静岡ブルーレヴズ観戦記・1/13・第5節vs東京サントリーサンゴリアス〜de rêve 夢のような〜
1.dans un rêve 〜夢の中へ〜
寒い🥶🥶
東京 千駄ヶ谷 午後3時半過ぎ。
つい数時間前まで手袋なしでも過ごせたのに、、
薄暗い空には閃光が走り、雷鳴が轟いている。霙まじりの雨も降る☔️
国立競技場は、雷雨のため試合が中断していた。
私は家族の事情でこの日東京にいる。
行きたかった『夢の国』は、今も燦々と日差しが降り注いでいるだろう。
といってもその『国』は浦安のテーマパークではない。
そこは静岡県磐田市、
白い楕円球が人々を【熱狂という嵐】に巻き込み、【余韻という夢】へと導いてくれる、、
2024年1月13日
静岡ブルーレヴズvs東京サントリーサンゴリアス@ヤマハスタジアム
この日、レヴズは集客ターゲットを
⭐️Z世代=1990年代中盤から2010年代序盤に生まれた世代⭐️に定めた🔥
ざっくり定義すると、
① 物心ついた時からスマホ=SNSが身近にあった=自ら情報の受け手であり、かつ発信者。
② YouTube等で多彩なエンタメが身近に=必ずしも娯楽を『外』に求めない。
そんな彼らは同時に、
③ 多感な青春の一時期をコロナ禍に過ごした=リアルな人間関係が希薄だった時期を持つ。
そんな世代だ。
彼らにとって、
①『自然に身を委ねる=夏暑く、冬寒い、雨に濡れる』
②『予測不可能、かつ早送りNGの展開と結果がある』
③『赤の他人と半日過ごす』
という屋外スポーツ観戦は、
『タイパ、コスパが悪い、疲れる、めんどくさい』と敷居が高くなりがちだ。
特にラグビーは、自国開催2019のチームスローガン『ONE TEAM』が、一部の大人達の手で過度に【教育的】な言葉として使われた経緯がある。
『ラグビーって、価値観古っ、、』
そう思ってないかZ世代、、いや、
⭐️⭐️ラグビーも楽しいぞ⭐️⭐️
今節のホーム試合、レヴズはU29社員の若い力が結集🔥企画のほぼ全てをプロデュースした。合言葉は、
#レヴってる ?
Z世代に支持されたアーティストのステージ、インスタ映えするスタグルの数々、オリジナルチェキのプレゼント、、
⭐️試合【前】から、見て楽しい、聴いて楽しい、食べて楽しい⭐️
時を忘れて非日常を満喫できる⭐️⭐️
試合後には、両チームファンが交流するアフターマッチパーティーも⭐️
お汁粉、、私世代は、餅つき大会とセットで地域や学校でよく食べた。寒い日にみんなで食べるのが美味しいんだよね⭐️⭐️
試合のメンバーは木曜日に発表されていた。
前節に続き岡崎さんがSH、今回はヤッツさんに引き継ぐ形だ。奥村さんが初スタメン⭐️もちろんクワッガ兄さんがチームを牽引する。
流さんを含め日本代表が、サム・ケイン選手、コルビ選手など各国のスター選手がズラリと顔を並べる、まさに⭐️⭐️スター軍団⭐️⭐️
特に今季のサンゴリアスは未だかつてない程選手層が厚い⭐️⭐️⭐️
これって、
『今のサッカー日本代表+メッシとエムバペ』
以上かもしれない😵💫😵💫😵💫😵💫
レヴズはサンゴリアスに対し、日本選手権決勝戦で対戦し見事初優勝を遂げた【あの歓喜】以来の勝利を目指す🔥🔥
そうか、そんなに勝ってないのか😳😳😳
さて、未だ雷鳴と雪の吹き荒ぶ国立競技場、
私は試合再開を待っている間にこの試合の結果を知った。
今、試合の録画を見ながらこの観戦記を書き始めようとしている、、
* * *
2、前半〜Je réalise mon rêve.夢を叶える〜
磐田の空は明るい、そして相変わらず、風はかなり強い。
観客は防寒グッズでモコモコになっている。【あの青いニット帽とマフラー】が目立つが、チラホラZ世代らしきカップルが見える。
( 彼氏達よ、スタジアムでのトークを間違えると愛が壊れるから、私なりに考えたスタジアムの心得をお知らせするね。)⬇️⬇️⬇️
午後2時
青いフラッグの花道から、両チーム選手達が入場する。
試合が始まった。退出していくフラッグは荒々しくはためいていた。
試合早々サンゴリアスが猛攻を仕掛け、あっという間にゴールライン前に。
モールで押し進み、オールブラックスの主軸サム・ケイン選手は驚くほどスムーズにディフェンスをかわし🔥ゴールラインに飛び込んだ。
0-5 サンゴリアス先制。
すかさずレヴズは反撃🔥敵陣深くまで攻め込みゴールラインを襲う🔥🔥
Go Go レヴズ❗️Go Go レヴズ❗️
応援の声が後押しする。
ここでサンゴリアスにペナルティー。
家村さんは落ち着いてPGを決めた🔥
3-5 2点差❗️
その後も攻めるレヴズ、
マリー兄さんの突破は、元明治キャプテン箸本選手のディフェンスに食い止められ、続くクワッガ兄さんの激走も、スプリングボクスで共に戦うコルビ選手のタックルに阻まれる。
しかし、前半27分、
ゴールラインへ前進を繰り返すレヴズ、
