【読書記録】2022年7月
今年もあっという間に7月も過ぎ去ってしまいました。今年もあと5ヶ月……。年内あとどれくらい本が読めるかなあ。
1冊目:溝口敦『細木数子 魔女の履歴書』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
2008年春、細木数子70歳。古希とともに魔女の時代は終焉を迎えた。妻妾同居の家に生まれ、中1でポン引きに立つ。青年俳優との恋に破れ、玉の輿婚家を3ヵ月で飛び出し、クラブのママ、暴力団総長の姐さん、負債歌手の後見人に。パクリ占術本で先生と呼ばれ、大物思想家の親族と婚姻訴訟。鑑定と墓石・仏壇販売で蓄財し、恫喝と罵倒で「視聴率の女王」となる。本書は、細木の絶頂期に「週刊現代」で連載、6億円の損害賠償訴訟を起こされながらテレビ降板へと追い込んだ渾身のルポルタージュである。
細木氏が看板番組に出ていたのは2004年8月~2008年3月。初期の頃は割と好きでリアルタイムでよく視聴していた2つの番組。私は中学生くらいでした。
当時の氏のイメージは「強い口調のオールバックなおばさん」「イケメンには優しい」「意外と手際よく料理を作る」みたいな感じでした。いつの間にかレギュラー番組が終わり、昨年訃報が入りました。
本当はどんな人だったのか気になってこの本を図書館で予約。同じように考えた人が多かったのか、予約してから割り当てられるまで半年以上かかりました。
読了後の氏の印象は「とんでもない女だな」でした。生後~幼少期の環境は時代もあるので仕方ないこともあったでしょう。しかし、生家を飛び出したあとの生き方はとても真っ当とは言えません。
氏の本当の商売を知ってみると、当時テレビ番組で起用した人たちも氏の悪事に加担していたも同然だよなあ、と思いました。
メディアで口癖のように言い放っていた「地獄に落ちるわよ」。彼女こそ、そこに行かなければならないように思いました。
4冊目:レイ・ブラッドベリ『華氏451度〔新訳版〕』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
華氏451度――この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士のひとりだった。だがある晩、風変りな少女とであってから、彼の人生は劇的に変わってゆく……本が忌むべき禁制品となった未来を舞台に、SF界きっての抒情詩人が現代文明を鋭く風刺した不朽の名作、新訳で登場!
新訳版の訳者は伊藤典夫さんです。
SFってどう楽しむのがいいのでしょうか。意味を理解しながら読もうとすると脳内で迷子になるんですよね。難しいです。
何とか読了しましたが、読み解けてはいない。
世の中の重大なことから目を逸らさせるために、頭を使わない娯楽を国民に与える……何だか今のご時世にも言えるような部分が垣間見れる本でした。
2-3冊目、5-7冊目:榎田ユウリ『カブキブ!』2~7巻
『カブキブ!』シリーズ全巻読了しました!!
とても楽しいシリーズだったので、今度ゆっくり単独noteを書きたいと思います。
ここで簡単に感想を言うと、「続編ください!!(番外編でも可)」です。
部活青春モノ大好きな民には最高のシリーズでした。ありがとうございました。
おわりに
7月は『カブキブ!』シリーズを読破したので、久しぶりにひと月で5冊以上読めました。本当に面白くて満足、満足。
苦手意識の強かった海外文学を読了できたので、少し自信が持てました。我が家の積読にも海外文学が残っているので、それを読むのも少し楽しみになりました。
外は暑くて嫌になるので、8月もエアコンの効いた部屋でゆっくり読書をしたいです。夏バテなのかヤル気も中々出ないのですが……
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