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介護と更年期
介護期間の人は、体調を崩すことが多いです。
以前、頭痛の患者さんを診させていただいていましたが、
その方は、慢性頭痛で、常にとても強い痛み止め薬を使っていました。
病院で処方されたものです。
頭痛外来に通いながら、頭痛専門の整体にも通い、それでも治らず、最後が当院でした。
ご来院されたときには、介護は終わっていましたが、それでも3か月くらい通っておられました。
終盤になって、ある日バッサリと結ぶ長さだった髪を切ったことが、印象に残っています。
家族で旅行に行って、おいしいものをたくさん食べたと言っていました。
介護が終わって、ゆっくりする時間を持てるようになったのです。
介護保険制度ができたといっても、まだまだ自宅で介護している方のご負担は並大抵ではありません。
仕事をしながら、パートに出ながら、まだ幼い子どもを世話しながら…といったお話を伺うたびに、頭が下がります。
私の知人で、元大手電機メーカーのエリートだった男性がいます。
その方は、奥様とご本人の両親、4名を同時に介護することになって、仕事を早期退職したと話してくれました。
P社といえば、日本を代表する大手企業ですが、介護退職したのは、自分だけではないと言っていました。
制度の充実した大企業でも、介護しながら働き続けることは難しいようです。
介護は皆さん、大変な思いをされます。
介護する側も、介護を受ける側も、心労は小さくありません。
そのストレスを和らげるような、手助けが鍼灸師もできるようにならなくてはなと思いました。
介護をする主力の40代~60代は、閉経期とも重なります。
ホルモン分泌の変化で、色んな不調を起こしやすい年代です。
メンタル的にも来るのですが、へバーデン結節という、指が変形する病気があります。
これが、更年期の女性にとても多いのです。
頭痛もそうですが、ギックリ腰など腰に来ることも多いですし、へバーデン結節では、「痛くてフキンがしぼれない」「手に力が入れられない」ということも。
鍼灸院でできることがありますので、問い合わせいただけたらと思います。
施術しながら、お話をお聞きすることもできますので、1時間から90分ほどの「息抜き」を兼ねて、ご利用いただけたら嬉しいです。