「食べても食べてもお腹が空く」その理由が分かった。
カップ麺もソーメンも、保存食品です。
保存するために、麺から水分をとばしています。
ただ、この二つ、水のとばしかたが違っていて、その違いが面白い。
ソーメンは生のまま干して、天日で水気をとばすんだけど、カップ麺は油で揚げて、水気をとばす。
その違いが、カロリーと、油分にあらわれる。
「今日の昼飯は、カップ麺か…」
「まぁ、最近はうまくなったし、たまにはいいんだけどさ」
本当に良いのかな?
カップ麺の麺の乾燥方法は、なかなか独特で、120度~130度といった低温の脂で揚げて、「てんぷら」にしてるそうです。
それで、たった3分で水を吸って、柔らかい麺になるんですけど、ヘルシーな麺類…じゃなく、カップ麺は「揚げ物」
てんぷらといっても、ぜいたくな気分…になれますか?
このカップ麺についてのネタ元は、『なにを食べたらいいの?』安倍司 著(新潮文庫)です。
私はカップ麺、だいぶ長いこと食べてないんで、カ●プ●ードルの栄養表示の画像をググってみました。
全 77g中
エネルギー364kcal
たん白質:10.1g
脂質:16.0g
炭水化物:44.9g
ナトリウム:2.0g
(めん・かやく 1.1g)
(スープ 0.9g)
ビタミンB1:0.20㎎
ビタミンB2:0.25㎎
カルシウム:106㎎
(食塩相当量:5.1g)
複数の写真があったんですが、どれも微妙に数字が違う…細かく味を見直しているんですね。日●食●の経営努力を垣間見ました。
私は最近、タンパク質摂取ターゲットというものがあることを知りました。
タンパク質ターゲットによると、私たちは一回の食事のうちタンパク質がある一定の割合を下回っていたとき、満腹どころか、逆に空腹感を感じることが分かっているそうです。
ちっと分かりにくい話なんで、たとえ話をしますが、
見た目まったく同じ、定食が二つあるとします。
一つは、その定食全体のうち、12%のタンパク質を含む12%定食。
もう一つは、定食のうちに占めるタンパク質の割合が、15%の15%定食です。
見た目は同じですが、タンパク質の占める割合が違います。
私は40代、中年です。
40~65歳くらいの中年の人は、12%定食を食べると、お腹が空きます。
定食を食べた後なのに、後なにか少し食べたい。
だから間食します。
クッキーをつまんだり、ポテチをつまんだり。
15%定食を摂った場合、満足して、満腹します。しばらくお腹は空きません。
中年のタンパク質摂取ターゲットは、15%だからです。
不思議な話です。たった3%。定食の全体の量は同じでも、3%タンパク質が占める割合が違うだけで、そんな不思議なことが起こります。
これが、タンパク質摂取ターゲットという理論です。
というか、実測して出てきた数値なので、理論じゃなくて、リアルですね。
この理論で、先ほどのカップ麺を考えてみると、
たん白質:10.1g
全体の量は77gなので、10.1÷77で計算できます。
13%ですね。
お湯はゼロkcalなので、とりあえず無視して(無視していいのか知りませんが)カップ麺は、どっちかというと12%定食に近いので、カップ麺を食べると、必ず食べた後、腹が減ることになります。
カップ麺を二つ食べたところで、タンパク質の「割合」は変わらないので、やっぱり腹が減ります。
12%定食よりは1%、お腹が空かないかもしれませんが、15%定食には及びません。
食べても食べてもお腹が空くときがある、その理由は、タンパク質の割合だった、という結論です。
タンパク質摂取ターゲットは、
『科学者たちが語る食欲-食べ過ぎてしまう人類に贈る食事の話』デイヴィッド・ローペンハイマー、スティーヴン・シンプソン共著、櫻井祐子訳 サンマーク出版
がネタ元です。
昆虫学者が研究した、「食欲」という不思議について得られた知見。なんで自然界の動物は太りすぎないのか? 私たちの体重はなぜ右肩上がりで際限がないのか? について書かれています。
食欲の機構は非常に複雑ですので、タンパク質「だけ」が太る原因ではありません。
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