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一日一レヴズ☆静岡ブルーレヴズと静岡をユルユルと語ります15日目〜『伊豆の踊り子』読んでみた〜

以下の文章は川端康成『雪国』冒頭の抜粋である。下記の括弧(     )に当てはまる語句を選べ。
  トンネルを抜けると(         )であった。

正確な設問は忘れましたが、娘の大学受験過去問集に、こんな問題がありました💐選択肢は忘れましたが、たしか、

①土砂降り②夜③雪国、、みたいな😅😅

私世代の受験時代なら『そりゃ、(雪国)でしょ😳』となりそうですが、

今の高校生は、日本文学なんて読みませんから、この問題あまり正答率よくなかったらしくて💦

この今では文学史の中でしかお目にかからない『ノーベル文学賞作家』の名作といえば、

🍊伊豆の踊り子🍊

百恵ちゃんと三浦友和で映画にもなった、という記憶があります🌟🌟

久々に読み返してみました。

いやいや💦さすがノーベル賞作家です。

文章の美しいこと🌟🌟🌟

日本文学は、大人になればなるほど読み応えが増す、と、最近実感しています。

ただ、文章の作り方は作家それぞれ、読者も好みが分かれるでしょう。

川端康成の文章は一文が短く簡潔です。リアルな修飾語がこれでもかと並ぶ太宰治とは対照的です。

この作品はとにかくすがすがしい🌟🌟

伊豆地方の麗かな日差しや、天城峠の心地よい風、下田港の潮の香りも伝わってくるようです。

実は、ストーリーはそんなにすがすがしくありません💦

主人公は20歳、旧制高校の学生(たぶん今の東大生)です。

当てもない一人旅で湯ヶ島に向かう途中、湯川橋で見かけた旅芸人一座の少女に心惹かれ、偶然を装って後を追ってしまいます😳

一歩間違えればストーカーですが😅😅

これは、その少女も青年に仄かな想いを寄せていた💕、ということで、初々しいラブストーリーになりました💦

別に、なにか大きな出来事が起こるわけでもなく、

旅一座と青年が一緒に過ごした短い日々が淡々と描かれます。やがて一座は故郷の伊豆大島へ帰ることになり、その前に青年は下田港から東京へ1人帰っていきます。

『皆もお送りしたいのですが、昨夜遅く寝て起きられないので失礼させていただきます。冬はお待ちしているから是非と申しておりました。』

一座は前日夜遅くまで、お座敷の仕事があったのです。一座の主人にこう挨拶され、彼と2人下田港に向かった青年、しかし、乗船場にはあの踊り子の姿がありました😳

乗船場に近づくと、海際にうずくまっている踊り子の姿が私の胸に飛び込んだ。行くまで彼女はじっとしていた。黙って頭を下げた。昨夜のままの化粧が私を一層感情的にした。まなじりの紅が起こっているかのような顔に幼い凛々しさを与えていた。(新潮文庫 川端康成『伊豆の踊り子』42ページより)

少女の切ない恋心が宿る真っ直ぐな眼差し🥺

そんな情景まで目に浮かぶ瑞々しい文体にただ感心するばかりでした🌟🌟🌟

もちろん、当時の旅芸人に対する人々の扱いは冷たいもので、いわゆる

身分違いの恋😭

なのですが、青年自身も、恋していながらどこか彼女を見下しているところもあり、読後少しほろ苦さが残ります💦

船に乗った青年は1人涙を流しました。

頭が澄んだ水になってしまっていて、それがぽろぽろこぼれ、その後には何も残らないような甘い快さだった。(同書 45ページより)

言葉とは、こんなにも豊かに人の心を表現できるのか、

改めて、使う言葉を大切にしたいと思わせてくれた名著でした🌟🌟🌟🌟

さて、私が応援する

日本初のプロラグビーチーム 静岡ブルーレヴズは、現在チーム活動を中止しています😢😢

コロナウイルス陽性反応が出た方々の一日も早いご回復、そして、チームの活動再開を心からお祈りしています💐💐💐💐💐






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