Bリーグ2022/23観戦記☆11/20☆サンロッカーズ渋谷vs茨城ロボッツ〜風の如く、矢の如く〜
1.晩秋に
駅のホームから遠く柿の木が見える。苔むした幹から伸びる枝には、熟し切った柿が幾つか残されていた。その深い橙色が冷え冷えとした曇天をより寂しいものにしていた。夕方から再び雨が降るらしい。
電車の乗客は一様に冬コートを着込みスマホに目を落としている。
地下鉄銀座線 表参道駅 午後1時
まるで季節など『関係ない』かのように全てがフルスロットルで動くこの街も、街路樹は穏やかなセピア色に変わっていた。もう冬が来る。
しかし、駅から徒歩5分、
ここだけはやけに熱い🔥🔥
yellow &purpleに彩られた『あの男達』が青山通りに吠えている🔥🔥
2022年11月20日 Bリーグ2022/23 B1リーグ戦第6節game2 サンロッカーズ渋谷vs茨城ロボッツ@青山学院記念館
この日は『Sunrockers Kids Weekend 』という事もあり、場内は小さいお子さん連れのファミリーで賑わっていた🌟🌟
まずは物販コーナーへ🔥『あの応援グッズ』を探した。そうそう、これが欲しかった🌟🌟
この日は、アウェーチームのロボッツも別個に物販コーナーを設けていた。
テーブルにはタオルやキーホルダーと共に『あのグッズ』も売られていた。
これが、あの『納豆』なのか😳😳😳❗️ロボッツの名物グッズ『納豆ヘッド』は思いの外大きい😳😳😳❗️
『タカシ、大分攻めてたな😳😳』
私は考案者の前社長、今はプロラグビーチーム社長として『富士山』を被っているタカシの事を思い出した。
『ぜひ応援してください❗️』
スタッフの方はそう口にしながら商品を手渡した。
ロボッツが歩んだ苦難の歴史、そして今、B1参入新基準を達成すべく、『GEAR UP 4000』のスローガンを掲げる。その一言の『重さ』、私は咄嗟に返す言葉が見つからなかった。
2、姿見えなくとも
この日は、初めての一階席だった。2階でも十分『近い』と感じたが、一階席はコートの『隣り』といっていい😳😳
サンロッカーズのホーム試合では、『長さ20センチ未満』という望遠レンズの長さ制限があるが、それは当然だろう。試合の俯瞰図を撮るなら、望遠はほぼ不要といっていい😳😳
選手達は既に練習を始めていた。
ドンドンドンドン、、
絶え間なく選手達はボールをついている。かすかに地が震えている気がする😨
総勢30人近いだろうか。身長2メートル近い両チームの選手スタッフが一斉にコートに入ると、コートがやけに狭く見える💦
『このコート、代々木と同じ広さに見えないなあ。』
夫も同じ事を考えていたらしい。
選手達は一旦引き上げた。これから選手入場が始まる。ここで、チームマスコット『サンディー』が登場した。
Shibuyaテイストのヤンチャなキャラだ。
まずはサンロッカーズ、
続いてロボッツ、
サンディーはロボッツの選手に絡んでいる💦こういうキャラ設定もありなのか💦選手達は再び練習を始め、サンディーはお客さん達に絡み始めた。もちろん、ロボッツブースターへの挑発的な絡みも忘れない💦
見ているうちに気がついた😳😳
手を振るお客さんには手を振りかえし、スマホを向けるお客さんにはポーズを取る。小さいお子さんをあやし共に写真に収まる、、
こんなコミュニケーションを繰り返しつつコートを一周していく、この間2階席にもリアクションを忘れない。
単なる『白い動物の着ぐるみ』を『サンロッカーズ渋谷のマスコット【サンディー】』に創り上げていくその姿は役者魂そのもの、心にジーンとくる🥲サンディー、尊敬するよ🌟🌟
選手達は練習を終え引き上げていった。いよいよstarting5の入場だ🔥🔥
場内は徐々に暗くなっていった。
まずは茨城ロボッツ。アウェー席から点々とブルーのペンライトが鮮やかに光る。オレンジの納豆ヘッドが揺れている🌟🌟
そして、サンロッカーズ渋谷。
