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どこで働く? 能率が上がるワークスペースについて

コロナが長引いてきて、昔はちゃんと会社に行って、自分のデスクがあってそこで働くことがあたりまえでしたけどね。いまは形が変わってきましたね。オンラインで仕事が完結する今、どこで働くかも大事だよね、というお話です。

🟧リモートワークははかどるのか?

このあいだ軽い飲み会があって、そこで話していたら、大きい会社はフリーアドレスなんですね。このあいだ娘と話す機会もありましたが、そのときに娘の会社もフリーアドレスになると話していました。

新人が入ってくると、会社にある机の数より人の数の方が多くなるらしいんですよね。どこに座ってもいいですよというのがフリーアドレスですが、結構気をつかうそうです。結局みんな自分のもともと座っていたところに座るから、フリーアドレスの意味があまりないんだけどね、と言っていました。

いずれにしても、リモートワークがメインで、出社は週の半分だそうです。それで、会社に行っているよりもバンバン効率があがっているかというとそうでもないとのこと。

どんなようなスペースで働くと仕事の能率があがるのか、勉強の能率があがるのか。環境や色についてもお伝えしていきます。

🟧環境を変えるとこんなに捗る

いまみなさんはどういうところで働いていますか。けっこう苦労されている方多いんじゃないかなと思うんですよね。リモートと言っても「うちでやっていると、生活の雑音が入って集中できない」、カフェに行くと言っても「カフェもどうなの?」みたいなことがあると思います。

たとえば職場や事務所を思い浮べていただいて、「オープンなオフィス」と「クローズドなオフィス」、どっちの方が仕事の能率あがると思いますか。

開けていてさえぎるものが何もなくて、バーッと開放的なオフィスと、ちゃんとこう仕切りがあるようなオフィス。どっちの方がいいと思いますか。今オープンなオフィスが流行っていますけどね。

これはボンド大学という大学が調べました。個別に仕切られたクローズドなオフィスと完全にオープンになっているオフィスで、実験参加者に同じ作業をしてもらったんですね。そこで8分作業をしてもらい、どれぐらい効率に差がでるかという実験を行いました。その実験の結果、ある一方の方がネガティブな気持が25%アップ。ストレス反応として、汗をかきましたが、そのストレス反応の汗も34%アップだったんですね。どちらだと思いますか?答えは、オープンオフィスなんです。

これ、僕すごくわかります。人の目が気になるとか。この実験では音が気になるという答えが多かったですね。ガチャガチャ音がしたり、人の話している声が気になるとか。キーボードの音が気になるとか。そんなようなことでちょっとストレス反応やネガティブな気持ちがあがった、と。僕はけっこう視線とかが嫌だったりするんですけどね。

これたった8分ですからね。仕事に集中したいならクローズドで、自分が隠れるところの方が集中力はあがるということです。これが打ち合わせや意見を戦わすもの。ブレストやブレインストーミングならまったく別だと思うんですけど。これ、まず囲みのあるところを選ぶというのが1つ集中できるポイントですね。

ではカフェどうなんだ?というところですが、カフェもある程度オープンオフィスのところだったら同じようなことが起こります。けれど、「カフェがいい」と言っている人もいるので。それは『サウンドマスキング』といったものの効果によるものだと考えられています。サウンドマスキングに関しては、「本当かよ?」と思うかもしれないんですけど、カフェやレストランである実験が行われました。

それは何の実験かというと、ピアノのBGMを流すという実験なんですね。そうすると、そのBGMによって隣の話している人の声が聞きづらくなるとか、タイピングの音が気にならなくなる、みたいなことがあって。だからカフェは落ち着くよ、みたいな感じもあります。

なので、どんな音が流れているカフェを選ぶかは大切ですが、基本的には囲まれているところが集中して仕事ができるところなので、探してみていただいくと良いと思っております。



🟧色の違いで時間も変わる

次に色。自分が集中してやるときに向いている色ですね。これから壁紙変える方はあまりいらっしゃらないと思いますけど、カフェ選ぶとき、あるいはワーキングスペースやシェアオフィスを選ぶときに、どんな色の空間がいいと思いますか。これも実験が行われています。

実験を行ったのはテキサス大学です。テキサス大学が部屋の色を赤、水色、白。この3つの壁紙を貼った部屋で、集中しないとできないタスクを学生にしてもらいました。学生は222人。どの部屋で1番間違いが多かったか。つまり、集中できていなかったかということを調べたんですね。その結果、すごく集中できた色と全然集中できなかった色が明らかになりました。赤、水色、白。どれが1番ダメで、どの部屋の成績が1番よかったと思いますか。

答え、1番成績がよかったのは、赤だろうとは思ったんですよ。これはたしかに赤でした。なぜかというと、赤は集中できる色ですからね。闘志が燃えるというか、ちょっとドーパミン的なところとも関わっているんじゃないかなと僕は思うんですけど。グッと集中できるものなので、赤が1番よかったです。

意外だったことが、間違いが最も多かったのは、白なんですよ。つまり、このテキサス大学の研究チームはこう言っているんですよね。「白っていうのは、生産性の向上には全然役立ちませんよ」と。役立たないのに、職場環境とかオフィスとかそういうものは白がよく使われている、と。どうしてなのか。白は結構プレッシャーを与えてしまう。だから集中力とか生産性を考える上では、あまりよくない。

さて、では水色も赤に比べるとミスは多かったんですけど、やはり水色がいいという研究結果になっています。これはなぜかというと、水色は心を落ちつかせる色なんですよね。水色や青、青緑や緑、寒色系全体ですが青色の部屋にいると1時間頑張って仕事をした、あるいは勉強をしたとき、「そろそろ1時間かな?」と思ってフッと時計を見ると1時間半経っている、みたいなこともあるんです。時間の歪曲みたいなことが起こるんですよね。

実際、学校で部屋の壁を青白く変えただけでリラックス効果が出た、という報告があるそうです。そういう青白い色を使うことで行動障害をもっている人の症状が和らいだ研究もあるんですよ。ほかにも青や緑、紫などの波長が短い色は、波長が長い色。赤や黄色、オレンジみたいな色に比べて、リラックス効果が高いという実験もあるんですね。

ですから、ワークスペースはまとめてみると、青や水色などの色で、できるだけ遮蔽されてるクローズドな空間になっていると、グッと集中して仕事ができると心理学では言われています。

僕よく行くワークスペースがあるんですけど、やはりこうなっているな、と。そこは緑っぽくて遮蔽カプセルみたいなところがあってですね。非常に集中して仕事ができるので「うん、なるほどな」とうなった次第でございます。

皆さまも集中されたいときには、どうぞ参考になさってください。



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