遂に、ボールを持ったSH岡崎さんは、自らディフェンス網を切り裂きゴールライン中央に飛び込んだ🔥🔥
岡崎さんリーグワン公式戦初トライ⭐️⭐️
10ー5 レヴズ逆転⭐️⭐️
しかし、その後思わぬアクシデント😱
これも、【出会い頭の事故】みたいな感じではあるが、、ボールを持つ松島さんの顔にクワッガ兄さんの頭がヒットしてしまった😱😱
クワッガ兄さんにシンビン🟨10分間の退場が命じられた。
レヴズはこのピンチを凌いでみせる。
サム・ケイン選手のトライを岡崎さんが見事に阻止🔥ここから攻勢に転じる。
そして、思いがけない事が起こる。
レヴズは果敢に攻撃を仕掛けゴールラインに迫る。一度はトライを阻まれるが、ここでサンゴリアスのサム・ケイン選手にシンビン🟨の判定が下された。繰り返しのペナルティー、ということらしいが、、
グラウンドを出たサム・ケイン選手にクワッガ兄さんがなにやら話しかけていた😳
14人になった両チーム、レヴズのマイボールのスクラムでゲームは再開、
岡崎さんはボールを素早くタヒトゥア兄さんに送る🔥その先には奥村さんが待っていた🔥🔥奥村さんは左隅に飛び込んだ🔥🔥
奥村さんトライ🔥🔥
15ー5
レヴズリードで前半終了❗️
これは、、もしかして、、いけるかも、、
3. 後半 Mon rêve se réalisera.〜夢はきっと叶う〜
嘆いても仕方ないが、、
これだけは悔やまれる。
ああ、クワッガ兄さんがいれば😢😢😢
兄さんは、後半開始早々怪我で交代していた。足の付け根か、太腿か、、足を引きずっている😢😢😢
敵陣に攻め込むサンゴリアス、堀越選手、さらに尾崎選手にトライを決められ、高本選手のCGも一本決まる。
15ー17 サンゴリアス逆転
ああ、やっぱり、、ではなかった❗️
レヴズはクワッガ兄さんだけのチームではないのだ❗️
攻め込むレヴズ、
桑野さんが果敢に前進を図る🔥そして、ヤッツさんから家村さん、家村さんは絶妙なタイミングでボールを離した🔥大外にはサム兄さんが待っていた🔥🔥
サム兄さん逆転のトライ⭐️⭐️
20ー17
さらに、
攻めるサンゴリアスにペナルティー、ボールを持ったヤッツさんはそのまま走り出し速攻を仕掛けた🔥🔥
ボールは、速く、大きく左へ、そして右へ、
Go Go レヴズ❗️Go Go レヴズ❗️
声援のこだまはどんどん膨らんでいく。
サム兄さんの視線の先には山口さんが待っていた。山口さんは鋭くディフェンスを掻い潜り、右隅に飛び込みながらボールを地に叩きつけた🔥🔥
山口さん 誕生日前日に殊勲のトライ⭐️⭐️
25ー17
後半24分で8点差、残り時間はあと15分❗️
しかし、、
コルビ選手は、やはり『コルビ様』だった。
敵をかわすあの身のこなし、なぜ可能なのか⁉️
神懸かり的に緩急自在なステップでレヴズのディフェンスをスルスルと突破🔥🔥小柄な身体でトライを決めるフィジカルの強さもあった。
これはもう、、役者が違う😳😳
25ー22 3点差、残り時間あと10分弱❗️
この後、試合時間残り5分から展開する【フェイズ19】という両者の長い攻防、クワッガ兄さんがいれば結果は違ったのかもしれないがそれはただの推測に過ぎない。
Go Go レヴズ❗️
その悲鳴に近い声援は必死の祈りでもあった。
しかし、ここを制したのはサンゴリアスだった。
箸本選手トライ
25ー27 レヴズ、ついに、逆転を許す😢😢😢😢
高本選手のCGも決まった。時間はほぼ残っていなかった。
ノーサイド 25ー29
4点差の敗戦、ボーナスポイント1は死守した。
戦いを終えた直後、レヴズの選手達は腰に手を当て、表情は『無』に近かった。サンゴリアスの選手とハイタッチを交わしながらも、その表情は殆ど緩まなかった。
観客は立ち上がり拍手で選手達を迎えていた。
〜あとがき〜
なんとも苦い敗戦でした。
オールブラックス、スプリングボクス等の現役スター達、元大学ラグビーのスター達で構成されたサンゴリアスを打ち破るのは、やはり容易ではありません。
さて、今回ほど現地で見たい、と思った事はありません。
映像での観戦になると、どうしても勝ち負けしか目の前にありません。『スポーツ観戦は、タイパ、コスパが悪い』という発想は、ここから来るのでしょう。
スタジアムには、
試合前の期待にみちた賑わい、美味しいスタグル、アライバルで見る戦いを前にした選手達の表情、ウォーミングアップで垣間見る選手達の素顔、試合後の余韻、等、
【勝ち負け以外の魅力】に満ちている、
そのことを知ってほしい、
そう願わずにはいられません。
レヴズU29社員の皆様本当にお疲れ様でした。
拙い筆ではありますが、この作品を皆様に捧げます。
REVは英語=回転数を上げる、という意味ですが、似た発音のフランス語rêve(レーヴ)
は『夢』という意味です。
レヴズの皆様、これからもヤマスタで、誰も見た事のない『夢』を創りましょう。レヴニスタと共に。