まずはサンディが先陣を切る🔥サンロッカーズブースターは起立して、会場をイエローに染めた🌟🌟
華やかな音楽と共に選手が一人一人コールされる。
試合が始まった。
3.前半〜疾風怒濤〜
それは『コートに近い一階席に座ったから』という事もあるが、、
ロボッツの攻撃はとにかく速い🔥🔥🔥
選手達は『客席に飛び込んでくるか⁉️』という勢いで攻め込んできた。そして3連続ポイント、あっという間にロボッツは7点を先取🔥🔥🔥
サンロッカーズブースターはなかなか座れない羽目に😳😳
しかしサンロッカーズも負けていない🔥🔥🔥呼応するかのように同じハイスピードで反撃する🔥🔥🔥
この日、サンロッカーズのライアン・ケリー選手は、序盤から神懸かり的な得点力を見せた🌟
サンロッカーズは残り時間06:48で逆転、その後一時7点差まで広げるが、、
ロボッツはここでタイムアウト、その後猛然と追い上げる🔥🔥
残り2分で多嶋選手の3Pを皮切りに連続して得点、ついに残り13秒で再逆転🔥🔥しかし、サンロッカーズは終了間際に盛實選手の2Pで更に逆転🔥🔥
第1Qは瞬く間に終了、サンロッカーズが26ー25 でリード🌟🌟
いきなりノーガード殴り合い的な展開、もうこの時点で目が回っている😵💫😵💫
『普段こういう動きをみていないから、動体視力がついていかないなあ。』隣の夫も首を振り苦笑いしている。
このシーソーゲームをさらに盛り上げるべくサンロッカーガールズが登場、coolなダンスを披露した⭐️⭐️
夫が急に肩を叩いた。
『ロボッツファンの頭❗️あれ、納豆だよ❗️』
夫よ、今頃気づいたのか⁉️
第2Qが始まった。『殴り合い』は続く。
ケリー選手が決まれば、ロボッツはケネディ選手が決める🔥🔥激しい点の取り合いからサンロッカーズは残り3分から引き離しにかかる🔥🔥
ケリー選手は鮮やかに3Pを決めここでも神だった🌟🌟西野選手も堅実に決める。またも7点差まで広がった。
しかし、スピード勝負はファウルと隣り合わせだ。両チーム共に激しいコンタクトが増えてきた。
残り2分を切ってからロボッツの追い上げが始まる🔥🔥
多嶋選手が2本のシュートを決めれば、ケネディ選手もフリースローを確実に決める。
第2Q終了、僅か2点差🔥🔥
このハイペースで、ロボッツはどこまで行けるのだろうか。サンロッカーズはどこかで突き放すのだろうか。
ハーフタイムには、渋谷区内で活動するキッズダンスチームが、『スラムダンク』をテーマに見事な一体感を見せた。今のキッズはリズム感が違う😳😳全巻読破の夫は、『おお、安西先生まで❗️』とスラムダンクの世界に浸っていた💦
大学体育館、という環境のせいか、キラキラした女子大生らしきお客さんが何人も目の前を通り過ぎていった🌟🌟
4、後半〜乾坤一擲〜
第3Qが始まった。
ロボッツはケネディ選手の3Pで逆転するも、すぐにサンロッカーズのケリー選手が得点、ここからケリー選手は強烈な勝負強さで得点を重ね、ついにロボッツに7点差をつけた🔥🔥
ケリー選手の得点能力も素晴らしいが、上から、下から、自在にパスを供給するチームの連携も鮮やかだった。
ここでロボッツがタイムアウト、その後ケネディ選手やタブスコット選手のシュートで見事に息を吹き返す🔥🔥
それにしても、、
タイムアウトとは、こんなにも効果があるのか⁉️バスケというスポーツの緻密さを思い知る😳😳
その後互いに点を取り合いつつも、ロボッツはジワジワと追い上げ、タブスコット選手の連続ポイントでついに一点差まで迫る🔥🔥
激しい攻防で互いにファウルが増える中、フリースローも緊迫化してきた🔥🔥
残り1:50、ベンドラメ選手は落ち着いて二本とも決めた。これで3点差
残り1:03、井上選手は1999年生まれとは思えないベテランの風格で3Pを成功させる、6点差🔥
対するロボッツ、
残り0:40で、多嶋選手の2Pで4点差🔥
残り0:10、タブスコット選手がフリースローを二本とも決めた🔥🔥
