大学ラグビー2021プチ観戦記☆早明戦〜『頂き』への旅路〜
1.それは年の瀬のお約束
たしか、試合開始は14時、、14時、、
朝から新聞のテレビ欄を確認する。
えっ⁉️『日本の話芸・落語』😳😳😳😳⁉️
NHK Eテレは、14時から橘家円太郎の落語『火焔太鼓』を放送するという😳😳😳😳
ということは、NHKーBS1なの⁉️
いや、違う❗️『早慶戦はEテレ』だった、ということは、、この試合は、、
NHK総合テレビなんだ👊👊👊👊❗️
私は紙面左に目を向けた。
なぜ気づかなかったのか😅
関東大学ラグビー対抗戦 明治大学vs早稲田大学
大学ラグビー界の『盟主』明治
明治と並ぶラグビー界の『雄』早稲田
この両雄が相対する伝統の一戦は、今年で97回を数えるらしい。
甲子園と並び、NHKが年の瀬に当然のごとく生放送する『大学スポーツの紅白』『ラグビー界の紅白』、それが、
ラグビー早明戦だ🌟🌟🌟😳😳
12月5日 日曜日 秩父宮ラグビー場
チケット抽選に全て外れた私は、やむなくテレビの前でこの一戦を観戦することになった。
テレビに映る秩父宮。空は青く、日差しがバックスタンドを眩しく照らしていた。すでにグラウンドの半分近くまで影が落ちている。
早慶戦から2週間、日は大分短くなったのだ。
2.前半〜盟主の一撃、覇者の反撃〜
戦前の予想は、やや明治有利。その理由は
帝京戦、慶應戦での早稲田のスクラムがあまりに弱かった🥲これに尽きる。
たしかに、序盤から早稲田スクラムは劣勢を強いられたが、、
試合は、思いの外早く動いた。
4分
明治陣内で早稲田ボールラインアウト、しかし早稲田が投じたボールは【ノットストレート】の判定を受け😢ボールは明治へ。
明治は、お約束のようにマイボールスクラムに勝った。しかし前進すべく雲山くんが蹴ったボールはタッチを割らない😨
ライン際でボールをキャッチした早稲田は即座に反撃に転じた。
NHKが『早稲田のキーマン』とニュースで紹介した河瀬くんが一気に走る❗️
しかし、明治ディフェンス網に捕まった。ここで早稲田のサポートが遅れターンオーバー😨
ボールを得た明治は、13番江藤くんが一気に駆け上がり攻撃の起点となる。
左へ、右へ、明治は早稲田を揺さぶった。
最後はオリンピック7人制代表石田くんが、規格外の加速を見せて、ライン上にボールを叩きつけた❗️
明治先制のトライ🌟🌟🌟🌟
ゴールも成功❗️ 7-0
NHKが『明治のキーマン』と名指しした石田くんのトライ🌟🌟この『盟主の一撃』に早稲田は即座に反撃した。
河瀬くんを起点に丁寧にボールを繋ぐ。そして敵陣内で明治の反則を誘った。
ここで早稲田はショットを選択。
伊藤くんは慎重にPGを決めた🌟🌟🌟🌟
7-3 4点差❗️
その後、試合はやや膠着する😓
この日風が強いようには見えなかったが、明治雲山くんの蹴ったボールは、またもピッチ外に出なかった。
早稲田はボールをキャッチ、反撃を開始するがノックオンのミス😢
明治ボールのスクラムとなったが、このチャンスを明治は自らのペナルティーで手放してしまう😢
早稲田は再び攻撃を試みるが、ここにも明治の圧が襲い、早稲田ノットリリースザボール😢
明治は敵陣に入りマイボールのラインアウトで得点のチャンスを掴むが、、ノットストレートの反則を取られこのチャンスを生かせない😢😢
ただ、この後早稲田にもノックオンのミス😢
再び明治が敵陣へとなだれ込んだ。
TVは、早稲田主将の長田くんを映し出した。ケガでこの日欠場の彼は、まるで監督のように遠くを見つめ仁王立ちしていた。その眼差しは厳しい。
両者ミスの応酬、チャンスはその度に逃げていく。
明治はまたしてもスクラムに勝ち早稲田ペナルティー😢
明治は再び敵陣へ前進しマイボールのラインアウトのチャンス。ところが、明治のボールはキャッチする選手のさらに奥へそれていく😳😳
レフリーの判定は、ノットストレート😢😢
ピンチを脱したかに見えた早稲田だが、、
マイボールスクラムで押し負け、なんとかボールを自陣から出そうとするが、蹴ったボールがタッチを割らない😢
キャッチした明治石田くんは走った❗️
