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密かな贅沢食パン。

一時パン作りにハマっていたこともあり、パンが好きだ。
子供の時から、食パンにバターもジャムも付けずに、なんならトーストせずに食べるのが好きだった。なんというか、パンならではの甘みが感じられて好きだった。
成長するにつれて、トーストしたパンの美味しさや、バターやジャムを塗った時の美味しさも少しずつわかるようになり、パンの味わい方の幅が広がったりもしたけれど、やはり素の甘さが一番好きだ。

最近、食パンブームということもあり、街にパン屋が増えたように感じる。
焼き上がりの時に、お店の周囲に立ち込める香りがたまらない。
パン屋さんを見かけるとついつい、覗いてしまう。そして、買わずにはいられない。

ということで、今日も買ってしまいました。SAKImoto bekeryの「極美”ナチュラル”食パン」。ここのパンを買うのは今日が初めてだ。
卵・乳不使用。しっとり感の持続する湯種製法。小麦はクセのない北米産で、もっちりしながらも歯切れの良い食感を実現した、優しい風味とほのかな甘さが感じられる食パンだ。

何度か買おうとしたことはあったのだけど、いつも売り切れで買うことができないでいた。まぁ、予約をしない私がいけないのだけれど。

今日、たまたまお店の前を通ったら、まだ売り切れの札が出ていなかった。
ダメもとで店員さんに尋ねてみたら、な、な、なんと、ラスト1本がまだあるという返答が!!!即購入です。問答無用で、即購入です。

ほくほく笑顔で支払いを済ませていると、隣のレジで「食パンありますか?」と尋ねる声が・・・。「本日の分は完売になります」と店員さんの返答も聞こえる。

すみません、おじさん。私です。私買ってしまいました。
ごめんなさい、でも私も念願の食パンなのでお譲りする事はできません。
おじさんの分も味わうので許してください。

と、内心で唱えつつも、やはりちょっと気まずかった。
実はこういったことは、初めてではない。なぜか、私は食パンを買う時にラスト1つにあたることが多い。なんでだろう?
ラッキーなんだが、そうでないんだか・・・。
美味しい食パンにありつけているのだから、ラッキーなのかな?

帰宅してから、明日の朝まで我慢できずにパンの耳の部分を少しだけ食べた。
甘い。柔らかい甘さが噛めば噛むほど口内に広がる。幸せ。
明日の朝はどうやって食べようかな?
分厚くカットしてしまおうかな?それとも、焼かないで食べるようと、焼いて食べるようにカットしちゃおうかな?

きゃあ〜、朝から楽しみがあるなんて幸せだなぁ。

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