歯石はウガイすればいい。でもコリは?
今日、患者さんから質問されました。
「歯石はとった後、うがいすればいいとわかるけど、コリはとった後、体の中に残るでしょう?大丈夫なの?」
質問してもらえて良かったです。
どういうことが分からないのか、教えてもらえるので。
コリは、体の中に溜まる歯石みたいなもんですよ、と患者さんには説明しています。
とくに今日は、背骨のキワっキワについてた、歯石みたいなコリが、段ボール製の栓??みたいになっていて、それがポコッととれたので、こういう質問が出たのでしょう。
背骨のキワっキワについているコリがとれると、内臓がすっとするんですよ。
つまりがとれた、栓が抜けた、そんな感覚がご本人にもあります。
で、このとれたコリがどこに行くのか?
身体の中に歯石が溜まってたら気持ち悪いですもんね。
大丈夫。
砕いておいたから、あとはちゃんと「マクロファージ」というやつが食べてくれます。
マクロファージというのは、白血球の仲間みたいな存在で、老廃物とか有害物質を食べてくれるんです。
コリのカタマリは大きすぎるのか、食べてくれません。
歯石が、とらない限り、永遠に口の中で成長し続けるみたいにね。
とくに骨にこびりついているコリは、たぶん鍼でとらないとずっとそこにいて、内臓とかに行く神経の走行を圧迫してたりすると思われます。
並みの硬さじゃないんです。マジ硬い。
今回は段ボール?ボール紙?とかで作った栓みたいでしたが、コルクみたいなときもあるし、飴みたいなときもある。落雁とか、ラムネに似ている時もある。煮詰まりみたいになってる時が多い。
色々です。
これはお医者さんはきっと知らない。
鍼灸師でも、一部の人以外知らない。
一般に、鍼灸師は骨に触るの、嫌がりますから、知ってるのは本当に一部の鍼灸師だけ。
私は最初これを発見した時、鍼灸学校で習ってなかったし、どういうことなのか分からず、しばらく不安を感じていました。
歯石みたいなコリをとったら良く治る気がするけど、こんなヘンテコな治療でいいんだろうか?と。
鍼灸の先輩から、はじめて小山曲泉先生という先人がいたことを教えてもらって、とても安心しました。
実は、私も最初は、コリをとった後のこと心配してました。
それは、「どれくらい細かく砕いたら、マクロファージが食べてくれるかな?」という心配でした。
細かければ細かいほど良いには違いありませんが、そこから先はマクロファージさんにお任せして、心配しても仕方ないと開き直っています。
大事なのは、コリがそのまま骨にくっついてたら、シビレも痛みも神経痛も治まらないってことです。
コリはとらないより、絶対とったほうがいい。
これだけは間違いないです。
コリがついてても無症状の場合もありますが、痛みやシビレのしつこいのが出てるときは、まず間違いなくどっかにそういったコリがついてるので。
問題は、そう言ったコリを把握してて、きっかりとれる鍼灸師もそんなに多くないってことです。
こればっかりは熟練しないと、発見することも難しいから。
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