しくじり先生だからこそ分かる、という話~スピこと#2
今では「先生」と呼ばれることが多い占い師の私ですが、先生は先生でも、『しくじり先生』の方がむしろ近いんじゃないの?と内心思ってます(笑)
今日はそんな私の紆余曲折についてのお話。
ふり返ってみると、歩いてきた後ろには、ちゃあんと道って出来ているんですよね。
このシリーズでは、私や私の周囲の人々の体験を通して、様々なことわざ・格言などの中に見られる人生模様を、スピリチュアルな解釈を絡めてお伝えしていきたいと思います。
前回のテーマが天命だったので、今回のテーマも天命繋がりです。
それから、本日は私の誕生日ということもあり、
「五十にして天命を知る」というお題にしてみました。
ちなみに私は五十歳ではありません。(何歳になったのかはナイショ!)
「五十にして天命を知る」
現在は占い師という看板を掲げている私ですが、実は占い師って、別になりたくてなったという訳ではなかったんです。
確かに子供の頃から占いは大好きでしたけど、私の中の占い師のイメージって「地に足の着いていない不安定な仕事」で、それを職業にしようだなんて全然思わなかったんですよね。
それがどうして、今は専業占い師なんてやっているのかというと、
どんな仕事をしても三年続かない(自発的に辞めるわけではないです。不可抗力で辞めざるを得なくなっちゃうんです)という、とっても残念な理由からそうなってしまった訳なんです。
「それって占いで予測出来なかったの?」と思うかもしれませんが、いや~……それが出来なかったんですよ。
出来てたらきっと、もっとスイスイ人生渡ってたと思います(泣)
私が言うのもアレですけど、占いなんてそんなもんです。
働くのが好きな超仕事人間だったのに…
家事は好きじゃないけど、仕事は大好きだった私。
正確には、仕事を覚えてバリバリこなせることが、自己肯定感がUPしているように感じられて好きだったのかもしれません。
根がバカ正直だったので、職場のルールや売上目標といったものにも忠実でした。
今なら確実に社畜って言われるタイプかな(笑)
上から言われたことを真に受けて、それを素直に実行する。そんな人間でした。
でも、一生懸命にやればやるほど、いつもなぜか周囲からは浮いてしまうんです。女性の多い職場では特に、煙たがられる人物の筆頭格になってしまっていたと思います。
大真面目に仕事をしているのに、ある日突然上司から呼び出されてリストラされたり、職場の女性たちからの嘆願(理由は後述します)によって左遷を言い渡されたり、踏んだり蹴ったり。
何だかんだ、いつもその場にいられない事態に陥ってしまうんです(T_T)
周囲を巻き込む大騒動になった「ある出来事」
その当時、私はとあるお店のサービスカウンターで働いていました。
ある時、お客様に呼ばれて一旦その場所を離れ、用事を済ませて戻ってみると、私がカウンターを出る前から並んでいたお客様が、なぜかまだそこに立っていたのです。
ふと見ると、カウンターの奥でスタッフが二人、おしゃべりに興じていました。
そこで、平謝りにそのお客様の対応を終えたあと、私はサービスカウンター係の女性に向かってこう言ったのです。
「さっきのお客様、ずっと待ってたんですよね。どうして対応しなかったんですか?」
すると、彼女は周囲に響き渡るほどの大きな声で、いきなり怒り出してしまいました。
「ちょっと、それってどういう意味?私がサボってたってこと!?」
さあ、それからが大変でした。
彼女の怒りは収まるところを知らず、どうにも収拾がつかなくなってしまったのです。
場所が場所だけにどうやっても人目を集めてしまうし、傍目から見れば、まるで泣いている彼女を私がいじめているような構図です。
結局、その出来事が原因で、後日私はサービスカウンターから倉庫番のようなポジションへと、左遷されてしまったのでした。
「正義」が必ずしも正しいとは限らない
その時は私も歯を食いしばって耐え、最終的には元の状態に戻ることが出来たのですが、
上司にとって私は扱いにくい存在だったのか、肩たたきのようなムードが漂い、結局は辞めざるを得なくなりました。
そういうことが二度三度重なると、さすがに「自分のやり方は、どこか間違っているんじゃないだろうか……」という気になってきます。
仲の良かった同僚たちからは、「夕貴さんが辞めてから、誰もやる人がいなくなって大変な思いをしてるよ」という連絡をもらい、多少は自分をなぐさめることが出来るのですが、
そうは言っても私の存在は、むしろ会社にとっては邪魔者なのかもしれない。
そんな気がして、劣等感の塊のようになってしまったりもしました。
今思えば、私は生真面目に業務を遂行しようとするあまり、自分とは異なる考えの持ち主たちを、心のどこかで批判していたような気がします。
そんな私の態度が「鼻持ちならない姿」として、皆の目には映っていたのかもしれません。
なかなか職に就けず、焦ってとうとう占いの道に……
そうこうしているうちに年齢も高くなり、転職回数の多さからなかなか面接にも受からなくなり、
焦った私は「そうだ、ここは手に職を付けよう」と、パソコン関係の職業訓練を受講することにしました。
訓練ではそれなりに努力もして、オフィスやWEB系の操作など、一通りの知識はかろうじて身に着けることが出来ました。
が……それでもやっぱり、仕事には就けませんでした。
焦った私は、背に腹は代えられないとばかりに、とうとう占いの道に足を踏み入れるように。
ところが、驚いたことに占いに関しては、何の苦労もなくスイスイと物事が運んでしまうのです。今まであれほど頑張ってもことごとく進路を絶たれてしまっていたのが、信じられないくらいに。
「悩みを話せる場所がどこにもなかった」という人々の涙を見て
専業で占いを始めてみると、「ずっと誰にも話せなかった。だから先生に話せて良かった」という言葉を、大勢の方々の口から聞くことになりました。
私は、お世辞にも「世の中をうまく渡ってきた人間」だとは言えません。
でも、そんな私だからこそ分かることが、たくさんあるように思います。
私のように生真面目で、人間関係を要領よく渡っていけない人の気持ちはもちろんのこと、自分でも驚いたのは、どんな人のどんな気持ちに対してもリスペクトの想いが湧いてきたことです。
みんな、一生懸命に生きている。
その人なりに手探りで頑張っている。
そう思えるようになった時、私はこの仕事が大好きでたまらなくなりました。そしてそれに呼応するように、お客様からもたくさんの良い報告を受け取れるようになりました。
今ではもう、自分の仕事は占い師以外には考えられません。
遅いですよね……もっと早くそれに気づけたら回り道をせずに済んだのに(笑)
このお話のまとめ
余談ですが、職業訓練を受けたおかげで、とりあえず困らない程度にはパソコンを扱えるようになりました。
私が学校に通っていた頃は、まだパソコンの授業なんてなかったんですよ。
(あ、私の年代がバレちゃいますね~~)
それがなければ多分、こうしてnoteを始めることもなかったと思います。
(目が疲れてしまうので、スマホで文書を打つのは苦手なんです……)
遠回りはしましたが、今は天職とも思える仕事に就けて幸せです。
考えてみたら、占いに関しては、子供の頃からことごとくそっちの道に仕向けられていたのに(前前回の記事参照)、自分でその道をわざわざ遠ざけていたんですよね。
皆さまはどうぞ私のようなムダ足を踏むことなく、まっすぐに道を進んでいかれますよう、お祈りしております!
長くなりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました^^
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