これで2点差🔥🔥
ここで第3Q終了 僅か2点差でサンロッカーズのリード
一瞬のよそ見も許されない拮抗した戦いに、両ブースターのエナジーは益々高まるばかり🔥
遂に、勝負の第4Q。
ロボッツはタブスコット選手の3Pで逆転、サンロッカーズはケリー選手のフリースロー、西野選手の2Pで再逆転、激しい点の取り合いは続く。
決着がついたか、に見えたのは残り4:19、井上選手の3Pが連続して決まった時だった🔥🔥🔥
ところが、
続けてファウルを犯したサンロッカーズに対し、ロボッツはタブスコット選手、多嶋選手がフリースローを2本とも成功させる。
残り3:46、89ー89 と同点に🔥🔥🔥🔥
残り0:48、西野選手がフリースローが一本外れる、 94ー91 3点差
残り0:38、ロボッツ・ジェイコブセン選手の2Pで 94ー93 一点差に🔥🔥🔥
この勝負、ハイライトはここからだった。
サンロッカーズにファウル、
ロボッツ・タブスコット選手はフリースローの準備に入る。
懸命に『Make some noise 』するサンロッカーズブースター🔥🔥
一本目のフリースローが決まった瞬間、何かが弾けるように激しく鳴り響くロボッツブースターのメガホン🔥🔥それは大いなる期待と祈りが込められた音だった。
2本目のフリースロー、それは緩やかな放物線を描きゴールネットに吸い込まれていった。
ウオーッ❗️❗️❗️❗️❗️
激しいメガホンの音と、ロボッツブースターの歓喜の叫びが沸き起こる🌟🌟🌟🌟
94ー95 ロボッツ逆転❗️残り時間、僅か2.5秒❗️
ここで、サンロッカーズはタイムアウト。
バスケにとっての2秒は、決して『僅か』ではない。しかもサンロッカーズの攻撃はセンターラインから始まるらしい。
客席は興奮半分、呆然半分、というおよそ普通ではない雰囲気だった。ロボッツの逆転劇、という事実をブースターは飲み込みきれない。
その迷いを振り切るかのように、サンディーとサンロッカーガールズはキレのいいダンスで観客を鼓舞する🔥🔥🔥
この試合の結末、それは予めデザインされていた戦術だったらしい。
試合再開、盛實選手から石井選手に即渡ったボール、彼の放ったボールは、唸りを上げるようにゴールネットに向かっていく🔥🔥
その軌道には迷いがなかった。
ウォー❗️オオーッ❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️ゴールネットにボールが吸い込まれた瞬間、雷鳴のような、地鳴りのような、凄まじい雄叫びが観客席から湧き起こった❗️❗️
石井選手の3P成功、サンロッカーズ再逆転❗️❗️97ー95
残りは0.5秒。
ここでロボッツはタイムアウト、しかし、残された時間はあまりに短かった。
試合終了 サンロッカーズの勝利🌟🌟🌟🌟
喜びを分かち合うサンロッカーズの選手、ブースターの拍手は鳴り止まない。
ロボッツの選手達は、ブースターからねぎらいの拍手を受けながら中央に進み出た。
残り2秒での逆転劇、バスケの醍醐味であり、残酷さでもあろうか。
外は冷たい雨が降り出していた。傘をさしながら興奮を分かち合う家族の横を、青いユニフォームを着たままの男性が足早に通り過ぎていった。
水戸までの道のりを、この日は長く感じるだろうか
〜あとがき〜
あまりに劇的な結末❗️シュートが決まった瞬間の歓声で会場全体が揺れるようでした。
今振り返れば、あれは後半も終盤、ロボッツがシュートを打てないまま制限時間に達したシーンが続けてありました。『ディフェンスのサンロッカーズの真骨頂でしょうか。サンロッカーズはどこまで行けるのか、楽しみになってきました。
B1は2季目のロボッツには、毎試合が成長の糧、この日は本当にいい試合でした。次節アルバルク東京戦が楽しみです。
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