ここで早稲田は粘った🌟🌟🌟
明治の攻撃を、一つ、また一つと止めていく。明治のフェーズはどんどんふえていった。そして、
フェーズ10
ここで明治のパスが乱れた😢
早稲田は見逃さなかった❗️
早稲田小泉くんがすかさず前へ、転びながら前へ蹴り出したのだ❗️❗️
前に転々と転がるボールを、早稲田宮尾くんが胸でキャッチ、そのまま走った❗️グラウンドど真ん中を切り裂いていく🌟🌟🌟🌟🌟
ゴールポストど真ん中にトライ❗️❗️
伊藤くんのコンバージョンキックも成功❗️
7-10 早稲田逆転に成功🌟🌟🌟🌟
相手のミスを逃さず、早稲田はチャンスをモノにした🌟🌟
対する明治、、
石田くんを起点に一気に反撃にでる。早いパス回し、そして柔らかいキックを繰り出す。
早稲田陣内で早稲田ボールのラインアウトに。
早稲田は一旦タッチに逃れたが、その後明治は早稲田のペナルティを誘い、再び敵陣深くへ。
明治はマイボールのラインアウトからテンポ良く攻撃を仕掛け前進を続ける。
あと5メートル❗️しかし、ここで明治ノックオンのミス😢😢
早稲田ボールのスクラム、しかしゴール正面😳早稲田のピンチは依然続く。
スクラムからすぐにボールを出した早稲田は、SO伊藤くんのキックでとりあえず自陣を脱出した。
とはいえ、当然キャッチした明治は反撃へ。
すでに時計は30分を回っていた。
早稲田は辛抱強く明治の前進を食い止める。
右へ、左へ。明治は早稲田を再三揺さぶる。
フェーズ10
ここで明治はペナルティー😢😢早稲田の粘りに根負けしたのか。
早稲田はその後、ターンオーバーされかかるもしぶとくボールを保持して攻撃を続けるが、またも明治の圧に負けボールを奪われる😢
しかし、明治はノックオンのミス😢
早稲田ボールのスクラムとなり、早稲田はすぐボールを出し攻撃を仕掛ける、が、
再び明治の圧に負け早稲田ペナルティー😢
明治はクイックスタートで攻撃を開始、早稲田のペナルティを呼び込む。
明治はショットを選択、決まれば同点だ😳
風はほぼない、ほぼ正面から、距離はそれほどないかに見えたが、、
明治広瀬くんのキックは大きく逸れた😢
依然、3点差。
リスタート後、明治は早稲田相良くんにボールを奪取された😢ものの、その後早稲田にノックオンのミス😢
明治は、自陣ではあるがマイボールのスクラムとなり、すぐ攻撃を展開。しかしここで明治にペナルティー😢
早稲田はショットで加点を狙う。
ゴール中央からやや右寄り
『42メートルくらいありますか、、』
NHKアナウンサーはそう説明した。ちょっと遠い。
早稲田 PG失敗😢
7ー10 ここで前半終了。
【チャンスでことごとくミス発生】という伝統の一戦らしからぬ展開だ😨
テレビに映る青空には鱗雲がうかんでいた。外苑の銀杏並木は、枝先に黄色と緑のグラデーションを残したまま既に散り始めたようだった。
もうバックスタンドまで影が落ちているように見える。会場はより深々と寒さを増している事だろう。
3.後半〜己と向き合うその先に〜
後半が始まった。
開始早々明治はチャンスを掴む。敵陣でのマイボールラインアウト。
明治HO田森くんは、確実にボールを投げ入れた、が、、
明治ペナルティー😢😢
初心者にはリプレイ映像でもわからないが、ボールキャッチ後明治に反則があったらしい。
早稲田ボールのスクラムに。早稲田は最前からよくわかっていた。
長く組んじゃいけない❗️
ボールはすぐにスクラムの外に出て、早稲田は反撃を開始した。
ヤマ場はすぐにやってきた。
SO伊藤くんが抜け出す❗️力強く走り一気に前進、小泉くんにパスが渡り、さらにボールはゴールライン目前で河瀬くんへ❗️
しかし、河瀬くんは取りきれなかった😢彼の背後には明治の雲山くんがしっかりついていた。
才ある者には才ある者を
ここは明治が辛くも凌いだ。
河瀬くんのノックオン、という判定で明治陣内での明治ボールのスクラムとなった。
明治は猛然と反撃を開始、雲山くんのキックでまず自陣を脱出した。さらにボールを持って走る河瀬くんを取り囲んだ。
早稲田のペナルティー😢
