英国産「冷戦スパイ」スリラー映画『殺しのダンディー』(1968)の感想文。少しだけネタバレあり
△『殺しのダンディー』(1968/英/A Dandy in Aspic) ※私的評価△佳作
「アスピック(aspic)」とは「煮こごり(ゼリー状)」の意味らしいですが、他の意味としては⇒《料理の状態になぞらえ、ごちゃ混ぜにして一つにまとめた状態(混然一体・十把ひとからげ)のことを「in aspic」と表現する。》
『裏切りのサーカス』は極端だとしても、「冷戦時代の二重スパイもの映画」は基本的に「ややこしい」つくり。「見通しのきかない立体迷路」に迷い込んだ主人公を追体験してる?ので、理解する前に話が進行する。米国産「ハードボイルド・ミステリー映画」と英国産「二重スパイ映画」が双璧。
↓予告篇
【観た直後に記した感想文】を基にして手を加えています
・△佳作。イギリス諜報機関で働く「ソビエト側(ロシア人)の二重スパイ」が主人公(※演じるのはローレンス・ハーヴェイ)のスパイ・スリラー。
・もしかしたら、2002~2003年の香港映画『インファナル・アフェア』(※虚無感に囚われて苦悩する「スパイ」の主人公)は本作を参照してるかも?
・映像は平凡。音楽が古臭くて大きなマイナスポイント。
・1968年という時代らしく?、ところどころアバンギャルドな演出が挟まるが、やや違和感アリ。「年寄りの冷や水」感(※アンソニー・マン(1906-1967)監督の遺作)。
・個人的には◯『鏡の国の戦争』(1970/英)の方が好み(※現在の時点では、『殺しのダンディー』の方が面白かった気がします。どちらも好きですが)。
======================↓ネタバレ↓=====================
・ライオネル・スタンダー(※私の好きな俳優の一人)が「ソ連側の工作員」で後半に登場。
・英国産スパイものらしく、最後は「使い捨て」(※アクションが主体ではない冷戦期の地味な英国産スパイものの主役は、大体「消耗品」として使い捨てされる印象がある。小説は読んでないし、映画も大して観ていませんが)。
======================↑ネタバレ↑=====================
【海外の評価】
米国Amazonのカスタマーレビュー ※レビュー数「43」
英国Amazonのカスタマーレビュー ※レビュー数「40」
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