なんでだろうシリーズ 塩
春は一体どこへ行った?(暑い)
こんばんは、闇の世界の伝道師、じゅにーです。
だいぶ暑くなってきましたね。暑くなってくると熱中症が気掛かりになってきます。
普段はやたらと減塩減塩と言っている世の中ですが、この時期だけは塩分を取るようにと促してきます。
なんだか今更感は有りますが、一応言っておきましょうかね。
なんでだろう?
さて、ついこの間こんな記事を書きました。
こちらの方で塩に関して語りきれなかったので、改めて語ります。
まず、ここで言う塩とは単なるNaClとは違います。
なので、最初に区別しておきましょう。
先ほどあげた記事で「不足している」と嘆いていたのは海のバランスそのもの、各種ミネラル豊富な塩である「自然海塩」を指します。
イオン交換膜法で工業的に作られた純度99.9%の塩は工業的な塩です。
この記事では、前者を「塩」・後者を「食塩」と表記していきます。ご承知おき宜しくお願いします。
さて、時は昔。中国の皇帝が日々宮廷の料理人に伝えていたことがあります。
それは一体なんだと思いますか?
それは、塩を舐めて感じた味を伝えることです。
勿論、舐める塩そのものは毎日変わらないですよ。それでも日々味が違うんです。不思議ですよね。
そして、それを聞いた料理人はどうするか。
その時の皇帝にとって必要なミネラルバランスを感じた味によって判断し、不足有れば補い、過剰有れば減らす献立を立案するのです。
バランスの乱れはそのまま体調不良に直結します。そのようにして日々体調を管理していたのです。
ではここで、塩の味の感じ方について外部サイトより抜粋します。
※甘くて美味しい
あなたは腎臓が疲れています。腎臓が疲れていると、肝臓も脾臓も補強する必要があり、酸味・甘味・塩味をバランス良く摂ることが大事です。
※最初は甘くて、その後からい
肝臓の疲れは、軽いですね。
甘くて美味しいと感じる方と同様に肝臓と脾臓を補強することが肝心です。
※にがいです
心臓に負担がかかっているかもしれません。緑黄色野菜とかお茶を多めに摂りましょう。
※塩からいです
健康ですよ。この状態を維持してください。だんだんと塩辛くなるはずです。
※まずい・・・
そうとう身体のバランスが崩れている可能性があります。インスタント食品やアルコール好きな方に多いです。ご飯にお味噌汁が必須です。おかずにお酢をかけて食べてください。
抜粋元
https://aigatoya.jp/food/kouteien.php
ちなみに、私は大概甘く感じます。人一倍意識して塩の摂取をしていますが、それでも足りてないみたい(^^;)
さて、塩に含まれるミネラルは微量なものを除くと概ね4種です。
多い順に、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムです。
それぞれの味は、しょっぱい・辛い・甘い・苦いとなります。
先ほど紹介した味の違いは、そのまま今のミネラルバランスを反映するため違ってくるのです。
この4種のミネラルは、体内で水分調整や代謝、筋肉の運動などに関わる非常に重要なミネラルです。
多くても少なくてもいけないのです。バランスが大事なのです。
そしてそれは、海から生まれた生物として当たり前のように、海と同じバランスなのです。
言い換えればこんな感じでしょうか。
私達の体内には海が必要なのです。
その海を作り出すにはどうすれば良いか。
勿論塩を取ることです。
しかし、食塩は単なる塩化ナトリウム。バランス皆無の物質です。溶かしても海にはなりません。
海と同じ塩分濃度の「食塩」水を作って貝の砂抜きをすると貝は弱って死んでしまいます。
同じことを「塩」水ですると、貝は活き活きとしています。
「食塩」で漬け物を作ろうとしても、上手く漬かりません。発酵があまり進まないのです。
「塩」で漬け物を作ると、すぐに漬かります。物凄く発酵が進むのです。
とまあ色々言っていても、やはり塩分は血圧が上がるものとして敬遠する方が少なからずいらっしゃいます。
ナトリウムは水分貯留ミネラルであり、血液中の水分量を増大させ、血圧を上げます。
かたやカリウムは水分排泄ミネラルであり、血液中の水分量を減少し、血圧を下げます。
食塩であれば血圧は上がるだけ。
塩なら一時的には上がりますが、その後下がり正常に戻ります。その際に水分代謝も行われるので、体内の老廃物も排出できます。
ちゃんとした塩は血圧に影響を与えず健康にも良いというのは、このあたりからくることではないでしょうか。
ちなみに、皆様は車に積まれているバッテリーの原理はご存知でしょうか。
簡単に説明すると、二種類の違う金属棒を水中に刺し、電気を通すための物質を溶かすと、その物質がどちらかの金属に引き寄せられ電気の流れが生じる、といったものです。
溶かした物質が金属棒に全て引き寄せられると電気は発生しなくなります。
私達の体の中でも同様の事が行われており、電気を通すための物質である「ミネラル」が無くなると機能しなくなります。
ミネラルが不足し、活力がなくなり体内の色んな働きが阻害された状態を西洋医学では「熱中症」と呼んでいます。
昨今熱中症患者が年々増えているのは暑くなっているからだけではありません。深刻な塩不足が進んでいるからなのです。
さて、この記事は「なんでだろうシリーズ」なので、最初の疑問にも答えておきましょうか。
健康のために塩を減らす。でも熱中症予防のために塩を取る。
さあ、最後まで読んでくれた方になら簡単な問題だと思います。この文章に一文字加えて納得のいく文章にしてみましょう。
では、いきますよ………!
健康のために「食」塩を減らす。でも熱中症予防のために塩を取る。
はい、私だけとてもすっきりしたところで、今回は終了にしたいと思います。
それではまた。