに興味があって今日ここに来ました。よろしくお願いします」というのは、一件相手をあげている。「あなたはこんなにいいところがあるんですよ」といっているように見えますけれど、よく考えてみると「僕はこう興味があります」といっているんですよ。
つまり、僕の話をしているわけですよね。相手の話をしているわけじゃないです。こちらの話をしているんです。となると、相手からすると「なんかこいつ自分の話ばかりしている」という印象しかもたれないんですよ。それで好印象をつくることができないということになるんですね。
具体的にどうやるのかは、今日この時間の中でも少しお伝えしていこうと思いますが、大原則として人は自分に興味をもってくれる人を好きになる。自分のことを好きな人間を好きになるということです。ここをまずおさえないと、好印象をつくることはできないですね。
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さて、どのように「興味をもっていますよ」「あなたのことが好きなんですよ」と示していくかっていうことです。しかも、こちらが主張せずにです。「僕はあなたに興味がありました」「僕はあなたのことが好きです」というのはよくないというのは、もういいましたよね。
なぜかというと、こちらをおしつけているから。こちらをおしつけると、相手の心は閉じる。パラドキシカルなところはありますよね。それを伝えなきゃいけないんだけれど、言葉でいってはいけません。
さて、どうするのか。一番わかりやすいのは笑顔ですよね。にこやかな顔。笑顔で接する。これが一番です。気持ち悪い作り笑顔はダメですよ? 心から「この人は話しやすいな」という笑顔です。笑顔でいるということは、まずベース。とても大事なことだというのをおさえておいてください。
その先なんですが、自分のことをあまり話さないのが一番いいですよね。相手が話すことを興味をもって聞く体制をとっていくのが、これまた2番目に大事なことだと思います。
今の世の中、特に自分の話は聞いてもらえないですよね。自分の話を聞いてもらえないので、どこで自分の意見をだすかというとSNSです。
パソコン、あるいはスマホに対して「自分はこう思っている」「この世の中こうじゃないですか」「こんなもの食べました」「こんないいことがありました」「こんなかなしいことがありました」と発信するわけじゃないですか。
それ自体を僕は悪いとはいいません。もちろんそれは意義があることです。たくさんの人に知っていただくとかね。けれど、そんなものですよね。
人と人が直接会って、自分が話したものをちゃんと受けとめてもらえるという経験、そういう時間がめちゃくちゃ減っていると思うんですよ、今。だからこそ、しっかりと相手の話を受け止めることが好印象をもたれるひとつのやり方であり、大きな要素だと僕は考えています。
この話をすると「わかりました! 傾聴ですね!」という方が多いんですが、傾聴ではありません。これも別に「傾聴」のスキル・テクニックを否定しているわけではないです。傾聴というスキル・テクニックはとても大事なものだし、使えるものです。けれど、好印象を残すということにフォーカスをしぼった場合、あまり得策ではないという話です。
なぜかというと、傾聴がもともと使われていた場所はどこかというと、カウンセリングルームです。カール・ロジャーズという人がいて、そこから傾聴というようなスキルが広がっていきました。なので傾聴は特殊空間なんですね。話す人がいて、聞く人がいるという特殊なセッティングをされた空間において、力をだすものです。
それを日常にもってくると、やっぱりちょっとおかしいんですよ。傾聴でずっと心をかたむけて「うん、うん」と聞かれると、日常だと「なになに? ちょっと圧が強すぎるんだけれど」と無意識は感じてしまう。そうすると好印象をもたれるどころか、逆に「なんかおかしいぞ」「なんか話しづらいぞ」ということになってしまいます。
普段どおりというのが日常においては、とても大事なんですね。普段どおりの会話をしている感じ。ここがまずベースにないと「傾聴やるぞ!」みたいなモードに入ると、相手に警戒をされてしまう。これも大事なポイントなので、覚えておいてください。
ではどうするか、一番簡単なこと。これは僕の専門でたくさんの方にお伝えしているのですが、ここで「これやってください」といって、すぐにできるものがなかなかないんですよ。練習もしなきゃいけないです。できることとしては、相手の話を9割、自分の話は1割ぐらいで聞いていくこと、これがベースですね。
にこやかに相手の話に興味をもつ。それもふつうの会話のように聞くということです。質問もできればしないでください。槌とかうなずきぐらいで、「うん、うん、それで?」とか「それはおもしろそう!」「よかったね!」とか「それは嫌な感じしちゃうね」「へー! いいじゃん! それで?」みたいな感じです。
本当に相槌と「それで?」「どうなった?」とか。あとは相手を受容するようなワード。「いいじゃん」「わかる」とか、「それはちょっときびしかったね」とか、そんなようなことだけを返しながら、相手の話しに興味をもちましょう。
もちろんつらい話のときはにこやかにしちゃダメですけれど、ベースはにこやかに聞いていくということ。これ気にしてやっていただくだけでも、かなり好印象を残すことができます。
いろんなテクニックを使うより、この大原則というのだけ気にしてやってみてください。僕、本当にこれは自信をもってオススメしますので、ぜひ試してみてください。
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