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特に意味はない
ふと流れてきた
TOKYO HIGHWAY RADIO ミノさんの声
後に続く音はなにかを訴えるようで
インスタレーション現場での
躍動を電波で伝えきれないらしく 気になった
合間を縫って京都へ
それだけで
その選択で
なにかが変わってしまうことはある
なにか壊れていくはじまりがどれだけあるだろう
またなにか唐突に生まれてくることがある
曲-Cornelius QUANTUM GHOSTS
ブラックブーツのヒールで
網掛けスリットの足場ステージへ
おぼつかずよろめきながらバランスを保つ
360°音響はそこへ上がったものへ
中央に向かってくるシステムのようだ
針を刻むように 鼓動を打つように
連続音が全身を隈なく巡る
不規則に点滅する原色の光が眼をすり抜ける
ある一定の限界点に達したかのよう
音の圧縮とともに視界がOUTする
そこからは、
意識が次元を超過したような感覚が頸椎に走る
話題のインスタレーション、エネルギーを消化する創作物‥‥辟易していた ここに来るまで
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124090059/picture_pc_dff475601e2081462386c5b7cd7956ea.png?width=1200)
10日前 真紅の紅葉
いままでこの眼に映してきた
“あか”が偽物であるかのように本物だった
一際、燃ゆる木
真っ赤な嘘のような一本
火の精霊がいたようだ
みなその炎に魅せられるように
立ち止まり声をあげカメラを向けた
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124090545/picture_pc_df1daff588e3d759cee07439cb187fa3.jpg?width=1200)
「生きてる なんだかこわい」
不思議ではない
もののけがいる森 こんな風に祖霊を宿してる
ヒトはただみているだけ
創れはしない
感動と絶望
うつくしいもの
いきものの優雅を体感すると
自然と熱く溢れる
同時に、張り裂けそうになる
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124090963/picture_pc_19a325689db8c76905ba2d3edfb4f06b.png?width=1200)
たいしたことはない
今夜 言葉ではわからない
微かな火が灯り
あの〝あか〟が躰にいる気がした
きっと変わらず たいしてなにもできない
すべては錯覚で創れはしない
それでも世界には消化できないものを
この時に存在させようとするヒトがいる
そこに居合わせ 波打つ点々がある
それだけで終末には十分じゃないか
ECHOしてる だれかが囁く
いつぶりだろう
酒屋でワインを選んでもらい家路につく