疲労の根幹を探った
疲労、特に育児疲労の根幹を探ったのだ。
「ホッとする瞬間っていつ?」と他人に聞いたときがあった。同時に自分にも問いかけたらNo. 1は「息子が寝た瞬間」だった。
どうしてだろう。
赤ちゃん期は本当に寝ない子だったので、そこからしばらく自由時間だからという喜びがあったが、今は少し違う気がして、もう少し深掘り。
すると「静かにいられるから」という理由が出てきた。
「2歳は1番かわいくて1番たいへん」とよく聞く。
いま身をもって痛感しているが、それって「イヤイヤ期だから大変」なのだと思っていた。
でもよくよく今考えると、私の場合、イヤイヤは苦労はするけど割と慣れてしまい、たいへん要因のトップでは無い気がする。
では何が今たいへんか掘ってくと、息子にひっきりなしに話しかけられることなのだった。
2歳から発語が爆発しはじめた息子、2歳半のあたりから猛烈に喋るようになり、「これ冷たくておいしいねえ、どこで買ったの?冷蔵庫に入れてたの?」など(そのかわいい身体の中にオバサン入ってんのかい)、こちらがギョッとするほどいろんな角度からモノを考え、表現し、喋る。
赤いトレーナーを見れば「うめぼしみたいねえ」と言い、おやつのゼリーが自分のしか無いとわかれば「まま、おいしいよ、ほらほら、食べてごらん」と食べさせてくれる。
超おもしろい。言葉は連絡手段だけでなく、息子の優しさやユーモアに触れる重要なツール。
それだけ喋れるようになったので、朝起きた瞬間から夜寝る寸前まで、まあよく喋る。ずっとずっと喋りかけてくる。
そして話し相手はずっと私だ。人見知りで家族以外には早々喋らず、他人だと一緒に遊んだとしても息子の声を聞かせられるかどうか…というところ。
食事中もよく喋る。喋って遊んで食事が進まない。めちゃくちゃな好物だと黙々食べるけど。
車の移動中は私の息抜きだったけど、今はもう車の中でもガンガン喋る。
テレビとか見てても、トイレも、喋る。
散歩中も。
誰か他人と会ったりすると静かだけど、解散後はそれを取り戻すように喋りまくる。
息子は返答が無かったりテキトーに流すと、納得いくリアクションがあるまで粘るし、怒るので(そりゃそうか)無碍にもできず。
あとまだまだ宇宙語も多いから、その解読も、労力を使うし。
ずっと話しかけられるのもだけど、私はずっと喋るのも疲れるんだよなあ
今だけのあの言葉の可愛さ、たまらなく尊いのだがね。
「ちょっと一回しずかにして」と言ってしまった昨日。たまに言ってしまう。
もうこの時は戻ってこないのにね。最近成長がさみしいんだ。ジャングルジムで3段目まで登ってくとき(2段目からは私が支えながら)、息子を見上げて、あーいつかは私より背が高くなるんだもんなと思うと、キュッとする。
もうすぐ幼稚園の入園面接があるけど、もう自宅保育もあと半年無いことに、寂しさを感じる。愚痴と不安を言いながらやってきたけど、ものすごく寂しい。
やっぱり真空パックしておけないもんかな。
今のマシンガントークも、未来の私にお裾分けしてあげられたらいいのにな。
とにかく今は私が心身まいってるから、静かな時間をひと時だけでもつくれるよう、何か考えよう。