見出し画像

言葉ってすばらしい

誰に言われた訳でもないけど語らせてくれ。


生きるぼくら/原田マハ

表紙の絵は東山魁夷の《緑響く》

いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから? 人生は四年ぶりに外へ! 祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていたーー。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。

徳間書店

周りに支えてくれる人がいるって素晴らしいこと
なんだなって気付いたのと、日本人って食と密接
に関わってるんだなぁって思った1冊。
なんかご飯を題材にしたもの大好きだよね。
作ったものを食べるっていう行為自体が日常生活の延長線上にあるから親近感が湧きやすいのかなぁっていう
考察をしてみたりする。
あとこの作品はありえないほど涙腺が崩壊するから
読む際にはバスタオルをお忘れなく。
ちなみに普通のハンカチだときっと足りないと思う。
心のダムが決壊してしまう。

伊豆の踊子/川端康成

ほかに「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」を収録

旧制高校生の「私」は、一人で伊豆を旅していた。途中、旅芸人の一行を見かけ、美しい踊子から目が離せなくなる。大きな瞳を輝かせ、花のように笑う踊子。彼女と親しくなりたい。だが、「私」は声をかけられない……。そんなとき、偶然にも芸人たちから話しかけられ、「私」と踊子との忘れられない旅が始まった――。若き日の屈託と瑞瑞しい恋を描いた表題作。

新潮社

誰もが知っている有名なこのお話。
実は作者の体験をもとに書かれた作品なんだって。
本編に出てくる旧天城トンネルは、映画化したときにはロケ地にもなったんだよ。そして、狩野川のほとりにあるのが本作を執筆した湯本館。踊子の原型となった湯ケ島の温泉宿で名作は生まれた事になる。
そう考えるとめっちゃエモいな。
『伊豆の踊子』自体は40頁ほどで完結するから結構
読みやすいと思うし、ノーベル賞受賞者ってことで聞いた事あるって人も多いはず。

人は愛するに足り、
真心は信ずるに足る/中村哲

熱い思いを語った貴重な発言録

一九八四年に医療援助活動を開始してから二〇一九年に凶弾に倒れるまで、戦乱と劣悪な自然環境に苦しむアフガンの地で、人々の命を救うべく身命を賭して活動を続けた中村哲医師。良き聞き手を得て、自らの個人史的背景とともに、熱い思いを語った肉声の記録、待望の文庫化。遺志を受け継ぐ現地スタッフのメッセージを収録。

岩波書店

「劇場版 荒野に希望の灯をともす」を鑑賞してから
しっかりと認識した人のひとり。
これは皆にも是非観てほしい。
"65万人以上の命を救った医師でありながら用水路を
作った"っていう肩書きとんでもないよね。
私ならひとりも助けられないのに65万人って...
誰かの為に必死になるって全員ができることじゃないからこそ自分の信念を貫けるのは本当に格好良い。
中村さんは生前にたくさんの本を出版してるから1冊でもいいので気になったものがあれば読んでみて。
価値観が覆される体験を一緒にしてみよう。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集