続・丸型ポストこれくしょん。
旅先で、必ずと言っていいほど探し求めるものがあります。
郵便マークを顔に飾りつけ、幾重にも厚塗りされた朱色のアイツ。
レトロチックなその外観と、曲線だけで構成されたデザインが私を虜にするのです。
これは丸型ポストを愛してやまない私が綴る、丸型ポストの丸型ポストによる丸型ポストのための記事です。
なお、前回の記事はこちらです。
暇つぶしに、適当にスクロールして流し読みするだけでもポスト愛あふれる内容になっています。
うだつの上がる町並みが近くにある美濃市駅の丸型ポスト。
うだつとは長屋の屋根の両端を高くした防火壁のことをいい、文化遺産にも登録されています。付近は伝統的建造物群として歴史的な景観が広がっています。
河津桜と丸型ポスト。
伊豆に咲く桜といえば河津桜。
早咲きのカワヅザクラは2月に見頃を迎えます。まだ寒い時期ですが、濃いピンク色の桜が、いち早く春の便りを届けてくれるのです。
世界遺産に登録された韮山反射炉ですが、その近くにも丸型ポストがあります。
韮山反射炉は武器製造などの軍事目的として、オランダの技術書を参考に江川英龍によって建造されました。
幕末の時代にはここで大砲鋳造が行われており、大砲のレプリカも展示されています。
平安神宮は明治28年、平安遷都1100年になるのを記念して創建されました。
郵政事業が始まったのは明治4年と言われていますので、実は平安神宮よりも古いというは驚きです。
鳳来寺は1300年以上の歴史がある寺院の名称です。鳳来寺山の参道の入口にその丸型ポストはあります。
鳳来寺の付近にはかつて田口鉄道の駅があり、参拝客輸送のため名鉄や国鉄から臨時列車が運行されていました。
千葉県香取市には水郷佐原という、いわゆる小江戸があります。
利根川の水運によって江戸時代に発展し、今でも町並みとともに歴史的建造物が数多く残されています。
伊能忠敬が30年を過ごした旧宅があることでも有名です。
北海道といえば、セイコーマート。
言わずもがな北海道の旅のお供であり、大きなおにぎり目当てで入るコンビニです。
海に近いこのポストは錆が目立ち、厳しい環境が伺い知れます。
夏の木陰、涼を求めて。ベンチ隣の丸型ポスト。
平泉寺白山神社は白山信仰の拠点として717年に建立されました。樹齢何百年にもなる木々の地面は一面苔で覆われており、まるで緑の絨毯のように広がっています。
恋の予感がする丸型ポスト。
道の駅いぶすきには桃色と水色の珍しい丸型ポストがあり、恋人の聖地として観光スポットになっています。
指宿といえば温泉が有名ですが、山川地区の製塩工場跡は源泉の蒸気が吹き上がる場所があり、夕日の見える時間は格別です。
夜の列車。走り去る灯火がポストに光ります。
建物の間を這うように進む江ノ電は鎌倉観光のシンボル的存在です。
凍てつく冬も耐え凌ぎ、
増毛駅は留萌本線の廃線とともに廃駅となってしまいましたが、駅舎はそのまま保存されています。
毛が増えると書いて増毛(ましけ)なので、頭の薄い人の聖地なんだとか。
雨露滴るいいポスト。
小金井市にある江戸たてもの園は昭和に至るまでの歴史的価値の高い建物を保存している博物館です。
待ち人ならぬ待ち猫あり。
この写真を撮った崎津集落は日本式家屋とゴシック様式の教会が共存しているという珍しい地域です。幕府の禁教令の下、潜伏キリシタンが多かったこの地では神社とキリスト教が江戸時代に共存していた歴史があります。
古風な民家にすっぽり収まる丸型ポスト。
弘前の城下町は歴史的な建物が今でも多く残り、丸型ポストも各所に点在します。
旅あるところに丸型ポストあり。
旅先で巡り合うポスト一つ一つの表情は多種多様で、その風景を求めたくなるのです。