明治はマイボールスクラム、ここでも勝ち、一気に敵陣へ侵入した。
明治マイボールラインアウト
今度は確実に決めて明治はゴールへと攻め込む。
早稲田の『赤黒の壁』は、ガッチリと明治を受け止め前進を阻んだ。
遂に、フェーズは13に至った。
ここで明治のペナルティー😢
早稲田はラインアウトから反撃を開始したが、明治の圧に今度は早稲田がペナルティー😢
明治は再び敵陣へ、ラインアウトから反撃を続けフェーズは6に。
広瀬くんはボールを前にけりだした。猛然と走りキャッチした明治の選手、しかし河瀬くんが飛びついて外に押し出した。
早稲田、自陣でのマイボールのラインアウト
早稲田は依然ピンチだ。
早稲田のHOはここで代わったばかりだった。早稲田ノットストレートの判定😢
早稲田陣内での明治ボールのスクラムに代わった。後半はすでに15分をすぎていた。
この勝負どころで、明治に痛恨のミスが出る😢😢
なぜか、スクラム内に投げ入れられたボールは両者の駆け引きの中で早稲田側にコロコロ転がっていったのだ😳😳😳
早稲田は何とかこのピンチを脱した。
その後またも試合は膠着した😓
気がつくと後半20分をすぎていた。
ここから、明治は再三攻撃に出る。
交代したばかりの児玉くんが起点となった。
明治フェーズ9。早稲田のペナルティを誘い敵陣へ。
明治は攻めた。
明治フェーズ15 ゴールラインが近づいた。
しかしここでペナルティ😢😢オブストラクションの判定。
フェーズは17に達していた。
もうすぐ後半30分を過ぎようとしていた。
クイックスタートで攻撃を再開した早稲田、
伊藤くんの蹴ったボールはゴールラインを超えてしまう。明治の【ゴールラインドロップアウト】で再開したが、ゴールライン内から蹴り出したその弾道は低かった。
その軌道に反応した河瀬くんはドロップゴールを狙う❗️しかし失敗😢
その後明治に再びペナルティー😢、早稲田は敵陣に入った。早稲田マイボールラインアウト。
残り10分を切っていた。
ここで明治がボールを獲得、児玉くんが一気にセンターラインを超え、さらに前進する❗️
明治怒涛の攻撃が始まった。
早稲田は『赤黒の壁』を作り応戦。
左右にボールをだすSH飯沼くん、壁に体を投げ出すFW陣、抜け出す機会を窺うBK陣、
この連打される『紫紺の一撃』を止め続ける赤黒の壁
フェーズは21に達した❗️しかしゴールラインが近づかない。逆にジリジリと早稲田が前進している。
ここで、赤黒の壁から放たれた『タックル』という『一撃』が明治を襲った。
この日ゲームキャプテンを務めた小林くん渾身の一撃❗️
明治ノックオン。ボールは地面に転がる。
そのままボールを奪った早稲田は、一気にゴールライン向けて走り出した❗️
松下くんを経て、最後は小泉くんへ❗️
小泉くんはグラウンドを疾走した❗️会場の大歓声を背に受けて、ゴールラインへダイブ❗️
38分 早稲田、勝利を決定づけるBIGトライ🌟🌟
そして伊藤くんは難しい角度ながらCGをしっかり決めた❗️
7ー17 1トライ1ゴールでも追いつけない。
明治は、それでも諦めなかった。まだわずかに残る時間トライを目指し続けた。
しかし、早稲田小林くんがボールをインターセプト。得点には結び付かなかったものの、彼らに引導を渡すことになっただろうか。
そしてノーサイド
7ー17 早稲田大学の勝利🌟🌟🌟🌟🌟
長田くんに代わり、早稲田ゲームキャプテンを務めた小林くんは既に泣いていた。
1番 FW第一列
敗戦、苦戦の責任を背負いながら、80分間己と対峙し奮闘した彼の涙は熱かった。しかし課題が解決したわけではない。早稲田の試行錯誤はこれからも続く。
明治主将飯沼くんは、厳しい目を遠くに向けていた。
これだけのタレントを揃えながらチャンスを自ら潰しての敗戦。18日、前年度覇者天理大学との一戦が待つ。
笑顔と、涙と、喜びと、悔しさと、
TVは、次々と伝統の一戦を戦い抜いた青年達を映し出した。
彼らの心は既に年末に、年明けに向いているのだろうか。
今年の両校にとって、頂点を目指す旅路が険しい事に変わりはない。
まずは12月26日秩父宮。
早明決戦よ、再び。