【読書記録】2022年12月
新年明けましておめでとうございます。新年一発目のnoteは2022年12月の読書記録です。
1冊目:中山七里『ヒポクラテスの誓い』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
久しぶりの中山作品です。
10年くらい前は好きでよく読んでいました。こちらのシリーズは読んだことがなかったので手に取ってみました。
法医学研究室によく顔を出す刑事・古手川君は私が初めて読んだ中山作品の『切り裂きジャックの告白』にも出ていたので、ちょっと嬉しかったです。
この本は短編連作集ですが、最後にスルスルと繋がっていき真相へと辿り着くのが気持ちよかったです。これぞ中山作品の醍醐味だなと思いました。
2冊目:篠田直哉『ロバートの元ストーカーがテレビ局員になる。~メモ少年~』
単行本で、あらすじはないので省略します。
こちらの本はTwitterで知り、気になったので購入しました。
著者である篠田さんのロバート愛を感じることができる1冊です。
推しに認知されるだけではなく、推しと一緒に仕事が出来る大人に成長した篠田さんは本当に凄い。
推しへの愛情が成せる技なんだろうと思います。
小中学生の頃に見ていたテレビ番組の話題もたくさん書かれていて、懐かしいなあと思いながら読みました。
3冊目:羽田圭介『Phantom』
あらすじ(単行本帯より引用)
初めての羽田作品でした。思ったよりも読みやすく、あっという間に読了しました。
株取引に地下アイドル、オンラインサロン、コスプレ、新興宗教を彷彿とさせる集団生活……色んな要素が詰め込まれた作品でした。
どの界隈に身を投じても大なり小なり何かしらの闇にぶち当たる。自分にとって何が幸せなのか見極める力が必要なんだろうなあ……と思ったりしました。
4冊目:辻堂ゆめ『いなくなった私へ』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
辻堂作品は11月に読んだ『悪女の品格』以来、2冊目です。
文庫についている帯で様々な書評家の方からの絶賛するコメントが載っているので期待しすぎてしまったようです。
私はミステリーに非科学的要素が含まれる作品があまり好きではないので、この作品は合いませんでした。あらすじにファンタジーとか書かれていれば手に取らなかったかもしれません。
梨乃を殺した犯人の目星は序盤でついてしまうから、その部分についてのミステリー要素のパンチはあまり強くないんですよね。梨乃の死の真相よりも、優斗が何故梨乃を認識できたのかというのが最終的な謎になってしまい、それを解決するのも非科学的な要素であることが残念でした。
5冊目:河﨑秋子『絞め殺しの樹』
単行本なのであらすじは省略します。
直木賞候補になった作品です。北海道根室市を舞台にしているということで気になったので読みました。
舞台になった地方の空気感を知っているので、情景や住んでいる人々の表情、態度が想像に難くないのが少ししんどかったです。
暗く湿っぽい物語ですが読ませる力が強く、数時間で読了してしまいました。
終盤は雄介の視点になり、未来への期待があるように思えたのでよかったです。
この作品が2022年自分の中で「一番読んで良かった本」になりました。
6冊目:中山七里『ヒポクラテスの憂鬱』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
第二弾は古手川君と真琴先生の距離が少しずつ近づいている気がして、二人の距離感が好みでした。
もちろん一つ一つの事件も楽しく読みました。人間関係が自分好みだと物語がより楽しく感じられて良いです。
誓いよりも憂鬱の方がより面白かったです。次の『ヒポクラテスの試練』を読むのが楽しみです。
おわりに
2022年1月~12月までに読了できた冊数は62冊でした(うち、2冊はコミックエッセイ)。
目標は60冊だったので、ギリギリ超えました。
2023年の目標は70冊にしましたが、義務的に読んでもつまらないので2023年もマイペースに読んでいきます。
積読に東野圭吾のガリレオシリーズ10冊があるので、これに関しては2023年中のシリーズ読破を目指します。
ちなみに現時点の積読冊数はガリレオシリーズ含め31冊です。